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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2009/04/01
  • 出版社: 早川書房
  • サイズ:20cm/375p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-209023-2

紙の本

さよなら、愛しい人

著者 レイモンド・チャンドラー (著),村上 春樹 (訳)

刑務所から出所したばかりの大男、へら鹿(ムース)マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探しに黒人街の酒場にやってきた。しかし、そこで激情に駆られ殺人を犯してしまう。偶然、...

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さよなら、愛しい人

税込 1,870 17pt

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商品説明

刑務所から出所したばかりの大男、へら鹿(ムース)マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探しに黒人街の酒場にやってきた。しかし、そこで激情に駆られ殺人を犯してしまう。偶然、現場に居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらましたマロイと女を探して紫煙たちこめる夜の酒場をさまよう。狂おしいほど一途な愛を待ち受ける哀しい結末とは?読書界に旋風を巻き起こした『ロング・グッドバイ』につづき、チャンドラーの代表作『さらば愛しき女よ』を村上春樹が新訳した話題作。【「BOOK」データベースの商品解説】

刑務所から出所したマロイは、別れた恋人を探しに訪れた酒場で、激情に駆られ殺人を犯す。私立探偵マーロウはマロイと女を探すが…。狂おしいほど一途な愛を待ち受ける哀しい結末とは。「さらば愛しき女よ」を村上春樹が新訳。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

レイモンド・チャンドラー

略歴
〈レイモンド・チャンドラー〉1888〜1959年。シカゴ生まれ。33年作家デビュー。39年には処女長篇「大いなる眠り」を発表。「ロング・グッドバイ」でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞。

掲載中の特集

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評価内訳

紙の本

フロント係は二度バーボンを注いだか?

2009/05/24 12:11

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:abraxas - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹が新しく訳した『さよなら、愛しい人』を読んだ。丁寧な訳しぶりで、旧訳の清水俊二訳で味わったのとは少しちがった印象を受けた。まるで古いハリウッド映画をデジタルリマスター、ディレクターズカット版で見たような印象だ。描かれたものが細部までくっきりと浮かび上がり、人物の形象もひときわ鮮やかになった。

たとえば、第4章。殺人の起きた<フロリアンズ>の斜向かいにある黒人専用ホテルの場面。受付のデスクで居眠りしているフロント係の締めているのが旧訳ではネクタイなのに、新訳ではアスコット・タイになっている。なんだ、それだけのことかなどと言わないでほしい。知っての通りアスコット・タイはシャツの襟の内側にふんわりと締めるものだ。新訳では「大きなたるんだ顎は、そのアスコット・タイの上に穏やかに垂れかかっていた。」と訳されているが、旧訳だと「しまりのない大きな顎が、なかばネクタイに隠れ」になっている。どんなネクタイだったら、大きなたるんだ顎を隠すことができるというのだろう。

スピード感のあるシャープな訳という印象が強かった旧訳に、ほころびが見つかったのは新訳が出たおかげだろう。「あれっ」と思ったことはほかにもいくつかある。その一つがホテルの名前だ。旧訳は「ホテル・サンズ・スーシ」、新訳は<ホテル・サンスーシ>。おいおい、と突っ込みの一つも入れたくなるではないか。“ Sans-Souci”は、フランス語で憂いがないという意。そこから「無憂宮」とも呼ばれる有名な宮殿の名前である。ホテルの名とすればちょっと洒落たネーミングというわけだ。「ホテル・サンズ・スーシ」では、カリフォルニア・ロールでも喰わせそうに聞こえる。清水俊二氏は無憂宮を御存知なかったのだろうか。

気になったので、旧訳と新訳を照らし合わせながら読むという、いかにも暇人のやりそうなことをやってみた。原書があれば、もっとよく分かるところだろうが、あいにく手許にない。そのうち届くだろうが、原書がきたらぜひとも確かめたいことがある。フロント係は、グラスに酒を注ぎなおしたか、どうかということである。

「彼はボトルを開け、小さなグラスを二つデスクの上に置き、グラスの縁のところまで酒を静かに注いだ。ひとつを手にとり、注意深く匂いを嗅ぎ、小指を上げてごくりとのどの奧に送り込んだ。(村上訳)」この部分は、新、旧訳とも大差はない。問題は次だ。村上訳には書かれていない一杯が清水訳には登場する。

飲み終わった男は、酒の品質の良さを讃えた後、清水訳では次の行動をとる。「彼はグラスに改めて酒を注いだ。」なぜ、逐語訳とも思えるほど丁寧に訳された新訳に存在しない一文が、無駄と思える部分をばっさばっさと切り捨て、適度なテンポを保つことを大事にしたと思える清水訳に紛れ込んだのか。そのわけは、少し後で分かる。

彼の口を軽くさせるため、マーロウはもう一杯酒を勧める。男はそれを断り、瓶に固く栓をして探偵に返しながらこう言う。「二杯で充分だよ、ブラザー。日が落ちる前としてはな。(村上訳)」すぐ後で登場する、あればあるだけ飲んでしまうフロリアン夫人の人間性との対比が光る、好い文句だ。

マーロウの手に瓶が返るまでに黒人が二杯飲まないと、このセリフが成立しない。清水氏はそう思ったのだろう。確かに村上訳では黒人は一杯しか口にしていない。チャンドラーは、低い階層にいる人間にも威厳のある人物はいるし、大金持ちでもどうしようもない人間がいるという対比を好んで書きたがる作家だ。このフロント係、二人で飲むために用意したグラスの酒を二つとも飲んでしまう不作法な男には描かれていない。

ボトルから注いだ二杯の酒。一杯はマーロウの分だが、いわば自分のおごりだ。酒は二杯分もらった勘定になる。しがないフロント係だが、酒で買収されて情報を与えたわけではない。マーロウの扱いが気に入ったからしゃべったまでのこと、という男の矜持を表現する、いかにもチャンドラーらしい持って回った表現である。

おそらく村上春樹はそう解釈して、あえて旧訳のような説明をしなかったのだろう。原文では、どうなっているのか興味の湧くところだが、1パイント瓶は、第5章のフロリアン夫人の家でもう一度登場する。その際に「黒人のフロント係と私が先刻飲んだぶんはしれたものだった(新訳)」と、さり気なく説明されているので、マーロウが先刻の一杯分を飲んだことが分かる仕掛けになっている。第4章でマーロウが飲むところを描いておけば、清水氏も困惑せずにすんだものを。罪作りなことをしたものだ。

こんなことが楽しめるのも新訳が出たおかげである。あとがきによれば、村上春樹はもう一冊新訳を予定しているらしい。今度は原書も用意してから読もうと決めた。待ち遠しいことである。

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紙の本

ああ、好き

2022/03/08 19:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初のムース・マロイの事件からどんどん離れていっているようで・・・。
このもって行き方かと納得。
遠回りにも危険が付きまといすぎて、マーロウ氏にはハラハラさせられっぱなし。
でもそこも好き。

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紙の本

たっぷりと罪が詰まったタイプ

2015/10/31 23:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

「私はもっと練れた、派手な女が好きだ。卵でいえば固茹で、たっぷりと罪が詰まったタイプが」

 確かに、フィリップ・マーロウの活躍する長編小説のどれにも、そんな女性が登場する。法を犯すのであれ、道にはずれるのであれ、たっぷりと罪が詰まった、たっぷりと魅力のある女が、たっぷりと謎をふりまく。
 だがここでマーロウが「私は<もっと>練れた、派手な女」が好きだと言っているのは、親友の娘に悪い男が手を出さないかと心配している紳士を安心させるためだ。その娘アン・リオーダンは、フィリップ・マーロウもののなかで一番、私の好みに合う。もちろんマーロウも、ほんとうは彼女がとても好きなのだ。

>彼女の声のクールな落ち着きが私は気に入った。神経の太さもなかなかのものだ。
>生気の感じられる、小振りで整った顔だった。目が大きい。骨格のきっちりとした顔立ちで、優美な輪郭はクレモナのバイオリンを思わせる。悪くない。
>「赤毛だね」と私は言った。「アイルランド系かな」
>年齢は二十八歳ぐらいに見えた。額は狭く、エレガントというにはいささか縦長に過ぎた。鼻は小振りで、詮索好きな風がある。上唇はわずかに長すぎたし、口全体はわずかとは言えないくらい横に広がっていた。瞳は灰色がかったブルーで、そこに金色がまだらのように入っていた。微笑みはなかなか素敵だ。
>見るたびに好意を抱かずにはいられないタイプの顔だ。ゴージャスなブロンドは一束いくらで手に入る。しかしこの娘の顔は歳月に耐えるようにできている。

 そんなに好きなら、彼女の御希望通り、秘書にしてやれ、とか、結婚してしまえ、とか、思う。彼女もマーロウが好きなんだし。彼女の父親の親友ランドール警部もそれは知ってるんだし。
 でも、マーロウとアン・リオーダンとの関わり方は、あの映画『カリオストロの城』のルパン三世とクラリスとの関わり方を髣髴とさせる。アン・リオーダンは、クラリスがお城に閉じ込められないで自由に生きていたらこうもなっていたであろうか、と思える娘で、マーロウは、ルパン三世が泥棒ではなくて探偵だったらこうなっていたかも、じゃあ、銭形警部が洗練されたらランドール警部みたいになるかな……、と関連づけることができなくはない。
 まあ、マーロウは泥棒じゃなくて探偵だから、心「だけ」盗んでいったわけじゃないみたいだ。ラストはそこをちょっと期待させている。
 しかし、この後の作品を読むと、ふたりは結婚しなかったようだ。それについて思うに、アン・リオーダンの父親がそうだったように、正直すぎて悪徳警官になれずに警察からはじきだされた若者が、マーロウと出逢って彼に手を貸し、そのときはそんなつもりではなかったが結果的にそのおかげで、警察に復職している。

>私はもう一度彼の顔を見た。本で読むことはあるが、実際にはまずお目にかかれない目をしていた。すみれ色の目だ。ほとんど紫に近い。若い娘に似合う瞳だ。それも美しい娘に。彼の肌はシルクのように柔らかかった。微かに赤らんではいたが、決して日焼けはしない。あまりにも繊細すぎるのだ。

 マーロウ自身よりも縦も横も大きい若者について、なんてロマンチックな描写をするんだ。思うに、この若者のほうが、アン・リオーダンにお似合いだったのかもしれない。だから、マーロウは、小説には書かれていない部分で、ふたりのキューピッド役を務めたのだろうと、私は想像することにしている。

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紙の本

訳者・村上春樹によればチャンドラーは「論理的・整合的というよりはむしろ気分で書いていくところがある」のだそうだが、読み手もこれはすんなりと気分で読んで楽しもう。

2009/06/15 00:25

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「一人の男が同じようにそのネオンサインを見上げていた。彼はうっとりした表情を顔に貼りつけ頭上の汚れた窓を熱心に見つめていた。自由の女神像をはじめて目にしたヨーロッパからの移民みたいに。大男だが身長は二メートルよりは高くないし、肩幅はビールの配達トラックほど大きくない。」
冒頭で語られる、マーロウがマロイと出会った印象だ。
ここでまずマーロウは、大男の全身を少し離れた距離から見る。そして視角がフォーカスされ、服装をなめるように。帽子、ジャケット、そのボタン、ズボン、胸ポケットのハンカチ。そして人相を望遠レンズで捉えるように。肌の色、無精髭、髪の色・形、眉毛、鼻、耳、目。まるでマロイの瞬間を写真に収めその画像を丹念にたどるように詳細を極める。
マーロウは観察印象をつぶやくように述べているに過ぎない。ただし、この巨漢にマーロウが好意的な興味を抱いたことが滲み出てくるような一節ではないか。
巧みな比喩とさりげないウィット。このしゃれた文体に魅かれないものはまずいるまい。会話になればことさらである。
これがチャンドラー流のハードボイルドだ。

その後マーロウがめぐり合う人物はすべてこんな調子で紹介される。
人物ばかりではない。街の風景が、屋敷が、庭園が。
いやいやマーロウが攻撃され半死半生で気を失うプロセスだっておのれを客観視してくれる。
「そのとき誰かが、私の首の後ろに手際よい一撃を食らわせた。どこかの誰かだ。ブラックジャックがさっと空気を切る音を耳にしたような気が、後になってした。人はいつもあとになって思うものなのかもしれない。そういうものだと」
これぞチャンドラー流のハードボイルドだ。
ロバート・ミッチャムがマーロウを演じた映画『さらば愛しき人よ』もムードはあったが、映像はしょせん映像だ。
文章の芸術・文学ならではの表現方法があった。

延々とあるこのような描写と比べればストーリーは至極単純である。
「刑務所から出所したばかりの大男へら鹿(ムース)マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探しに黒人の酒場にやってきた。しかし、激情に駆られ殺人を犯してしまう偶然、現場に居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらましたマロイと女を探して紫煙たちこめる夜の酒場をさまよう」そして、「さよなら、愛しい人」とクライマックスを迎える。

ヴェルマを追うマーロウはいくつもの事件に巻き込まれるのであるが、ではそれらの事件が本筋と直結する論理で組み立てられているかといえば、必ずしも整合的とは感じられない。どちらかといえば無理があるといえそうだ。
だいたいなぜマーロウが暴力を身にまとった殺人犯マロイのために命がけのヴェルマ探しをするのかだって合理的説明はない。
マーロウに言わせれば、木枯らし紋次郎のセリフではないが
「私にはなんの関わり合いもないことだ。ただそういう性分なのだ」
の一言ですべてを語っている。

文体は徹底した一人称形式で「私 マーロウが」見たこと聞いたことだけで展開する。
なお、これだけのディテールがついた同時進行系だから、途中でふと
「ここまで読んだのに。エッ、まだ一日しかたっていないの!」
と読者の頭は混乱することになりかねない。

ブルジョア家庭の頽廃、それを食い物にする怪しげな人物の群れ、町の政治経済を支配するギャング。この反道徳的・暴力的世界をマーロウは感情を極力抑え、もちろん批判などを加えず、ただの観察者に徹している。いやむしろそこにある甘い香りを呼吸する。不条理こそが世界だとして、そこで生きていく孤高を誇りにしている男なのだ。
これもチャンドラー流のハードボイルドだ。

本格推理小説を手に取ったときはかなり理詰めで読むものなのだが、この作品はその読み方ではもったいない。幹をたどるより、美しくかたどられた枝葉の鑑賞でうつつを抜かすのがいい。ゆったりした気分で読もう。噛めば噛むほど、フィリップ・マーロウという男の、えもいわれぬ深い味わいが楽しめる、スルメのような………。

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紙の本

大きな身体にピュアな心

2018/05/04 06:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

大鹿マロイに訪れるほのかな恋愛模様と、悲劇的な結末には胸が痛みました。村上春樹の翻訳も、新鮮な味わいで良かったです。

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紙の本

言えずじまいの

2019/04/08 18:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hm - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹訳『ロング・グッドバイ』のつぎに読んだフィリップ・マーロウの物語。
「さよなら」は簡単な言葉じゃない。親密な思いを互いに抱いていなければ、伝えられないのかもしれない。伝えるための努力を絶やさないこと。受け取るための手間を惜しまないこと。
たぶん『ロング・グッドバイ』で、テリー・レノックスはマーロウのために努めたんだろう。さてマロイとヴェルマは?…

マロイ、ランドール、「ヘミングウェイ」にレッドという、マーロウの気に入った人物が魅力的だった。親密な気持ちを持つことや、友情のようなものを感じることは、少し「弱さ」を見せることだ。気を許すということだから。
タフなマーロウが気を緩める場面が、私はとても好きだ。
楽しい読書だった。

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