紙の本
宇宙旅行
2023/12/09 11:55
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙への軌道エレベーターなど、宇宙旅行について、興味深く読むことができました。想像するだけで、楽しかったです。
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あと「何か」があればできるであろう空想の世界。
数式や考え方は理解できていないが、理解できなくても興味深い。
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軌道エレベーターとは何か?
今日はそんな話題に触れます。前回、軌道エレベーターの現時点における実現可能性について、どうしても信じられなかったので、軌道エレベーターという概念が生まれ、現在にいたるまでの文献をまとめた世界初のエレベーター本を読みました。(ほんまに世界初らしい。)
人類が今後、半永久的に存続していく上で避けては通れないものだと思う。
有限な資源を貪欲に喰らって高度な文明を築いている人類は、今もっているものを捨ててまで生活水準を下げたくないだろうし、このまま貪欲に持続可能な発展なんて言わず、すべて喰らい尽くす勢いで発展するって言っちゃっても個人的にはいいと思ってます。
ただすべての行動には責任が伴うもので、かなり長期的な人類存続のビジョンといつ来るかわからぬ危機に対して現時点から着々に準備を進めることが重要やと思う。
緊急ではないけど、非常に重要なことをしっかり取り組まなきゃだよね。
それで必要になるであろうものが軌道エレベーターです。
地球に資源がなかったら宇宙に行けばいいという安易な発想であるが、それが実現できなければ、資源はどのみち枯渇し、自給自足の心豊かな生活をみんなですることになるでしょう。(それもありか。)
このすばらしき本の中身を少し見てみましょう。
<ロケットの限界>
・ロケット一度の打ち上げに330億円かかる。
・ロケットはとんでもない環境破壊を引き起こす。
・ロケットはチョー燃費悪い、つまり資源馬鹿食い。
上記のほかにもいろんな理由から、将来ロケットは主流じゃなくなるのが主な見方。
<軌道エレベーターのFAQ>
・地上に固定したら、エレベーター自体が安定しないんじゃないのか?倒れて地球に巻きつきそう。
→ 地上から空に伸ばすのではなく、静止軌道ってところからエレベーターを垂らすってイメージ。最終的に接するか固定するかはわからないが、静止軌道を起点にすればバランスがとれるので、安定させるのは可能。風や月の引力など考慮すべきことはたくさんあるけれど、基本的にエレベーターにかかるのはその軸方向のみだし、倒れて巻きつくことはない。
・エレベーターっていうても、どうやって昇降すんの?
→電磁推進の使用が考えられる。イメージとしてはリニアが垂直に走るかんじなんかな?これだと新幹線がブレーキ時に発電して電力を回収している技術を応用して、昇るときに電力を消費しても、降りるときに蓄電でき、効率がよい。(この装置を使えば、静止軌道まで62分でいけるという。)
・エレベーターには高性能な材料がいるっていうじゃん。そんなのあるわけ?
→夢の新素材、カーボンナノチューブに期待が集まっているが、これを数万キロという途方もない長さを生産する技術が現存しないといわれていた。しかし!2008年にケンブリッジ大学でどこまでも長く成長させる技術を開発したので、エレベーターを建設するのは不可能ではなくなったという。
<建設の段取り>
炭素を多く含有する小天体を捕獲し、静止軌道まで持っ��きてしまう。
そこから炭素を取り出し、軌道上の工場でナノチューブに加工。
1本ガイド線(橋架けのための最初の1本)をアンカーに繋げて、あとはひたすら線を太くする。
<軌道エレベーターの位置>
インド洋のモルディブ、ガラパゴス諸島の真上が最適。
しかし軌道リングシステムを使えば、複数のエレベーターを赤道上以外に配置でき、しかもリングがコロニーの役割を果たし、何億人、何十億人という人間を自給自足で養うのも不可能でないという。
記事を見て特に心配なのが、政府の動向。緊急ではないが、重要な事項である宇宙開発を不景気などが理由で頓挫してしまうことが多々あるのは非常に悔しいことだ。今から国という枠組みを越えて、協力しあえば、エレベーターも不可能じゃないっていうのに。
軌道エレベーターの位置でインド洋のモルディブ、ガラパゴス諸島の真上が最適といったが、これも政治的な要素が絡んできて、利権争いで、宇宙にいくどころではなくなるかもしれない。
宇宙に無限の可能性があるのに、お互いが足を引っ張りあって、隣のやつにいい思いをさせないように邪魔しあって、危機が来たらいったいどーすればいいんでしょうね。
URL:http://ameblo.jp/btg4102/entry-10355590583.html
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誤解してました「軌道エレベーター」ちゃんとしてます。少なくとも、私の目にはそう映りました。最新情報や、著者と宇宙エレベーター協会会長さんとの対談も追加され、財布にも優しい文庫としての再刊に感激(^-^)。
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第1,2章は漫画等で少し知識を仕入れていたことも手伝ってか、割と読みやすく、足りない部分を補強できた感があり、有益だった。
しかし第3章は難解であった。クラークのスマートさに感銘を受けたことだけが強く印象として残っているくらいしかない。最後のORSがのイメージが掴めなかったので難解と思ってしまったのかもしれない。
ただ、初めの2章を読むだけでも宇宙開発に興味がある人には有益であると思う。イラストや具体的数値があり、直感的理解がしやすい。
軌道エレベーターの建造は遥か彼方ではあるが、人類の英知を集め、いつか実現すれば…と読み終えたあと夢が広がる。
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まじめに軌道エレベーターの可能性を論じる本
楽園の泉を読んで以来、軌道エレベーターには憧れを禁じ得ません。
恐らく私が宇宙に行くには、これの実現が必要だと思うので。
シャトルに乗れるようになるとは、思えないのですよね。
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読みやすく、分かりやすいだけでなく、専門的でもあるので、初めて知った人からかなり知っている人まで楽しめる良書と思う。
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久し振りにわくわくしながら読んだ本です。
人類は宇宙にあこがれてロケットを作り、今ではスペースシャトルが地球と宇宙を行き来しています。しかし、これには大きな問題があります。
それは莫大な燃料費、そして環境汚染。
地上から宇宙へ聳え立つバベルの塔のような巨塔を作ればいいのだろうか?
でもそんなものどうやって作るのか、現実的に考えたら倒れるじゃないか?
こういうことを真剣に考える人達がいました。彼らが提案するのが軌道エレべーターです。
軌道エレベーターとは静止衛星軌道上(地球の場合およそ36000km上空)に衛星を設置して、そこから地球に向けてケーブルを垂らして作るエレベーターです。そして地球と反対側にも同じようにケーブルを伸ばすことで地球の重力と遠心力でバランスさせることで宙に浮いた構造物を作るのです。
これのメリットはエネルギーコストが非常に低いこと。エレベーターを上げるのにエネルギーは必要ですが、莫大な位置エネルギーを蓄えるので効率がよい。
こんなSFじみた話を実現するにはどんな構造体にすべきなのか、材料が満たさなくてはならない条件はどんなものがあるのか?
莫大な量の材料をどこから調達運搬するのかなど科学的に分析しているのが本書です。
人類の宇宙進出のための軌道エレベーターの他にも月面用軌道エレベーター(力が事実上釣り合っているラグランンジュ点を利用したエレベーター)や軌道リングシステム(地球の周りにリング状の衛星を作り様々な地点から宇宙へアクセスできるようにしたもの)など未来を見据えたものを次々と紹介するのが本書です。
単に空想的なのではなく科学的、物理、化学的な記述もあるので非常に引き込まれます。さらに本書の対談の中の軌道エレベーターができた後の地球の経済的、政治的変化についても興味深く思いました。その世界はまさにガンダムそのもの。
しかし、世界ではこういうことを真剣に議論している人がいたり、学会のような組織があって研究発表が行われているそうです。(知らなかった!)
また本書は軌道エレベーターについてまとめた世界ではじめての本であるそうです。(1997年時点)
軌道エレベーターをテーマにした小説 アーザー・クラークの『楽園の泉』も読んでみたいなと思いました。
自分が生きているうちには実現は厳しいとは思うが、考えることは非常に面白いですね。
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ガンダムの影響で購入。重力と遠心力の分岐点、地球脱出速度、
ラグランジェ・ポイント などなど大変興味深かった。
あー実現した頃には自分はこの世にいないなー。
子孫よ。楽しんでくれ。外宇宙を!
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夢の扉+ 2011年9月11日の放送
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber/20110911.html
日本大学教授 工学博士 青木義男 さん
スペースシャトル後の宇宙開発
夢の技術 ・・・エレベーターで宇宙を目指せ!
「宇宙エレベーター」開発者の挑戦
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軌道エレベーター実現のための諸問題について考察されており、とてもためになった。まったく無理な話ではなく、何とかできるかもしれないレベルまできているというのも納得できた。
このようなプロジェクトはガンダムのようなアニメを見て育った世代でないと受け入れらない壁があることも納得できた。
これからこのような夢のあるプロジェクトが増えるとよいと思った。
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【読んだきっかけ】本屋さんに平積みされていた。気になっていたテーマだったので買ってみた。
【内容】近未来の宇宙輸送システム、軌道エレベーター(宇宙エレベーター)の原理や建設に必要な素材や技術をわかりやすく解説[文庫の解説を引用]したノンフィクション。
【感想】軌道エレベーターという発想をどこかて聞いていて、できるかな、できたら凄いな、と漠然と考えていた。静止衛星と地上とを繋ぐ。でもどうやって?その答えのいくつかを、科学オンチの私にもわかりやすく説明してくれたのがこの本だった。読んだ後思うのは、軌道エレベーターはわりと近い未来にできてしまうんじゃないか、これからの宇宙開発はこれ以外ないんじゃないか、ということ。
驚きの発想がいくつも記述されていたが、感動すら覚えた考えは二つ。一つは作り方。静止衛星からケーブルを降ろしていく。考えてみれば当たり前だがナルホドと思った。二つ目は、材料を得るのに手ごろな小天体を捕獲して静止軌道上にもってくる、という発想。その壮大さに心うたれた。
この本には他にも、第三宇宙速度、リング都市、スカイフックなど、想像するだけでワクワクする未来が詰まっている。
薄い本だし読んで損はない。
あと、「宇宙空母ブルーノア」が見たくなる。
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もちょっと厚くてもよかった。おれが生きてる間にはとても実現できそうもないけど、できることなら現物を見てみたい。
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本書を読むと、人類はいずれ必然的に軌道エレベーターを建設するだろうことが理解できる。その実現手法と課題が平易に解説された本。
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今やSFファンには常識の(?)軌道エレベーターに関する本。力学・材料力学的な話にもきちんと触れている。別の惑星に軌道エレベーターを作るには、みたいな発展的な話題があるのもうれしい。