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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.6
  • 出版社: データハウス
  • サイズ:19cm/285p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-7817-0016-8

紙の本

消えた横浜娼婦たち 港のマリーの時代を巡って

著者 檀原 照和 (著)

港町ヨコハマに立ち続けた外国人相手の娼婦たち—港のマリー。昭和初期の名物娼婦「メリケンお浜」、戦後の“パンパン”の生き残りであった老娼婦「メリーさん」の二人を核に、横浜開...

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消えた横浜娼婦たち 港のマリーの時代を巡って

税込 1,870 17pt

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商品説明

港町ヨコハマに立ち続けた外国人相手の娼婦たち—港のマリー。昭和初期の名物娼婦「メリケンお浜」、戦後の“パンパン”の生き残りであった老娼婦「メリーさん」の二人を核に、横浜開港から現在までの裏面史を追った渾身のドキュメント。【「BOOK」データベースの商品解説】

港町ヨコハマに立ち続けた外国人相手の娼婦たち−港のマリー。昭和初期の名物娼婦「メリケンお浜」、戦後の“パンパン”の生き残りであった老娼婦「メリーさん」のふたりを核に、横浜開港から現在までの裏面史を追う。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.3

評価内訳

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紙の本

●著者自身の手による解説●

2012/01/18 00:52

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:檀原照和 - この投稿者のレビュー一覧を見る

横浜が「オシャレな街」と言われ出したのは、じつはそれほど古い話ではない。むかしは「エキゾチックな街」だったのだ。その当時、横浜にはある種の物語があり、よく映画の舞台になった。

みなとみらいや山下公園、中華街といった観光化された場所にも語られない過去がある。その分かりやすい象徴として、本書では外国人専門娼婦を押し出した。「スキャンダル」「街のためになると思いますか」などと言われたが、本物のハマッ子はこういう反応はしない。
 
馬車道にある県立歴史博物館に、本書の委託販売をお願いしたときのことだ。売店の責任者の方に「このタイトルですが、大丈夫でしょうか」と伺ったところ、「この辺りの人は、過去にこういう歴史があったということをよく知っています。来館者は男性が中心ですし、問題ありませんよ」と即答された。繰り返しになるが、横浜にはある種の物語がある。埋もれてしまった歴史もすくなくない。
 
横浜港に出没したという海賊や密輸業者、船乗りの現地妻、根岸家のミステリー、作家・野坂昭如や漫画家・上村一夫らが取りあげた「メリケンお浜」など、掘り起こされた逸話の数々。「横浜が霧の街だった」という話などは、生粋のハマッ子でさえ意表をつかれると思う。

本書制作に関して写真のセレクトにも力を入れた。神奈川新聞写真部OBの秘蔵写真は必見である。

有名な「メリーさん」を取りあげた「横浜市民公認映画」ともいうべき「ヨコハマメリー」よりも数年遅れて発表したため、そこから一歩も二歩も進んだ取材をすることは必須だった。また「ヨコハマメリー」との差別化を図るため、あえて賛否両論分かれる記載やきわどい事実も公表した。批判に関しては甘んじて受け入れる覚悟だが、安っぽいスキャンダルに堕していないことだけは断言できる。

取材中「メリーさんについて調べています」というと、見下されたような反応をされることが何度かあった。「横浜の黄金時代」を知る人たちにとって、メリーさんを取りあげることは小僧っ子の仕事に見えてしまうのだ。そこで改めてメリーさんを横浜史の流れの中で位置づけ、「かわいそうなパンパン」としてではなく、もっとちがう意味を持たせようと意図した。結果、メリー物語の解体と新しいロマンの付与が出来たと思いたい。

今風の「ディープ横浜」という言葉では言い尽くせない内容に仕上がったと自負するが、いかがだろう。

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2010/05/04 23:37

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2012/01/29 20:02

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2011/04/09 23:44

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2014/02/19 03:47

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2011/06/19 23:28

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2019/09/16 14:11

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