紙の本
シリーズその1
2012/08/01 21:35
12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都の老舗旅館の次男、千秋(攻め)とお隣さんの侑央(受け)。
二人は幼馴染で、千秋は幼稚園の頃からずっと侑央のことが大好き。
でも侑央は千秋の兄、荘一のことを密かに想い続けています。
千秋の家は老舗旅館なので嫡男でない千秋のことはいつも蔑ろにされていた、
というなんとも悲壮感さえ漂う環境にいたのです。
千秋の兄である荘一が若くして亡くなってしまったということで、
千秋があとを継ぐことになるのですがそれまでの過程がなかなかに腹黒な千秋でした。
でも結局のところ侑央の弱みに付け込む千秋も、荘一に心がありながら千秋に付け込ませた侑央も
まぁ、お互い様なのかなぁと、思わなくもないですが・・・
この作品は話し言葉がみんな京言葉なので全体的にはんなり、しっとりとお話は進みます。
いやいや、この京言葉にくらくらしました。なんだか腰にきます(笑い)。
最後は煮え切らない感じで終わってしまいますが、続きがあります。
「いとし、いとしという心2」に続きます。
紙の本
一途な執着攻め
2016/02/15 16:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都を舞台にした、老舗旅館当主の執着攻めと
攻めの幼馴染みで簡単になびかない老舗紙司跡継ぎの受けの話。
攻めは受けの事が幼稚園の頃から好きなのですが、
受けは冒頭で亡くなった攻めの兄(ノンケ)のことが好き。
なんとか受けを搦め捕ろうとする攻めの緩急をつけた努力に、
受けより先に私が絆されましたw
過不足無い心理描写がされており、
高級旅館や紙司の仕事の様子、二人の着る和服の色目など
しっとりした雰囲気のあるお話になっています。
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京言葉美しゅーねん
雰囲気もストーリ自身も完璧や
続編はも待ちきれへんねん、かわい先生、早う書きやす〜!
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二人がデートした場所は「花背」という。実際、そこでユキが荘一のこと手放し始めただろう。だから「はなせ」にした。。。かな、かわいセンセイ?
そして本編最後のワンシーン、二人の感情と未来はまた、その見落としてしまいがちな小さな店よろしく、「ゆらり」と不安定だよなぁ。
本書のタイトルもとても意味深い。糸し+糸し+と言う+心=戀。。。そういう仕掛、怖いほど大好き。m(_ _)m
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幼馴染もの。
京言葉がきれいです。
この柔らかい京言葉とは逆に腹黒の攻めです。
つづきがあるようなので楽しみです。
『このまま、ユキが全部ボクのもんになればええのに・・・』149P
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特筆すべきは京言葉の美しさですが、内容はどうもすっきりとせず……。長い間恋焦がれていた千秋の心情も察しますがやはり「狡い男」だと思います。
侑央の感情に変化が生まれた事が分かるような終わり方。続編にも期待。
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続編が出るタイミングを見計らって、購入。
続き物は一気に見たいもの!
老舗旅館の若き当主がなくなる。
彼をずっとずっと好きで、伝えられることはなくてもずっと好きに
思っていた幼馴染のユキ(受け)。
当主の弟・千秋(攻め)は、できすぎた兄の存在で、家族からの愛も薄く
唯一自分に懐き慕ってくれていると思った幼馴染は、その兄を思い人に選ぶ。
ユキが自分のものになるなら、旅館を継いでも良い。
絶対に拒まないと知った上でユキと再び関係を持つ(高校時代にあり)。
帯には「ずるくて ひどい男」、作者も「千秋は腹黒」と言い切られて
おりますが、読めば読むほど
「千秋のが良いじゃん。ユキ・・・」と言いたくなるよう。
体の相性はバツグンに良く、無理やり体を奪ったユキなんだけど
愛してるのは本心なわけで、仕事も生活も何もかもユキのため
で動いてる、しかも色男。いつまで経っても、千秋を受け入れない
ユキが無自覚な魔性の男で、じれったかった。
「ユキちゃんとの約束だけは破ったことがない」
何て切ないセリフなんだろう。
最後にやっと千秋の心に向き合いだしたユキがいたので、ほっとした。
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内容はシンプルなんだけれど、2人の心の様子が詳しくかかれていて、読み応えがありました。
そんなに好きか~というのが伝わってきました。
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雰囲気はとても良いのですが。。で!?どうすんの!?と最後突っ込みたい衝動。。モヤモヤするので続編購入しよう←罠?
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未亡人BL(笑)
続きが出ているので早速買ってきたいと思います。
面白かった〜始終会話が京都弁でまたそれもツボ。
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[有名老舗旅館当主×紙司若旦那]
幼馴染モノ 再会愛
なんとも・・・言いがたい・・・
続編が出ているので一緒に購入しました。
が、なんとも・・・
続編を読む気にはまだなれません。
このカプにはあまり萌えません。というか
まだよくわからない!!
2人の必死さがよく見えなかったです。
もう少し攻めの心情が分かればもっと感情移入できたかもしれません。
そして実は・・・私は京言葉が苦手です。
☆あらすじ☆
京都の格式ある名旅館「井筒屋」の若き当主が亡くなった。彼を密かに恋い慕っていた侑央は悲しみにくれる。一方、葬儀で帰省してきた当主の弟・千秋は、次男として当然経営を継ぐと思われていたが、旅館を売却すると言い周囲を驚かせる。かつて一途に兄を想う侑央の想いと秘めた欲望につけこみ、関係を持っていた千秋だが、今度こそその心ごと自分のものにするため、侑央にある提案を―。乱れる心と身体は誰のために…書き下ろしあり。
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はんなりとした京都が舞台。京ことばで、じわじわと攻め込まれる喪服未亡人萌えです。
かなり読み応えのある分量で、しかも続編ありなんですが、おもしろくてイッキ読みしました。
京都弁の言葉攻めがこんなに強力だとは。まさに思い知らされたかんじ。目を閉じてっていうのが、「目ぇぐらい、閉じぃな」って台詞になっただけで、もう速攻やられました。
千秋の狡猾で計算ずくの執着愛がぴったりはまってる。
千秋、相当粘着質ですね。ネチネチとHです。
自覚はあるみたいで、そんな性格の悪さに自分自身ががんじがらめになって、苦しんでるところがほんと憎めないんです。
で、結局「常に曖昧な薄い笑いを口許に貼り付けている」わけなんだけど、ただ意地悪く攻めてるわけじゃなくて、苦悩しているところがいいですね。
かたや、そんな千秋にずーっと執着されているユキ。彼はほんとに魔性の女!属性です。平常は清楚で芯がしっかりしてて美形なのに、千秋の下であんなに乱れるのは反則技!そりゃ、どんなワルい男でもメロメロになっちゃうでしょうよ。男なのに、楚々としてものすごく色っぽいんだから。で、そんなユキの態度に、いいのかな?って思って油断すると、まさかのパンチがとんでくるわけ。
この二人の恋愛模様もしっとりとして萌えますが、千秋が亡き兄に代わって継ぐことになった旅館をめぐる周囲の人々の思惑とか、人間関係とか、とにかく他にも読みどころが山のようにあって飽きさせることがない展開です。
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綺麗な話だと思いました。何が綺麗かというと、主人公達のどこかもろい関係、浮かび上がる井筒屋の風景、京の情緒。
執着!執着!と勝手に騒いでた私が恥ずかしくなるほど。執着攻め目当て購入したのですが、それも忘れてしまうほどに綺麗で、続きが読みたくなる作品です。
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京都老舗旅館跡継ぎ息子×京都老舗紙司跡継ぎ息子。
しかも徹底的な攻めの片思い。腹黒キツネ×強気兎とでもいいましょうか。
流されるかと思えば、容赦なく攻をひっぱたいてみたり、振り払ってみたり、そのくせ妙に色気があってエロかったりと、もうすごいこの受け。
なにこれもう、内容全然甘くないのに、お腹いっぱいなんですけど!
続きがあるので、この巻ではまだ曖昧な関係のまま。
受けのユキちゃんはひたすら千秋の死んだ兄を想い続けてるし。
作品中、徹底して描写される京都の空気感がたまらないです。
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ユキの芯の強さと強情なところ、もう流されちゃえよ…と思いつつ、でも簡単に流されるようじゃ千秋は好きにならなかったんだろうなぁとか思ってみたり。