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紙の本
キップをなくして (角川文庫)
著者 池澤 夏樹 (著)
改札から出ようとして気が付いた。ないない、キップがない!「キップをなくしたら駅から出られないんだよ」。どうしよう、もう帰れないのかな。キップのない子供たちと、東京駅で暮ら...
キップをなくして (角川文庫)
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商品説明
改札から出ようとして気が付いた。ないない、キップがない!「キップをなくしたら駅から出られないんだよ」。どうしよう、もう帰れないのかな。キップのない子供たちと、東京駅で暮らすことになったイタル。気がかりはミンちゃん。「なんでご飯を食べないの?」。ミンちゃんは言った。「私、死んでいるの」。死んだ子をどうしたらいいんだろう。駅長さんに相談に行ったイタルたちは—。少年のひと夏を描いた鉄道冒険小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
改札から出ようとして気が付いた。ないない、キップがない!
「キップをなくしたら、駅から出られないんだよ」。
どうしよう、もう帰れないのかな。
キップのない子供たちと、東京駅で暮らすことになったイタル。
気がかりはミンちゃん。「なんでご飯を食べないの?」。
ミンちゃんは言った。「私、死んでいるの」
死んだ子をどうしたらいいんだろう。駅長さんに相談に行ったイタルたちは――。
少年のひと夏を描いた鉄道冒険小説!【商品解説】
著者紹介
池澤 夏樹
- 略歴
- 1945年北海道生まれ。小説に、『スティル・ライフ』『南の島のティオ』『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』など。
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紙の本
切符を失くしたら駅から出られません
2020/08/31 21:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amicamica - この投稿者のレビュー一覧を見る
切符を失くしてしまい改札を出られなくなると東京駅の駅の子になる。
駅の子は朝夕、電車通学する子どもたちを守る仕事をして駅で暮らす。
駅を出て家に帰れる日はくるの…
電車好きにはワクワクするお話。
紙の本
日本版行きて帰りし物語
2016/05/04 18:00
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の池澤夏樹さんは、イギリス児童文学を目指した(『ホビットの冒険』『指輪物語』
『ナルニア国ものがたり』など「行きて帰る」物語)との事ですが、池澤夏樹さんらしい
スマートさがあるけれど、イギリスの児童文学はもっとしつこくて、こってりしているかも。
時代は1980年代。
小学生のイタルは趣味の切手コレクションの為に有楽町へ行こうと山の手線に乗るが
降りる時にキップをなくしていることに気がつきます。
その時、年長の少女に声をかけられ、ついていくと東京駅に。
東京駅には「キップをなくして外に出られない子供たち」がステーション・キッズとして
集団生活をしていました。
イタルも仲間になって、東京駅での生活が始まります。
大体の子は、キップをなくした子ですが、ミィちゃんという女の子はホーム転落事故で
死んでしまった女の子。
物語はミィちゃんが天国に行くという決心をして函館にみんなで行く所までひろがります。
東京駅からは日本各国どこへでも行けるのです。
ここら辺は北海道出身の池澤さんが子供の頃大好きだったという鉄道の様子が生き生きと
描かれています。
後半、生と死という児童文学(特に日本)ではタブーとされている事柄について
触れていますので、完全子供向けではないかもしれません。
死んでしまったらどうなるのか?子供たちの素朴な疑問。
それについては、少々、理屈っぽくなっていて、それでも嫌味ではないからさらりと
読めます。
朝の通勤ラッシュの駅のホームで、目に見えない子供たちが走り回っているのかも
しれません。ネバーランドのピーターパンのように。