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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.5
  • 出版社: 全国障害者問題研究会出版部
  • サイズ:21cm/124p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-88134-724-9
専門書

紙の本

北欧考える旅 福祉・教育・障害者・人生 (全障研事務局長の北欧ノート)

著者 薗部 英夫 (著)

「高負担だから高福祉」ではない思想と実践とは? 日本と北欧の国々の「違い」の背景と「思想」を紹介する。日本障害者協議会機関誌『すべての人の社会』連載やメールマガジン等に加...

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北欧考える旅 福祉・教育・障害者・人生 (全障研事務局長の北欧ノート)

税込 1,870 17pt

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商品説明

「高負担だから高福祉」ではない思想と実践とは? 日本と北欧の国々の「違い」の背景と「思想」を紹介する。日本障害者協議会機関誌『すべての人の社会』連載やメールマガジン等に加筆修正して書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

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評価内訳

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紙の本

人生という名の旅と重なる北欧への旅

2009/05/20 20:01

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

大学院時代、スウェーデンの障害者関係の本が
自宅の本棚の主役になっていた。

「この差はなんなんだっ!!」と、読む度に思っていた。

この違いの根っこにあるのは何なのだろうと心の底で考え続けていた。

その思いをそのまま書評に書いたこともある。

今もその思いは、変わっていない。

だから、私は、1度しか現地を訪れていないけれど、
著者のこの言葉には大いに共感した。

  初めて北欧を訪ねたとき、
  「日本とは30年くらいの差かもしれない」と感じた。

  2度目には「3世代くらい経ないと民主主義は育たないかも」
  とため息をついた。

  そして、3度目には、
  「マラソンのトップランナーの背中がもう見えない」。

  それからは、日本との「差」を見るのではなく、
  その「違い」の背景と「思想」を、
  なんでも見てやろうと思っている。

  (p.5)

本書は次のように構成されている。

はじめに

フィンランド
1 フィンランド 学力世界一の秘訣
2 オーロラ小学校のインクルージョン
3 子どもたちの居場所 ―放課後保障
4 最重度の人たちと共に生きる

スウェーデン
5 学ぶことはたらくこと ―特別高校とデイケアセンター
6 ニールスと移動保障
7 ITと障害者
8 統一選挙

デンマーク
9 仕事・体験センター(ホイヴァンゲン)再訪
10 クロンボーフスの10年 ―施設からグループホーム
11 夢は夜ひらく ―余暇と人生
12 障害児学校と場の統合 
13 バリア・フリーの街で
14 大規模居住施設・スールンのいま
15 自立の条件  ―オーフス方式の資格

16 「高負担! だから高福祉?」ではない思想と実践

おわりのはじまりに


印象的なエピソードはあまりに多いが、ここではひとつだけ紹介したい。

スウェーデンの労働の考え方についてである。

著者はレストランにとりくむデイケアセンターに見学に行った。

  厨房を見せてもらった。彼や彼女たちは、じつに一生懸命だ。

  でも、なんだろう、とても伸びやかで楽しそうだ。

  高校でレストランのことや、手仕事などを学び、
  「私はなにもできない」のではなく、
  「私はニンジンがむける」「ジャガイモの皮がむける」
  「タマゴの殻を割れる」。

  だから、「あなたがいないとニンジンが、
  ジャガイモが、タマゴがお客さんに出せない」。

  そこに、自信と働く責任感が生まれ、喜びが感じられるのだろう。

  「はたらく」とは、「傍を楽にすること」と聞いたことがある。

  彼や彼女たちを見ていると、自分たちの仕事が、
  お客さんを喜ばせ、感謝され、それしてなによりも、
  自分たちがみんなで調理したり、接待したりできる。

  そのことが楽しくてたまらないようだった。

  (p.47-48)

北欧は、生活の質(人生の質といってもいいだろう。)を、
衣食住ではなく、
住む・働く・余暇を基準に考えると聞いたことがある。

この視点に立つと、障害があろうがなかろうが、
労働も教育も、義務ではなくて、権利なのではないか。

だから、住宅と労働と余暇が等価なのではないかと思う。

勤勉な日本人の考え方の根底には、「働かざるもの食うべからず」がある。

生活の質を得るためには、労働は義務であるという考え方が
あるのではないだろうか。

それなのに、できることをみんなで少しずつ分け合うあり方から離れて、
仕事を持つものと持たざるものに分離していっているように思う。

それでも、「働かざるもの食うべからず」という思想が
根底にあるのは変わらないので、
仕事が少ない人には、余暇も乏しいのはもちろん、
衣食住も乏しくて当然という考え方が
どこかにあるのではないか。

今、私たちにとって、働くことは喜びになっているのだろうか。


本書は、「人生の真ん中で、人生は有限であることを感じ、
本格的に人生を考えはじめた」著者の、
「北欧への学びと出会いの旅の「中間まとめ」」である。

「はじめに」が北欧へ向かう飛行機の中、
「おわりのはじまりに」が成田に向かう飛行機の中で書かれているのが
象徴的である。

「中間まとめ」という言葉には、
まだまだ旅は続くという決意が感じられる。

自分が受け継いだもの、考えたことを、
次世代に伝えたいという気概が感じられる。

6度の旅のうち、初回をいっしょに行ったけれども、
亡くなってしまった人に思いをはせたり、
最初の旅で3歳だったお嬢さんが今は19歳になっていたり・・・。

6度の旅は、そのときそのときの著者の人生を切り取り、
映し出しているのだろう。

現地の写真・155点が随所で紹介され、
一文一文が思いをシンプルにストレートに伝えてくる。

本書は、北欧の記述だけでなく、日本に関する記述も多い。

「北欧 考える旅」は、「北欧を考える旅」ではないのだ。

北欧を旅しながら、著者は、いつも「日本を考えている」のだ。

彼の北欧を見つめるまなざしは、つねに同時に日本を見つめている。

著者のベースは、教育学にある。

20歳の頃から福祉、教育、障害者の分野に興味を持ち、
問題意識を持ってきた人である。

北欧の旅は、著者が、自ら追いかけてきたテーマを通して、
生涯を通じて出会ってきた人達を
見つめる旅でもあったのではないだろうか。

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