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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.6
  • 出版社: 原書房
  • サイズ:19cm/299p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-562-04295-1

紙の本

リバース

著者 北國 浩二 (著)

誰もが振り向くような自慢の恋人をエリート医師に奪われてしまった省吾。あることからこの医師が彼女を殺してしまうと「知った」彼は、全てをなげうって奔走する。そんな省吾の「執着...

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リバース

税込 1,760 16pt

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商品説明

誰もが振り向くような自慢の恋人をエリート医師に奪われてしまった省吾。あることからこの医師が彼女を殺してしまうと「知った」彼は、全てをなげうって奔走する。そんな省吾の「執着」に、周囲の人間はあきれ、次第に離れていってしまうのだが…。やがて、事態は思いも寄らない方向へ転じていく。痛々しいほど真っ直ぐな気持ちだからこそ、つかむことのできた「真実」とは。【「BOOK」データベースの商品解説】

恋人をエリート医師に奪われた省吾は、あることから、その医師が彼女を殺してしまうと知る。彼女を助けるため、省吾は全てをなげうって奔走。事態はやがて思いも寄らない方向へ転じ…。一途な思いがつかんだ「真実」とは?【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

北國 浩二

略歴
〈北國浩二〉大阪市出身。フリーライターを経て、2003年「ルドルフ・カイヨワの憂鬱」で日本SF新人賞佳作入選。05年に同書を刊行しデビュー。ほかの著書に「夏の魔法」がある。

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みんなのレビュー18件

みんなの評価3.3

評価内訳

紙の本

はたから見るとたんなるストーカーと思われてしまう。。でもね、愛がね真実に近づくのですよ。

2009/09/23 12:39

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山茶 - この投稿者のレビュー一覧を見る

北國浩二の作品を読むのは初めてです。
いやぁ良かった。
もろ僕の好みの本でした。

本格ミステリってわけでもないのですが、
ミステリとしてもなかなか楽しめました。
しいて言えば青春ミステリとでも言うのでしょうか・・・。
読みやすくてすぐに読めました。
内容が軽いわけでもないのですが、
展開が速いので一機に読めました。

主人公の気持ちと周囲の反応とが物凄く違っていて楽しめた。
主人公側から見たら、そりゃあそういう行動するわな。と思うし、
周囲の人達から見たら、主人公は頭がおかしいと思うし、
誰が正しくて誰が間違っているってわけじゃないんだけど、
なんか悪循環で、負の連鎖で、どんどん悪い方向に行ってしまう。。。
でも、主人公の強い気持ちが結果的に「真実」に到達する。
まあ、後悔することも多々あるのだけど、
僕はアッパレをあげたい。

--------------------------
「 愛ってどういうことなのか、ほんとの意味でわかっていなかった。
でも、あるひとに出会って、少しはわかったような気がする。
うまく言えないけど、すごくつらいこともあったし、
後悔もいっぱいある。だから・・・ 」
「 だからきっと、もっと良い曲を作れると思う。
いや、ぜったい作らなきゃいけないんだ。 」
--------------------------
こういう発言ができるのは、
それまでの自分の想いと行動があってこそです。
こういう発言ができるような、
僕はそういう気持ちになりたいと感じた。

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紙の本

事実を裏返せ 真実を見ろ

2009/12/28 12:36

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

まったく釣り合わないカップルというのはよくいて、
ヒメ系ファッションに身を包む長身の美人と
ミュージシャン志望のフリーターという、
この小説のカップルも定型。

そしてあまり性格のよくない美人、美月は
エリート外科医と知り合い、誘われた途端、心変わりをします。

フラれた柏原省吾は、予知能力のある若い女性から
美月が殺害される予告を受けます。
エリート外科医の篠塚は、ドナー登録のボランティアで
長身の美人ばかりを狙っていて、
ナンパまでしているという噂があります。

省吾は執拗に篠崎と美月に付きまとい、
ストーカー行為を繰り返します。
バンドの練習もサボり、バイトもやめ、
生活どころか人生のすべてを美月に捧げます。

また連続女性殺害事件が美月の家の周辺で起き、
省吾の心配は募る――というように
どんどん省吾を追い詰めていきます。

誰もがいい面と悪い面を持ち、
いったい誰が犯人で、何が起こるのか。
それともすべては浩二の妄想なのか、と疑わせます。
読者の心理を巧妙にリードしながらも、
途中まではそれほど感心するストーリーでもありません。

ところが最終章。
大どんでん返しに、納得しました。
すべてのことが終わっても、なお、
省吾は犯人に自首を強要します。

どこまでもまっすぐな彼の姿勢が
この小説のキモなのだと気づかされます。
彼は小説冒頭、夢も希望も自分の可能性も捨てている父親への
反抗から、そのような生き方だけはしないと誓っています。

原点に戻っていく小説はすべてが好転していき、
けっこうシビアな展開なだけに、このラストに救われます。



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2009/06/28 20:26

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2009/07/11 17:54

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2017/09/24 08:20

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