紙の本
動物の習性を観察する
2023/11/23 16:39
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
フェレットはイタチの仲間。そのフェレットを大学の研究室で引き取った。先生はイタチを使ったとある実験を試みたかった。遂にフェレット、イタチが来た! 生まれて間もない子リスは身を守る為に音を出してイタチを威嚇する。それを自分の研究室で実験できる!
そんな顛末話。
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ヤギ部にまずふいた。
なんだか楽しそうな大学生活だな。
私は文学だったけど、もうちょっと
課題や研修を楽しめばよかった。
サボることと、楽することばかり
考えてたなぁ。
先生の、動物に対するネーミングセンスが
また笑わせてくれた。
一生懸命考えて、あの名前??
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読むとほっこり。
ドバトのホバに指を絡ませて実験に協力する奥様にもにんまり。
ヒヨの話は非現実的かもしれないけど、迎えにきたんだと信じます!涙!
先生と学生の動物を巡る攻防(?)もほほ笑ましく面白かった。
今回はヤモリ・イモリにもびっくり。可愛いなあ。
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鳥にはもともと、秩序が崩れた図形よりも秩序のある図形を好むようです。オスのクジャクの羽をみて、メスのクジャクはふさわしいオスであるかどうかを判断しますが、なぜきれいな羽をもつクジャクが好まれるのでしょうか。きれいな羽をもったオスのほうが健康でつよく、遺伝子をもらうのならそうしたオスのほうがよい、という仮説がもっとも有力です。
朋道はこれを「秩序=健康」説とよんでいます。この仮説に対抗するのが、「秩序=美感覚」です。人間がもつ美意識にも通じる、秩序を好む嗜好を重視した仮説です。この問題、まだ決着をみていないようですが、これをからめた最終章「ヒヨドリは飛んでいった」が、本書では出色のできばえです。
傷ついたヒヨドリを介抱するはなしなど、誰にでもできそうですが、こんなエッセイを書ける人はそういないでしょう。なによりも、創作ではなく現実の体験に基づいているところに、重みがあります。それでいて文体は軽やかです。命あるものとはなにかを考えさせてくれる、素敵な呼び水となっています。
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前作までに比べるといささか読みにくい構成になっている。でも、先生の楽しそうな様子は相変わらず。こんな先生の授業なら受けてみたい。
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載ってる動物の写真が、不思議なことに、どれもかわいいのです。
著者である先生がご自身で撮ったものだそうで、おそらく、動物に対する愛情がにじみ出てるのだと思います。
軽妙なエッセイ調で、先生が日々体験している環境学や行動学についてのコトが綴られていて、楽しく読むうちに、それらの学問についてのさわりが学べたりできちゃいます。
鳥取環境大学の先生による、動物行動学(人間・生徒・先生ご自身含む)についての、分かりやすい読み物。
しかも笑えます。
げらげら笑えます。
大学で飼ってるヤギのヤギコとのあれこれとか。
脱走したヘビのこととか。
ドバトとか。
動物好きには溜まりません。
ますます動物や自然界が愛おしくなります。
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著者は鳥取環境大学教授で、動物行動学と人間比較行動学を専門とする。大学の研究室で飼っている様々な動物(モグラ、アカハライモリ、カヤネズミ、フィレット、ドバト等々)の、捕獲、飼育、実験、研究の様子や、学生たちとの関わりを大変面白く紹介している。写真も多く、実験の様子などもとても分かり易い。著者の、昆虫、両生類、鳥類まで含む広義での動物全般への愛情と、環境保全に対する強い熱意が感じられる。
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動物のお医者さんを思い出した。お風呂の中で読むのに最適、軽くて読みやすくて、ちょっとした好奇心を刺激してくれる。
シリーズで読んでみたい。
「動物の生態を理解した上での擬人化」という視点が役立つと言っているが(正確な言い回しはうろ覚え)、それは生き物に対する共感を育てるということだろうなと思う。
動物を人扱いするのも、自分の変なメランコリーを投影するのも、おかしいと思うけれど、彼らも頑張って生きてるんだなぁという親近感とか、生き物同士の連帯感を持つのはいいことだと思うのだ。。。
両生類と哺乳類のおしっこの話が面白かった。
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大好評、先生シリーズ第3弾!
実習中にモグラが砂利から湧き出て、
学生からあずかった子ヤモリが逃亡し、
カヤネズミはミニ地球を破壊する。
ますますパワーアップする動物珍事件を、
人間動物行動学の最先端の知見をちりばめながら、軽快に描きます。
動物たちの意外な一面がわかる、動物好きにはこたえられない1冊です!
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鳥取環境大学教授の小川朋道さんが動物行動学、人間比較行動学、それからそれらを基盤とした野生動物の保護の研究と教育に日夜励んでいます。
いや、だからといって、お堅い本ではないんです。先生と学生と動物とが織りなす、ゆるゆるとした動物エッセイといいますか。
フェレットのミルクは、始めは子リスたちが出す攻撃音の実験のために、小林研究室で引き取った、はずなのだけど情が移って実験終了後も飼うことになってしまったり。大学の砂利が敷きつめられた部分にモグラが現れたとき、学生のMさんがあっさり素手で捕まえて、教授が敗北感を味わっていたり。所謂、教授というイメージとは全く違う面白い人柄を感じます。
研究に一生懸命なのだけど、何だか笑える、笑いつつ動物や人間(主に学生さん)の行動に思わずへぇ~って言いたくなるような本です。
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鳥取環境大学の先生の著書。動物行動学とか生態学で動物を飼育していく中での動物、学生を取り巻くエピソード。
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先生シリーズ(?)の第3弾。だんだんこの先生の文体に慣れてきて、楽しく読めた。文体ね、文語でもなし、かと言って口語でもない、板書風でもないし…。うん、なんか先生ボソボソ一人でつぶやいてるよって感じかな。 笑そして保護や捕獲した動物に名前をつけるんだけど、散々考えて、モグラはモグ、ヒヨドリのヒヨってな具合で、聞いてて、いや読んでてガクシと膝が折れることが多く。今まで縁遠かった、動物行動学が、少し身近に感じられるようになったのはこの本のお陰。学校が近かったら学園祭に行ってみたいななんて思ったりして。 笑
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著者は鳥取環境大学の人間動物行動学の先生です。
書名もユニークなら内容も実に面白い!!
人間も含めた動物の行動の不思議を楽しく読みながら、私たちを取り巻く自然環境の問題にまで及びます。
シリーズになっており、次々に楽しめます。
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1606717
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≪内容覚書≫
はじめに
イタチを撃退するシマリスの子どもたち
フェレットに手伝ってもらって見事に成功した実験
張りぼての威厳をかけたヤモリとの真夜中の決闘
「Yさんお帰り。ヤモリの世話? もちろん楽勝だったよ」
アカハライモリの子どもを探しつづけた深夜の1カ月
河川敷の草むらは、豊かな生物を育む命のゆりかごだった
ミニ地球を破壊する巨大(?)なカヤネズミ
ほんとうは人間がカヤネズミの棲む地球を破壊している
この下には何か物凄いエネルギーをもった生命体がいる!
砂利のなかから湧き出たモグラ
ヒヨドリは飛んでいった
鳥の心を探る実験を手伝ってほしかったのに
≪感想≫
自分の好きなことを追求して生きるって、どういうこと?の
答えとできる良いお手本だと思った。
しかし、奥さんを始めとするご家族は大変そう。
奥さんは、腹を括って結婚されたに違いないなぁ、と、
思わずそちらに思考がとんでしまった。
この教授の文章がまた軽妙で読みやすい。
自虐ネタが少々多いけれど、
それがまた人間らしさを伝えてくれて
小林教授を身近に感じさせてくれる。
そのおかげか、接したことのない動物に関しても、
なんだか身近に感じられるマジック。
ヤモリもイモリも、理科の授業で爬虫類なのか両生類なのか、
混乱させてくれる存在でしかなかったけれど、もう大丈夫。
中学生のあの頭をかきむしった頃にお会いしたかった。
動物行動学に興味がある人はもちろん、ない人も、
一度は手にとって読んでみたらいいとオススメしたい作品。
小林朋道教授という面白い動物に出会えます。
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「鳥取」というフレーズに思わず、手にしてしまった本で、さほどの期待はしてなかったのだけど、これが面白かった。
たまたまその少し前、8年前のドラマ『不機嫌なジーン』をビデオで見始めてたので「動物行動学」の研究室というのが、ジャストミートしてしまった。
ドラマ同様、動物行動学の世界(動物およびそれを研究している人々)が面白いのもあるのだけれど、この先生の語り口がイイ! 生物や何かがそこまで得意でない人でも十分楽しめる内容で、気軽に読めるところもイイ!
この先生の書かれた既刊の2冊もぜひ読んでみたいと思っている。