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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2009/05/08
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/238p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-761405-8
文庫

紙の本

ダナエ (文春文庫)

著者 藤原 伊織 (著)

世界的な評価を得た画家・宇佐美の個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が、切り裂かれ硫酸をかけられるという事件が起きた。犯人はどうやら少女で、「これは予行演習だ」と告...

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ダナエ (文春文庫)

税込 535 4pt

ダナエ

税込 529 4pt

ダナエ

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商品説明

世界的な評価を得た画家・宇佐美の個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が、切り裂かれ硫酸をかけられるという事件が起きた。犯人はどうやら少女で、「これは予行演習だ」と告げる。宇佐美の妻は、娘を前夫のもとに残していた。彼女が犯人なのか—。著者の代表作といえる傑作中篇など全3篇収録。【「BOOK」データベースの商品解説】

収録作品一覧

ダナエ 7−113
まぼろしの虹 115−174
水母 175−230

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著者/著名人のレビュー

 世界的な評価を得た...

ジュンク堂

 世界的な評価を得た画家宇佐美の個展で、義父を描いた肖像画が切り裂かれた上硫酸をかけられる事件が起きた。そこには一人の少女の家族を思うがゆえの強い憎しみが隠されていた。果たして彼女が犯人なのだろうか?
 藤原伊織が亡くなって早二年が経つ。博打と酒をこよなく愛した作家。藤原伊織の書く男性(特に主人公)は、偏屈でいつも一言多く頭の回転は良いのだが決して賢く生きられない。そして主人公達に共通しているのは、ぶれない強さ。誰かを守るというよりも、ただ自分のなすべきことをしているだけだ、という感じ。
 今回『ダナエ』を読まれた方、『蚊トンボ白鬚の冒険』(上・下、講談社文庫・各六六〇円)もぜひお勧め!です

みんなのレビュー35件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

スリリングなストーリー!さすが藤原伊織氏の作品です!

2016/02/19 09:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は、藤原伊織氏の代表作「テロリストのパラソル」や「ひまわりの祝祭」のような長編ではなく、中編小説ですが、中身はとても深い内容が詰まっています。読者は読み始めるとすぐにストーリーに引き込まれ、藤原伊織ワールドに浸っていることでしょう。ある有名が画家の個展で、一枚の絵画が一人の女子高生に破壊されます。この事件は、レンブラントの代表作「ダナエ」が破壊されるという伝説の事件も伏線として描かれ、その背後にあるギリシャ神話などが見事に描かれ、単なるミステリーにとどまらず、知的に楽しめる作品になっています。

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紙の本

本当に惜しい人を亡くしたと思う。

2009/11/20 10:42

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

藤原伊織さんが急逝されて二年。残された作品をじっくり読ませて頂こうと、いくつか読まずに取ってあったうちの一つがこのダナエでした。読み始めて、やはり惜しい人を亡くしたなと痛感。比類なきこの読み応えと作品の渋さ深さ。といって読み辛い事は全く無い軽快な文章、本当に素晴らしい。
 まずダナエ、というタイトルに興味を魅かれる。よほど芸術関係に詳しい人でなければ思い当たることは無いだろう、巨匠レンブラントの作品の名前であるというこのダナエというキーワード。これがもちろん物語に深く関わってくるのだが。
 若くして世界的な評価を得て画壇を登り詰めた宇佐美。物語はその宇佐美が開いた個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が何者かに切り裂かれて硫酸をかけられるという、ショッキングなシーンから始まる。短編であるだけに、間延びさせず冒頭から疾走する感じに好印象。犯人はどうやら、受付の女性たちが目撃した少女らしい。その少女から、次の犯行を予告するような電話も入ってくる。少女は一体誰なのか。そして目的は一体何なのか。物語が進むにつれ、驚くべき人間関係と真犯人が明らかになっていく。ラストはもう見事というしかない場面設定と展開。ミステリー的な要素で物語が描かれる中、人間関係を重視した叙情的な読み応えが非常に胸に来る。
 ダナエというキーワードの扱い方、そして人間関係、人間その物の描き方か絶妙。宇佐美と言う画家のキャラクタも非常に良く立っていて、物語に入り込める。終り方もベタではなく、未来に向けて展望を残すような気持ち良い感触。この読み心地というのは藤原氏独特の物だと思う。返す返すも、惜しい事だと思われた。
 他に「まぼろしの虹」「水母」の2編を収めた短編集になっている。まさに氏の魂の作品、手にとってみられてはいかがだろうか。

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紙の本

4.5点。やはり良い作家だった・・・

2015/10/19 12:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初に読んだ『テロリストのパラソル』に感銘を受けて、何作か読んだものの『向日葵の祝祭』で満腹感を覚え、しばらく遠ざかっていました。
作者が亡くなったことは耳にしていたが、ふと手にする機会があって本作を読みました・・・

短編集ですが、どれも藤原調ともいうべきハードボイルドでありながら、情を捨てられない主人公の悲哀が描かれています。
久しぶりに読んでよかったと思える作品でした。
あと一作しか未読の作品がないのが残念なところ。

ただ、ほとんどの作品が政財界(ヤクザも)の大物をバックにおいて、話をまとめたり、主人公の背景に深みをもたせようとする点は鼻につきます・・・

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紙の本

短編集でした

2017/01/08 18:54

2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

なぜか探偵ものと勘違いして購入。短編集でした。藤原氏の「ダックスフントの・・・」と比べたら、表題の「ダナエ」、三作目の「水母」ともに楽しめました。
でも、やはり短編集は私には合わないみたい。心に残るものが薄いねえ。

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2009/05/08 20:48

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2009/08/11 10:56

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2009/09/16 20:39

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2009/10/22 00:30

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2009/10/24 20:32

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2010/05/20 13:00

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2010/06/26 23:00

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2010/12/18 15:58

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2011/06/12 14:45

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2011/03/03 22:15

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