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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 658件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2009/03/16
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/405p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-328000-4

紙の本

三匹のおっさん 1

著者 有川 浩 (著)

「三匹のおっさん」とは…定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ。柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ。機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者ノリ。孫...

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三匹のおっさん 1

税込 1,676 15pt

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商品説明

「三匹のおっさん」とは…定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ。柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ。機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者ノリ。孫と娘の高校生コンビも手伝って、詐欺に痴漢に動物虐待…身近な悪を成敗。【「BOOK」データベースの商品解説】

かつての悪ガキ「三匹のおっさん」が、自警団を結成した。詐欺に痴漢に動物虐待…。孫と娘の高校生コンビも手伝って、身近なご町内の悪を斬る! “アラ還(還暦前後)”活劇小説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

有川 浩

略歴
〈有川浩〉高知県生まれ。「塩の街」で電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し2004年作家デビュー。他の著書に「図書館戦争」シリーズ、「レインツリーの国」など。

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書店員レビュー

丸善札幌北一条店

還暦前後 昔の悪ガキ...

丸善札幌北一条店さん

還暦前後 昔の悪ガキ、今のおじいさん、いやいや<おっさん>たちが自警団を結成。
還暦を迎えても腕っ節にも頭脳にもまだまだ若い者には負けません!
さらに孫と娘の高校生コンビも大活躍です。

とにかくおっさんたちがかっこいいです!
詐欺に痴漢に動物虐待・・・さまざまなご近所の悪を斬る!
弱きを救い悪を退治!まさに時代劇のような爽快感です。

1話完結なので読みやすいのも魅力です。
「図書館戦争」シリーズでおなじみの有川浩さんの作品。
こちらもぜひ読んでみてください!


岡崎

みんなのレビュー658件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

諦めなんて知らない、自分たちで出来ることをする

2009/03/14 14:08

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 タイトルを見てあらすじを読んで、年配の人が現代社会の愚痴をこぼしたり上から目線で説教する内容かとも思ったのですが、その思い込みはちょっと違いましたね。三匹のおっさんは、身近な犯罪を見つけ出し快刀乱麻と断つ正義の味方なのですが、その前に被害者なり、何なり、相手の懐にスッと入り込んでいる。だから、部外者による断罪ではなく、身内からの救いの手なのです。それが傲慢さではなく、やさしい気持ちを感じさせる理由の気がします。

 昔は三匹の悪ガキと称された、還暦近くのおっさん三人組が、周囲のジジイ扱いを嫌い、本業の傍らご町内の自警団を結成します。剣道師範のキヨさん、柔道の猛者シゲさんという武闘派と、機械いじり大好き情報収集担当の頭脳派ノリさんという圧倒的な個性の三人組に加え、キヨさんの孫の祐希やノリさんの娘の早苗など高校生も登場します。
 ご家庭内の問題から、強盗・痴漢の撃退、中学校の動物虐待や催眠商法など、身近な人たちがかかわる事件を、時には圧倒的な武力で、時には情報戦で解決していきます。はじめはおっさんたちがメインなんだけれど、いつの間にやら祐希や早苗が舞台に躍り出て、いつものような有川ワールドが展開されたりもします。

 こういう問題って、若い世代が悪いとか、年配の世代が悪いとか、行政が悪いとか、誰かに責任を押し付けて、それで解決したような気分になってしまいがちです。でも、時代は変化していくものだし、変わったこと自体が悪い訳ではないのだから、限られた条件の中で解決策を模索していくしかないのです。
 このお話は、祖父世代もゆっくり変わるし、孫世代も少しずつ歩み寄る。物語だから都合の良い展開もあるけれど、理想にだけ流されることもない。そんなところが良いと思います。

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紙の本

ガーディアン・おっさん・エンジェル in町内会

2009/12/08 12:36

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

定年退職や店を息子に譲るなど
現役を引退した60代のおっさん3人が
ガーディアン・エンジェルスのような活動を
町内規模で勝手に始めて、犯人を捕まえたり、
犯罪を防止したり。

この3人のおっさんたちがかっこいい。

定年まで勤めた建設会社の子会社のアミューズメント施設で
嘱託で働く清田清一。家では剣道教室を開いていた師範。

居酒屋「酔いどれ鯨」は息子に譲り、
仕込みなどを手伝いながらも悠々自適の立花重雄。柔道家。

工場経営者で機械いじりが得意で、頭脳派の有村則夫。
遅くに子供を授かり、高校生の娘を男手で育てている。

清田は二世帯住宅で、息子夫婦には高校生の祐希がいますが
この祖父・孫の関係もいい。

普段は不干渉の間で、口うるさく姿勢のいい清田と
今時の男子高校生でルーズなファッションの祐希ですが
物語が進んでいくにつれ、呼吸があってきます。
清田のファッションも祐希がどんどん変えていき、
それに有村も刺激されて――。なんだかいい関係です。

また6つの連作短編で起きる事件もバラエティーに富み、
アミューズメント施設のカツアゲ事件、
痴漢や強姦未遂事件、結婚詐欺、中学校の飼育動物虐待、
偽スカウト、健康食品詐欺。
どんな町でも起こる身近な、でも許せない事件。

それに3人が知恵と勇気と力で立ち向かうんですが
決して町の人や警察に誇ることはありません。
ひっそりと自分たちの力を試して、それで満足。
コミカルで、なんだかカッコイイ。
3人の活躍に溜飲が下がります。

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紙の本

「何か何気にすごい暴言を聞いたような気がする……」

2009/03/18 21:04

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 還暦になってもまだまだ元気なおっさん3匹が、暇つぶしに始めたのは町内限定の正義の味方だった!……という『三匹のおっさん』は痛快ご町内活劇。
 おっさんたちが挑む事件は痴漢あり詐欺あり動物虐待ありと、大事件ではないけれど事件の当事者にとっては切実な問題です。3人は誰もすごい超人ではない普通の人なので限界はあって、決して世界全部を救えるわけでもないけれど、それでも自分たちの身の回りの人たちくらいは守ってやろうと頑張る姿がいかにも有川浩の作品という感じなので、今までの作品が好きな人なら期待して問題なし。
 イラストに、じーばーマンガで定評のある須藤真澄をもってきたのも大正解。須藤真澄のあのゆるやかなテンポでありながら元気の良いお年寄りが走り回る作品が好きな人ならこちらもお薦め。
 さらに、おっさんおばさんばかりでラブコメ分が欠乏するのではと心配するむきには、おっさんたちの身内の高校生たちがこれまた甘酸っぱくも第三者から見れば滑稽なやりとりを繰り広げてくれるので心配なし。この2人、祐希と早苗もおっさんたちの自警団活動に巻き込まれていきますが、その中でそれぞれが我が身を振り返り、過去の過ちを過ちと認めながら前に進もうとする姿は応援したくなります。
 疲れたときに気軽に読んで元気をもらう1冊です。

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紙の本

現代版時代劇。

2010/09/17 13:42

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かず吉。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

有川さんの小説に期待してしまうのは、
読んでいるこっちが恥ずかしくなってしまうような
激甘ラブストーリー。

だけど、今回はタイトルを見たときから内容が気になって
気になって仕方なかった。きっと激甘ではないだろうと
思いつつ読み始めたら、はまってしまった。

剣道の達人、柔道の達人、そして電気機器の達人。
3人のおっさんはそれぞれが特技をもっていて、
それをいかしつつ、世直ししてしまうお話だけど、
あまりの面白さに一気に読みきってしまった。

還暦ってなんかおじいちゃんって気がするけど、
うちの父も含めて還暦を迎えてもまだまだ若々しい人が
多いよなぁ、確かに。と思いつつ読んだ。

現代社会の問題点も織り込みつつ、きちんと話をおもしろく
しているのはさすが有川さん。

ちなみに今作では激甘ラブではなく爽やかな恋が進行します。

シリーズ化して欲しいなぁ。

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紙の本

笑わせて、ほろっとさせて、じーんとあったかい。みごとな職人芸!

2009/05/07 00:07

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この楽しい表紙がすべてを表している!
 定年退職した清一は、剣道師範だったこともあり、まだまだ身体も元気、頭脳もクリア。昔からの悪ガキ仲間といっしょに、秘密の私設自警団、要するに「地域限定正義の味方」を始める。
 3人の元悪ガキのキャラクターが、とてもいい。定年後ゲーセンに再就職した剣道家・清田清一、居酒屋の元亭主で柔道の達人・立花重雄、頭脳と手先の器用さが抜群の工場経営者・有村則夫。ジジイではなく、おっさんと呼んでくれ、と言うだけあって、それぞれ腕力、頭脳に秀でている。なにより、善悪の判断がはっきりしていて、かつ大人の判断で対処するのが魅力。世の中全部を良くしたい、改革したいとまでは思わないが、自分を知り、家族を愛し、近所の悪は見過ごせない。いやぁ、60歳過ぎたら、こうありたいと思う理想の姿だ。カッコイイ!
 三匹のおっさんが解決する事件のお話は6つ。痴漢、詐欺、動物虐待など、今のよくある事件をとりあげて、どれも笑わせ、そしてほろっとさせる。有川浩、うまいなぁ~。
 作者は、「ラブ」を描くのもお手の物。清一の孫の高校生祐希と、則夫の娘の高校生早苗のほんわか恋愛も微笑ましい。祐希が、おっさんたちをファッショナブルにするのだが、表紙カバーの折り返しには、元のファッション、表紙と裏表紙の折り返しは、変身後のチョイ悪オヤジ風ファッションになっていて、それも楽しく、お楽しみ満載の1冊である。
 

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紙の本

これって、新しい敬老の形かも

2011/06/23 08:50

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「恋愛小説の女王」と呼ばれる有川浩だけど、恋愛小説じゃなくてもすごく面白い!と感激した本書。

6話からなる短編集だが、
還暦を迎えた武闘派、頭脳派の元気なイマドキのおっさんたちの活躍を鮮やかに描いた本書は、痛快そのもの。

本来、若い世代も老いた世代も、すべての世代が入り混じって混沌としているのが社会というもの。
様々な世代が関わりあって、助け合ってこそ健全に営まれていくものである。
昔と違って、どの世代も格段に若くなっている現代、本書のように活躍してくれるおっさんたちが巷に溢れるようになれば、なんとも暖かな世の中になるのではないか、という気がする。

おっさんたちへのエールを込めて、『三匹のおっさん』は、新しい敬老の形かもしれない。
なんていうと、元気な、もうアブナイくらいに元気なおっさんたちはまた怒るかもしれないけれど。

有川浩らしく、おっさんの孫たちの可愛らしい恋愛もやはり入っていて、それはそれですごく楽しい。

ぜひとも続編を出して欲しいな。

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紙の本

俺たちのことはじじいと呼ぶな!おっさんと呼べ!

2009/09/11 15:32

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yuki-chi - この投稿者のレビュー一覧を見る

アラ還の清一、重雄、則夫。かつての悪がき三人が町の自警団を結成。
剣の達人キヨ、柔道家のシゲ、メカにつよい頭脳派ノリ。
ゲームセンターを食い物にするチンピラ、痴漢、風俗スカウト、動物虐待、詐欺商法。
町に起こる様々な事件から、夫婦、家族の問題まで、彼らが次々と解決していく。
まさしく地域限定正義の味方!おっさんたちの活躍が痛快で胸をすく。

しかし、おっさん活劇ものではない。
清一の孫、祐希視点では青春小説ともなり得る。
こんなに人間の機微が分かる男子高校生なんていないよ~
って思うんだけど、口は悪いけど、大人以上に達観している祐希が、
この小説のもう一つの柱ともなっている。

祐希と則夫の娘早苗との恋。有川さんお得意のラブロマも楽しめる。
三人の中で最も危ないおっさんであるノリが、
娘の恋に嫉妬して拗ねたり、
心配してハラハラしたりしているのも愉快な一面である。
親友の孫という気安さから、祐希をいじって楽しんだり・・
身内、ご近所を巻き込んでの地域密着恋愛!
ヒューマンな関係が何とも微笑ましい。

清一の家の嫁姑、夫婦、親子間の辛らつな物言いには、ドキっと
させられるが、
昔のホームドラマってこんな感じだったな~なんて思い出す。
嫁姑、近所のいざこざが必ずあって、時には泥仕合にもなったり!!

そう思うと、今は現実もドラマも人間関係が希薄なのかもしれない。
近づきすぎず、深入りせず、自分がいい顔をしていられる距離をきちんと測って
付き合っている。みんな「いい人」の自分を保って生きている。

言わなくていい一言も言ってのける清一。
本音同士のキャッチボールのお相手、ヘタレの息子健児と
お嬢様育ちの妻貴子もいいキャラとして存在する。

有川さん、恋人たちの甘い関係だけでなくて、
家族や地域丸ごとの人間の繋がりの温かさに気付かせてくれた!

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紙の本

これシリーズになりませんか?

2009/04/21 21:11

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 若い時には60歳なんてホントおじいさんだと思っていた。しかしいざ自分がだんだんその年代に近くなってくると還暦に赤いチャンチャンコなんてまっぴらごめんである。そりゃ若い時みたいに体は動かないかもしれないけれどまだまだ席は譲られるよりも譲る側だと思っている。そんな私にとってこの作品のおっさんたちの活躍劇は痛快だ。
 昔は悪ガキで鳴らした御町内の還暦トリオが町内で起こる様々な事件を解決していく全部で6つの物語である。警察に被害届をだすような事件ではないが当事者にとっては深刻な問題を知恵と経験そしてちょっぴりの腕力で解決に導く。まさにバッタバッタという感じで快刀乱麻読後感は爽快だ。文章もユーモアたっぷりで読んでいて思わずにやりとする場面やそうそうわかるわかると相槌をうちたくなるところも満載だ。ただじいさんの世代とその孫に当たる世代が生き生きと描かれているのに対してその息子夫婦がちょっと情けなく描かれているのが同世代としてはちょっと痛いところかな。
 おっさんという響きがこんなに温かく感じさせる物語を送り出した作者に感謝。
 
 

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紙の本

わたしは古いタイプの読者

2010/03/17 21:39

6人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

三匹のおっさん 有川浩(ひろ) 文藝春秋

 たいへん人気がある作家さんです。ただ、わたしにはあわない筆記スタイルです。ということで、続けてみます。
 60歳を過ぎた3人の男性がいます。清田清一さん60歳剣道教室師範代、妻芳江さん57歳、そして、孫の祐希くんがこの物語を引っ張ります。作中にある3世代同居の清田家の息子夫婦をからめたごたごた話は、世間ではよくあることです。次に、立花重夫さん、飲み屋「酔いどれ鯨」の店主だったけれど、息子夫婦に経営を任せる。最後に、有村則夫さん、民間会社を定年退職。以上の3人のおじさんが、正義の味方となって、秘密裏に悪を退治するのです。
 リアルな生活描写はラジオの人生相談を聞いているようでもあります。
 「60歳」は、この物語で語られる3人ほど元気な年齢でもありません。50歳を過ぎたばかりのわたしでも体はガタガタです。思うように体は動いてくれません。
 マンガの原作本に感じます。「」(かぎかっこ)で囲まれたセリフの連続で、物語は進行して行きます。女性が描いた男性像でもあります。有村則夫さんの娘さん早苗さんと清田家の孫祐希くんの恋愛話がからみます。おじさんの服装に対する批評やアドバイス部分は面白いけれど長文過ぎます。「重雄」さんと「清一」さんは、両者が同年齢でもあることから読んでいて混同しがちです。江戸時代に感じる部分として、水戸黄門のすけさん、かくさん、フーテンの寅さんスタイルの家族関係があります。学校モノ部分については、長い人生のうちで学校の部分はとても短い、年齢を重ねるにつれ、学校での出来事は遠いかなたのことになってしまうと感じたのでした。
 少年少女たちは、大人に期待しているようです。しかし、期待にこたえられる大人は少ない。消費生活センターで開催する研修会のDVD原稿のようでもあります。よくできている原稿です。ただ、小説であれば、セリフ以外の描写がほしい。そんなわけで、わたしは古いタイプの読者です。

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紙の本

さわやかで、楽しい作品♪

2010/08/20 19:27

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「60代がなんだ!まだまだ若いものには負けん!」
剣道の達人キヨ、柔道家で居酒屋の元亭主シゲ、機械にかけては
天才的なノリ。かつての悪ガキ3人組が、町内の悪に敢然と立ち
向かう!6つの話を収録。

起きる事件は大きな事件ではないけれど、そこに住む人たちに
とっては大問題なことばかり。そんな事件を解決すべく立ち上がった
3人組、キヨ、シゲ、ノリ。それぞれの特技や人生経験を活かし、
さらに絶妙な団結力で事件を解決へと導く。かっこよさや派手さは
ないけれど、彼らの活躍は爽快だ。どこにでも起こりうる身近な
できごとを題材にしているだけに、読んでいて身につまされる。
私の住んでいる所にも、こういう3人組がいたらいいなぁと思って
しまう。
彼らの活躍も楽しいが、彼らと彼らの家族との係わり合いもよく
描かれていて楽しく読んだ。人はみな年をとる。でも、この3人組の
ように、人の役に立ちながらこんなふうに生きられたなら、老後も
楽しいかもしれない。明るく、読後もさわやかさが残る作品だった。

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紙の本

おっさんがヒーローになる。その奇想天外な設定が面白い。

2011/04/05 21:00

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カフェラテ愛 - この投稿者のレビュー一覧を見る

赤いちゃんちゃんこを着るのを嫌がる60歳で定年を迎えたキヨ、機械をいじらせたら頭脳明晰ノリ、「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ。この三人が正義の味方「三匹のおっさん」として、地元の悪事を成敗する!!!その物語が、なんとも痛快、おっさんがヒーローになる。その奇想天外な設定も面白い。

こんなおっさんが本当にいたらいいなぁ、あながち本当にいるかもしれない。60歳でも今は若いおじさまが多い。おっさんと言うにははばかれる。有川さんの書く世界は明るい、希望がある、読んでいて気持ちが良い。楽しく読書が出来るのは素晴らしいことだと思う。

特に私は痴漢にあったことがあるので、痴漢退治の場面は胸がスカッとした!(もちろん、私は痴漢程度で済んだが)退治したキヨの孫と(おっさんも活躍するが)そこから芽生える、恋心もひとつの見せ場として面白い。色々なストーリーが6つも詰まったお得な作品。星三つです。

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2011/01/03 19:28

投稿元:ブクログ

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2009/10/08 21:44

投稿元:ブクログ

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2009/03/15 10:28

投稿元:ブクログ

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2009/03/20 12:46

投稿元:ブクログ

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