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商品説明
耳が聴こえない青森一の不良娘が“筆談”だけで銀座No.1ホステスになった!聴覚障害を持つ25歳が見つけた小さな夢…。筆談を駆使したマル秘コミュニケーション術はすべての人々に愛を与えます。【「BOOK」データベースの商品解説】
耳が聴こえない、青森一の不良娘が、筆談だけで、銀座No.1ホステスになった!! 難聴者としての人生や思い、家族のこと、これからの夢などを綴るほか、筆談での接客術もあわせて紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
斉藤 里恵
- 略歴
- 〈斉藤里恵〉1984年生まれ。青森県出身。病気の後遺症で1歳10カ月で聴力を完全に失う。銀座のクラブで人気ホステスとして活躍。
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著者/著名人のレビュー
著者は一歳十ヵ月で...
ジュンク堂
著者は一歳十ヵ月で聴力を失ってしまったため、主なコミュニケーション手段は筆談。著者自身が語っているが、それが普通のこととして生きてきた。だからなのか、読んでいるうちに里恵さんが聴覚障害者であることは頭の隅へ追いやられ、その強く、ひたすら前向きな性格に魅かれ、清々しい気持ちにさせられる。兄、親友、周りの大人たちの温かいやさしさ、厳しさの中で里恵さんは育ち、やがて水商売の世界へと足を踏み入れてゆく。果たして、筆談だけでホステスは務まるのか? その答えは本書を「ご指名」して頂き、確かめてもらいたい。
紙の本
東北人魂
2016/01/28 14:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まいける - この投稿者のレビュー一覧を見る
耳が不自由でも、やってできないことはないということを、教えられた一冊です。同じ東北人として、とても誇りに思います。里恵さん、すごい!
紙の本
裏に隠された努力を思う。
2011/09/13 07:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の働くフィールドには個人的にはほとんど縁がないので、その職場の過酷さは正直わからないのだが、少なくとも聴覚を失った人が勤める職場として「合っている」とは言い難いと思う。「耳が聞こえない」というハンデを背負いながらも、健常者と同じ環境で幼少期を過ごす、という「両親の愛」に囲まれながら、「接客」という世界に入ってきた著者。そのハンデを乗り越えるのは並大抵ではないだろうと思われます。一部の心ない学校の先生の言葉や、職場の上司の偏見などが書かれてるが、おそらく現実はこんなもんじゃないはず。それを乗り越えてきたのは、接客という仕事に対する「好き」の気持ちから、なのか。
中学、高校時代の「荒れた」生活についても描かれていたが、これは障害によるもの、というよりもひとりの少女として、「落ちて」しまった、ということだろうと思う。が、それを見守る両親の気持ちに思いはせると、いたたまれない気になってしまいましたね。両親、とくに母親との衝突について、本書の中では「未解決」のような感じでしたが、社会で仕事をするひとりの人間として、早い段階でご本人に気がついてほしいなあ、という、「親目線」で読んでしまった箇所も多くあり。そんな読み方をする本ではないのかもしれないけれども。
職業としてのホステスは、実は「プロ」のレベルが相当高いのではないかなあって思います。けして安くない金額を払って、時間を買う。自分の財布を開いて行こうとは思ったことすらないけれども、ごくわずかな機会に遭遇して感じるのは、(著者も書かれているが)当人たちの努力や真剣さが生み出す「人間としての深み」 を感じられるかどうかで、その時間が楽しいものになるかが変わってくる、ということ。その世界では一流と呼ばれる「銀座」だって、話していてつまらないと感じることもある。「マニュアル」で動いている人は少ないと思われますが、「相手の表情や様子によって臨機応変に」対応する、というのは、やはり「プロ」でなければならない。そして「プロ」であるためには、いろいろな知識で武装する必要もあるだろうし、場数の経験(それをその後に活かす技量)も必要なんだろうと思う。まあ、その世界に縁遠い自分には、語る資格もないけれど。
筆談というツールを使っているものの、それはあくまでツールであり、本質は「プロ」であるかどうか、それによって、「成績」が顕著に変わってくる世界であるのだろう。ダイナミックであるが、同時にキビシイ世界でもある、ってこと。「耳が不自由だから」という点は確かにハンデだし、これからも生きていく上では「いっしょに」つきあっていくしかない。著者はそれを「受け入れて」いる様子で、その上でどうするか、という考え方ができているようなので、たくましくも思えるし、応援したくもある(お店にはいかないと思うけれど)。ただ、いつの日か、ご両親への対応、を考えてほしいなあって思います。それだけが惜しい、と思った点。
【ことば】体調が悪そうな方には、無理にお酒をお勧めするのは絶対にNG。その日の売り上げも重要ですが、お客様には長いお付き合いをしていただくことのほうが、何よりも大切だからです。
ホステスの世界は、相当に「数字」にシビアではないかと思われます。それは自分の行動が自分の数字に「直接」跳ね返ってくるから。こういう考え方ができるのは、余裕や経験値から、なのかもしれませんが、こういう「相手のこと」を考える点が、結果、「間接的に」数字を積み上げるんでしょうね。