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- カテゴリ:幼児 小学生
- 発行年月:2009.5
- 出版社: 岩崎書店
- サイズ:22×25cm/1冊(ページ付なし)
- 利用対象:幼児 小学生
- ISBN:978-4-265-07022-0
紙の本
はしるチンチン (えほんのぼうけん)
それはほんとによくはれた日でした。虫がおどろき、雲がながれ、犬にほえられ、小石をけとばし、コドモのニオイが野原いっぱいにひろがり、コウキくんは、ずんずんさきへはしってゆき...
はしるチンチン (えほんのぼうけん)
紙の本 |
セット商品 |
いわさきよみきかせえほん2012夢いっぱいのおはなし 18巻セット
- 税込価格:25,630円(233pt)
- 発送可能日:購入できません
いわさきよみきかせえほん2011夢いっぱいのおはなし 17巻セット
- 税込価格:24,420円(222pt)
- 発送可能日:購入できません
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商品説明
それはほんとによくはれた日でした。虫がおどろき、雲がながれ、犬にほえられ、小石をけとばし、コドモのニオイが野原いっぱいにひろがり、コウキくんは、ずんずんさきへはしってゆきます。朝日新聞連載「地球防衛家のヒトビト」でおなじみ天才漫画家が描くチンチンの賛歌。【「BOOK」データベースの商品解説】
足が速いのが自慢の男の子、コウキくんは、ある朝突然裸のまま走り出した。街を抜け、海を越え、気がつけば満天の星空。やがてコウキくんは光そのものとなり…。漫画家、しりあがり寿の新境地となる生命の賛歌。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
しりあがり 寿
- 略歴
- 〈しりあがり寿〉1958年静岡市生まれ。「エレキな春」でデビュー。漫画家として独自の活動を続ける一方、アートなど多方面で活躍。文藝春秋漫画賞、手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」を受賞。
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紙の本
過激かつ深淵なフルチン絵本。
2009/06/02 15:00
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る
第46回文藝春秋漫画賞受賞&第5回手塚治虫文化賞
「マンガ優秀賞」受賞作、なのである。
素晴らしい!
だけど、どうしよう……と母なら当惑しちゃうような
タイトルである。
父なら、えへへと笑うだろうか。
さて
コウキ君、3歳は
どこからどこまで「コドモ」だった。
そして
走るのが速いってことが自慢だった。
ある日パジャマに着替える途中で
フルチンで飛び出して――。
アハハハハ~っと
笑いながらゴキゲンで
走り続ける、コウキ君なのである。
家を飛び出し
町をぬけ
野原をぬけて
どこまでも、どこまでも、走っていくのだ。
海を越えて
異国も越えて
どこへ行く!? コウキ君。
この作品のスゴイところは
フルチンで少年が走る話だから(だけ)ではなくて(!)
「チンチン!」
「スキスキダイスキ!」
たった、この二つの言葉で
彼がよのなかを渡っていけてしまう
ってことなのかもしれない。
この斬新なシンプルさはどうだろう。
そして
このコウキ君をつつむ世界が
どんどんどんどん、拡がって
そして
ひとはどこからきてどこへ行くのか、と
問うたゴーギャンの言葉のような世界観に
つながっていくところだ。
社会性だとか、世間体だとか
大きくなってしまったときに、1枚ずつ纏っていくものが
まだ、脱ぎ着可能なぎりぎりの年齢だからこそ
ちょっとあり得ないこの作品の設定だって
なんなく越えられるリアルさがあるんだと思う。
コウキ君の疾走感を盛り上げる
挿絵の勢いがまた、サイコーだ。
紙の本
ボクもフルチンで走りたい。
2009/05/13 10:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しりあがり寿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやー、出来ちゃいました、絵本! 初めての絵本です。いつかは作りたいなー、なんて思ってたんだけど、できてみるとスナオなところ「ハズカシイ」! 元々はこれ、ソニー・マガジンズから出ていた『あの頃のこと』という映画にまつわる本の中に書かせてもらった短編で、テーマはコドモ。その頃のボクは息子が3歳になったばかりでもうコドモにクビッタケで、毎日毎日コドモが頭の中を「あはははは!」と大声をあげながら走り回ってるようなカンジで、それがなんか楽しくて。そこらへんのキモチを書きたいなーと思って書いたのが「コウキくんフルチンで走る」でした。
なんて言うんだろう? 生きてること自体が奇跡っていうのかな。コドモって、お金とか成功とかプライドとかそういうもの何にもなくても、無から生まれて今そこに存在してることだけでホントにそれが素晴らしいんだよね。それはボクにとって結構オドロキで、それまでの自分は世の中全部虚しいとか価値のあるものなんんて無いみたくネガティブにとらえることが多いイヤなヤツだったんだけど、「コドモが生きてる」ということだけは文句なしに大切なことに思えて。そんな「生」に対するキモチをまっぱだかでどこまでも走るコドモに託して書いたんだよね。でもそれだけじゃなんか物足りなくて。出版社に「これ絵本にしませんか?」なんてビクビクしながら相談したら出してくれることになって、それから2年くらいたってやっと絵本ができました。
作ってる間は「絵が描けないー!」とかで大悩みだったけど、今は別のことで悩んでます。それはこれをコドモに見せようか?どうしようか、ということ。
うーん喜ぶかな? 嫌がるかな? こんなにトーサンはオマエのこと好きなんだってことが伝わるかな? いやいやそんなこと伝えたら甘えるかな? すっかり成長して、ボクなんか死んだ後で「オヤジって自分のこと、こんなふうに見てたんだ」なんてカンジで出会うのがいいかな?それまで隠しておけるかな?
全然話変わるけど、フルチンで走ってみたいなー。
(日本児童図書出版協会刊行「こどもの本」2009年6月号から)