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誇りと復讐 下 (新潮文庫)
自分を陥れ、親友の命を奪い、最愛のベスを苦境の淵に突き落した男たちを絶対に許すことはできない。収監中、身に付けた知識を武器に計画は着々と進む。しかし再び囚われて五つの大罪...
誇りと復讐 下 (新潮文庫)
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商品説明
自分を陥れ、親友の命を奪い、最愛のベスを苦境の淵に突き落した男たちを絶対に許すことはできない。収監中、身に付けた知識を武器に計画は着々と進む。しかし再び囚われて五つの大罪で告発され、絶対絶命の時を迎えたダニー。彼の無実を確信し、大法廷で死力を尽すレドメイン弁護士父子の秘策とは?完璧な構成、周到な伏線、胸のすく結末が見事な、巧者アーチャーの裁判劇。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
誇りと復讐
2022/03/27 18:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔、『ケインとアベル』から始まり、アーチャー作品にどっぷりと浸かったことがあった。今作品は、かなり久しぶりに読んだアーチャー作品だった。
相変わらずの作風、伏線、どんでん返しで、都合よく進んでいるな、と感じる部分もあったが、最後まで楽しめた。
日本とは裁判の方法が異なるようで、戸惑う描写も多かったが、それはそれで面白い。被告人の尋問がないのが不思議だった。
また、作者が実際に服役した経験が元になっているようだが、刑務所の待遇もずいぶん良いようで、意外だった。
紙の本
30年来のアーチャーファンとしては、作家としては終わった彼を見る日が来るとは、なんとも悲しい
2009/07/14 05:17
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
自動車修理工のダニーは幼馴染のベスがプロポーズに応じてくれたことを祝うため、ベスの兄で親友のバーニーとパブに出かける。しかし店の客である4人組に因縁をつけられ、バーニーを殺されてしまう。しかもダニーが犯人として逮捕され、22年の刑に。投獄された彼は4人の男たちへの復讐を誓う…。
現代版モンテ・クリストフ伯物語というふれこみのジェフリー・アーチャー最新作。デビュー作『百万ドルをとり返せ! (新潮文庫)』の系譜につながるエンタメ色の強いミステリーです。
結論を言えば、失望しました。
まずダニーが22年という刑期を務め上げる前に獄の外へ出る過程に無理があります。ほとんどお伽話のような展開には苦笑します。
また物語前半でダニーに有罪判決を下すに至る裁判の進め方が幼稚な感じがするのです。物語後半でダニーの汚名をそそぐことになる大逆転劇のなかで初めて登場する“証拠”は、最初の裁判で指摘されてしかるべきではないかと思えるものです。コアなミステリーファンにはちょっと許容しがたい展開ではないでしょうか。
真の有罪者である4人に対する復讐の過程も“復讐譚”とよぶほどのロマンを感じさせるものではありません。かつてのアーチャーの作品群のように物語が緻密に組み立てられたという跡が見られません。
今やアーチャーの作品の大半は絶版となり、現在書店で手軽に入手できるのは本書を含めてわずかに6作品。しかし私は絶版にされてしまった作品の中に今も読むに値するものが多いと思います。
そうした読むべきアーチャー絶版本を最後に掲げておきます。
『大統領に知らせますか? (1978年) (新潮文庫)』
『ロスノフスキ家の娘 (下) (新潮文庫)』
『盗まれた独立宣言〈下〉 (新潮文庫)』
『十二本の毒矢 (新潮文庫)』