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渚にて
創元SF文庫
人類最後の日
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核戦争で北半球が壊滅し、放射能の汚染が徐々に南へも広まっていく。その危機的状況の中で、鱒釣りに出かける人、ヴィンテージカーのレースに参戦する人、草上で家族と語らう人、友人と酒をくみ交わす人、任務を全うしようとする人。自分らしくあるための各々の選択が胸に響く。
中村びわ
2009/06/24 13:51:52
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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『渚にて』は古臭いSF小説だ。携帯電話もPCも普及していない時代に起きた、核兵器による世界終末戦争の後日談なんぞを描いた物語だからである。 しかし、『渚にて』は決して古びない小説だ。それは、家族や友人を大切に思ったことのある人、住んでいる場所や出かけて行った土地の素晴らしさを感じたことのある人、食べ物をおいしいと思い、買った物に満足を感じ、仕事の大変さのあとでのびのび過ごせる自由時間に有難さを抱いたことのある人ならば誰もがよく分かる「何げない人としての喜び」を、世界の終末のなかに淡々と綴った物語だからである。 これから四五百年ののち、人類が知性のある友好的な宇宙人に出くわすことができたなら、私…
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