電子書籍
何度も泣いた作品
2017/01/30 01:16
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投稿者:みゅー - この投稿者のレビュー一覧を見る
前2作とはガラッと雰囲気がかわり、物凄く濃い作品でした。
自分自身ひかりと滋と亜由美の関係が嫌で前作てえーなんで?とモヤモヤしてましたが、きっとこーいう事情なんだろうなって思ってた通りの展開でしたが、そこをふかーく描かれていて、何度も泣きました。
伊勢の浮気、喜屋武の嫌がらせ、三角関係の理由の意味をひっくるめて全て上手におさまってます。
最後はスッキリした読み応え抜群の
久々ヒット作品でした。
これを読んだらまた前2作を、この時こんな心理状態だったんだなと読み直してみたくなりました。
電子書籍
しんどい
2021/02/08 12:27
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
病気でいつ儚くなるか分からないような「ひかり」の我ままと、その我ままを通してしまった周囲の人間が全てをいびつに歪めてしまった原因だと思う
夫になった人間は本人が納得の上で好きな子と結婚したのだからいいけれど、まだ幼いと言っていい弟や、産まれて来た子どもに何の責任もとらず自分のエゴを押し付けて来たんじゃないだろうか
それは夫であり何より父親であるはずの人間が自分に責任を持つべきだったし、義父に弟も託されていた筈なのに全然ケア出来てなかったのも問題だと思う
結局大人たち(主人公が大人になった時を含む)は皆自分とひかりの事で精一杯で、今回の主人公も前作の主人公もその被害者とも言えるのではないかな
きつい言い方だけれど、子どもを産んで何だかんだで20年も生きて来れてる人の我ままが原因だと思うと、主人公CPどちらが悪いわけでもないのに噛み合わないのを読んでいるのはしんどかった
次作はもっとスカッとした話を読みたいものだ
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最終巻は前作の朗の叔父さんと同級生の弁護士さんのお話。
物語の中盤の盛り上がりがあまりにも切なくてよかったです。
前作2冊のキャラもちょっとだけ出てきます。
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信号機シリーズ第3弾。
弁護士×バーのマスターなんだけど
2人の関係がすごく複雑で、読んでいてもどかしくてしょうがない。
やっぱり崎谷さんしか書けない内容のお話だと思ったのと
すっごく感動したのでした。。
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大人同士、10年間のオツキアイがポイントなのではないかと。
男女の恋愛関係でもありそーだなー、と二人のすれ違いを読んでいて思いました。
色々と痛かったです(笑)
崎谷先生作品を色々読んでますが、ちょっと雰囲気が違うなあと感じます。
今まで読んでいて痛いなんて思ったことなかったんですけどね。
好き嫌いが凄く分かれそうな作品。
私は好きです。
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これ、評価を高くされる方がいる理由もわかる。内容が悪いわけじゃない。
主人公カップルの、紆余曲折やら痛みやらを経てのラスト、これも
バカだなあ、でもこういうバカって、大人になるまでに、大なり小なり
あるかもなあ。両方にそれぞれ、ダメなとこと愛しいところがある。
でも、この作品をどうしても「好き。良かった」と素直に言えないのは
受けからは「天使だ」と評される、病床の姉がどうしても好きになれない。
2回でっかい説教がある。後の方は、いつまでもぐるぐるグズグズの弟の
背中を押してるから、弟思いの姉だと感じられる。問題は最初の方。
いくら、ずっと病魔と一人で戦ってる弟が大事に愛してやまない存在で
普通とはちょっと違う超越した思考を持つ人間だからとはいえ
思春期の、しかも頑張って家のことや甥っ子の世話をしてきた彼に対し
いくら夫婦同士が納得していたとしても、あれを受け入れてやれって
言い聞かせるのってどうなの?まずその前に言ってやることない?
がんばったよね、びっくりさせたかも、傷つけたかもだけどごめんね、だろ?
どうしてあそこで、彼だけが叱られなければならなかったのか。
その夫(義兄)だって、あのタイミングで彼女を家に入れようとするって
義弟・受けがどれだけショックを受けるか、想像もしてないの?
とにかくこの夫婦の、あの頃の受けに対しての態度や言葉が、どうしても
好きになれないし、荒れた後、諦めに似た自分の中の決着をつけて
彼らに謝った受けがかわいそうでならなかった。
姉と義兄と彼女の関係は、別に不快ではなかった。当人同士の問題だしね。
健気に頑張ってる子が、その頑張ってた時に報われないどころか
傷ついてしまうことで、★2つ減らしました。
悪い話じゃないです。
むしろこれだけ色んな感情を読者にさせたのは、作品に力がある証拠だと思う。
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信号機シリーズ3
伊勢さん、ビターショコラの義一さん並の寛容さ。いくら原因が自分にあったとしても、時効でしょ。
昭生さんの朗に対する愛情もビターショコラの玲二に通じるところありますよね。
そう思うと、ビターショコラが原型なのかも。
切ない部分はビターショコラ以上。胸を掴まれます。
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信号機シリーズ第三弾。第二弾の相馬の叔父・昭生と高校のときからの同級生・伊勢の長きに渡る話。
昭生の姉・ひかりは身体が弱いのを押して結婚。ほとんど病床にあったので甥・朗と家の事は昭生が頑張ってやってきているという自負があり友人も必要なかった。が、伊勢はそんな中初めて心許せる友人だった。伊勢から告白されて引きずられるように身体をつなげたが何か違和感が残り、伊勢は伊勢でその違和感を「好かれてないかも」と悩み、二人の中は少しずつずれていってしまう。そして、伊勢に浮気されしかも同じ日に抱かれたと知った昭生は伊勢を全てで拒否。しかし別れないという伊勢とたまに寝るだけの関係のまま10年。史鶴の過去の男・喜屋武との因縁、相馬の両親(昭生の姉夫婦)の夫婦の形など、前2作でちりばめてあった布石の集大成。
はっきりいって、重い。崎谷先生にありがちな過去物なんだけど、よくぞここまで重い気持ちを主人公に抱かせるかな。
その心の重さがぎっちり書かれて読み終わって疲れました。
テーマは「一度の過ちを赦せるか」だと思います。伊勢は根気強くかたくなな昭生の心を待ち続けるのですが、限界も出てくると思う。最後、素直になって心を打ち明けた昭生とのHシーンは量的には少ないけどエロかったです。そして、ここでも甘々な攻め。
このシリーズの攻めたちはみんなワンコらしい。
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『アオゾラのキモチ-ススメ-』
『オレンジのココロ-トマレ-』
⇒『ヒマワリのコトバ-チュウイ-』
『プリズムのヒトミ-ヤスメ-』 ※既刊3冊のその後的オムニバス
『ミントのクチビル-ハシレ-』
『リナリアのナミダ-マワレ-』
『ナゲキのカナリヤ-ウタエ-』
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あまりに重くて読むのがしんどかった。昭生は愛されることを渇望し、でも愛されることに臆病で、大人になりきれないまま年を重ねてしまったのかなと思います。全ての元凶がひかりにあるような気はするけど、『オレンジ~』だかにあったひかりの言葉「長引きすぎた…」が思い出されました。彼女自身、長く生きられると予想してなかったがゆえのワガママでみんなを振り回したと自覚しているのでは。そう思えば誰も悪くない。すれ違いはあったけど、それでも昭生の側を離れなかった伊勢を褒めてやりたいです。そして、みんな幸せになって欲しい。
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信号機シリーズ3
・初出 ヒマワリのコトバ-チュウイ-…書き下ろし
弁護士×飲食店経営者
昭生の過去を中心に現在まで拗れた伊勢との恋愛話。
若い時分に付き合っていたが想いが上手く伝わらなくて分かれてしまい、再会して…っていう話は多いと思うけど、10年も拗れてるのに別れないって伊勢の忍耐強さにビックリ。
昭生の行動にもなぁ…判らなくはないけど、浮気は絶対しないって仕返しに浮気するって。伊勢が傷つくって思ってなきゃ仕返しにならないと思うんだけど…。
あとはココの家族関係の複雑さは前作「オレンジのココロ」でも書かれてたけど…物心つくかつかないかの子供なら受け入れやすくても思春期の子供に理解しろって言う方が難しいだろ…まあ、大人って言っても当時のオトナが現在の昭生より若いことを思えば無理ない部分もあるんだろうが。
どちらももう少し昭生がまわりに相談できる人物がいれば全然話は変わってるんだから、昭生の性格というかコミュニケーション不全が一番の原因なんかなあ。
んー、でも…やっぱり一番といえばひかりか。理解し難い夫婦でさえなければ昭生はこんなに悩まなかっただろうからねぇ。それこそ安らぎを与えるのは女性で無いといけないのか?気の置けない友人を作って、じゃあダメだったわけ?
病気や周りの環境から精神的な成長が早いというのはアリだとおもうけど、病院からほとんど出ることのないひかりがあそこまで達観というか超然としているのはどうかと思うし…そうならもっと早く昭生を導いてやってたらよかったのにと…。
主人公が精神的に泣かされる話好きだしね~、問題なければ物語にならないんだけどね(苦笑)
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壊れた大人の純愛…かな(笑)。
純愛が壊れてるんじゃなくて、壊れた大人がしてる純愛。
崎谷先生の作品だと、ぎいっちゃんとれいちゃんに近いですねー。
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信号機シリーズ伊勢×昭生の大人cp。
大人と言っても、二人が高校の同級生だった頃にまで遡って彼らの青くて未熟だった恋が仔細に描かれていて、そこに胸がチクチクさせられます。
幼少時代を過ごした昭生の家庭は、他人には到底理解しがたい複雑さがあります。16で結婚した病を抱える姉のひかりは、昭生の家族にとって女帝のような、また聖母のような存在で、誰もが逆らえない様子が伝わってきます。その中で昭生は家族の一員であろうと必死に過ごしていて、同じくひかりに尽くす義兄の滋に深く憧憬していきます。ところが、亜由美という部外者が相馬家に入り込んだことによって、純粋な年頃だった昭生は滋と自分の家族というものに幻滅していまいます。
そんな家庭での孤独感や滋への無自覚な想いに悩む昭生の前に現れたのが、同級生の伊勢。彼は同い年とは思えない辛抱強さと深い思いやりを持ち合わせていて、将来弁護士になったのは間違いなかった、適職だよねと思わせます。
屈託なく近づく伊勢に昭生も好意を持って、二人は程なく両想いに。二人のこの未熟で純粋な初恋は、滋に対する気持ちが恋だったのだと伊勢との関係で初めて気付いた昭生と、察しの良すぎる伊勢との感情の行き違いから、負のループへとその先10年間ぐるぐるすることになります。
二人とも初めての恋だったというのが、余計に相手に対しての純潔を求めてしまった気がします。「自分だけ」見つめて欲しいという有無を言わせない、まっとうな要求です。昭生が自分を滋の身代わりにしてるんじゃないかと思った伊勢にも、彼の浮気を知って傷ついた昭生にも共感できるだけに痛くて痛くて涙です。その気持ちをずるずる引きずったまま、大人になってそれでもお互い相手を切り離すこともできず、かと言って許すこともできず腐れ縁を続けているのもせつない。
でも、その中で伊勢はやっぱり成長していたというか、ずっと大人になっています。彼は互いに許しあって全てを受けとめようとしていて、愛がいっぱいでステキです。しかし、昭生が自分の気持ちに素直になって振り向いてくれるのを待ち続けていた伊勢の心の中がどんな状態だったのか考えると胸が痛いし、どうなるか見込みもないのに側にいるってすごいと思うし。
どうして自分なんかに?と昭生は言ってますが、伊勢は自分にとっての大切な人は二度と離さないと心に決めていたんですよね。
崎谷センセだけあって、絡みシーンはぶっちぎりでいいです。ただエロなだけじゃなく情感もこもっていて、せつないHから心まで一つになったHまで変化もはっきりしていて、どのシーンもよかった。
そして、エロに特化した作家さんというイメージだけじゃなく、心の琴線にふれるような表現力も群を抜いて素晴らしいなと、改めて感じました。
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シリーズ当初から出てきていて、一体どういう感じ?と思っていた相馬昭生が主人公。
前巻、甥・朗が主人公のときはん?この人、大丈夫?というといころが見えていて、どういうことなんだろうと思っていたので、それが分かりました。
それにしても…この話はとても重かったです。
前2巻も色々重いですけれど、
まだ主人公たちが若かったので、
何かあっても前に進んでいくというか、光があったんですが、
これは本当、最後の最後まですごくツライ話でした。
なんかもう、えぐられる感じ。
過去の誕生日のエピソードあたりはもう何とも…。
相当覚悟して読んだ方がいいです…。
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付き合っているのに一方通行にしか感じられない関係に疲れた攻めが、受けに見切りを付けて他の人といい感じに…。浮気の類いにひどく嫌悪感を持つ受けは、攻めに対する気持ちが一気に憎悪に変わり、攻めへの復讐のために、身を犠牲にして複数プレイしてくる。そして、攻めへそのご報告シーンがまた強烈すぎる。裏切りは嫌いだけど、攻めの許しを乞う一途さはむしろ執着愛で、好みでした