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紙の本
政治家失格 なぜ日本の政治はダメなのか (文春新書)
著者 田崎 史郎 (著)
2代連続の政権投げ出し、ねじれによる国会の不全…。経済の非常時に政治が機能しない。政治劣化の原因は政治家なのかシステムなのか。政治取材30年の経験をもとに徹底的に論考する...
政治家失格 なぜ日本の政治はダメなのか (文春新書)
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商品説明
2代連続の政権投げ出し、ねじれによる国会の不全…。経済の非常時に政治が機能しない。政治劣化の原因は政治家なのかシステムなのか。政治取材30年の経験をもとに徹底的に論考する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田崎 史郎
- 略歴
- 〈田崎史郎〉1950年福井県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。時事通信社入社。政治部次長、編集委員、編集局次長などを経て、解説委員長。著書に「梶山静六死に顔に笑みをたたえて」など。
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紙の本
優れた政治家とは。
2010/12/29 07:20
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治部の記者であった著者が、ダメになったといわれる日本の政治について
どうしてダメになったのか、どうすれば、良い政治を行う良い政治家が現れるのか、
考察した新書です。
流石に、先の衆議院選挙の政権交代までは書かれていませんが、
小泉政権以降の政権たらい回しや、麻生政権についてまで書かれています。
(本書初版は2009.2出版)
前半は、著者の30年の取材で出会った優れた政治家の思い出、
後半は、著者自身が監修をつとめた、テレビ・ドラマ「CHANGE」まで引き合いに出し、
優れた政治家を生み出すのは、資質なのか、システムなのか、更に考察を深めています。
はっきり言って、面白いのは、著者自身が本書は、自分史だとあとがきで書いている位で、
前半の30年で出会った各政治家のエピソードですね、、。
著者が田中派(経世会)の担当だったということもあり、田中派の人脈に
限られていますが、このパートが断然面白かったです。
後、面白かったのは、今まで害悪だといわれていた、族議員が、逆に官僚にストップを
かけられる唯一の存在だったとか、派閥も競争の切磋琢磨を生む場所で、
評価していたりと、この二点は逆の発想で面白かったです。
後半の、優れた政治家云々は、処方箋というか、明白な回答はでていません。
政治部30年の記者ですらこれなので、これは、難しい問題ですね、、
政治家、国民双方でよりよいものを求めて、みんなでやっていくしかないです。
紙の本
政治家の器
2009/09/01 22:48
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「勝ちすぎ」というか「勝たせすぎ」というか、まあ、比例代表制一本だったらこんなに差はつかなかったわけだ。国によって事情が異なるので、小選挙区制あるいはその優位制なら「どこでも・いつでも」こうなるわけではないが、この「激変効果」には負けたほうが茫然自失になるのも無理はない。
これでは、日本は二大政党制にはならないという意見もでてきている。
以前、5%が帰趨を左右すると書いたが、民主党は得票率にして11%の上積みをはたした。事前予想では、投票率が70%半ばまで上がれば、増加分はこんかいは民主党に流れやすいだろうから民主党の大勝が見えてくるというものがあった。それほど投票率は伸びなかったが、それでも民主党の大勝をもたらした理由の一つに、自民党支持者が相当数離反したからだということが出口調査からうかがえる。
自民党支持者のなかからは、「野党の悪口ばかりいっていてうんざりした」という声もよく聞かれた。ネット上では、たんなる誹謗中傷としか思えない野党批判が渦巻いていたが、かえって逆効果になったのではないだろうか。サポーターのつもりが足を引っ張ってしまった可能性がある(もちろん、これは与党批判においてもありうることだ)。
政権交代はスタートであって、これから与野党ともにおおきな試練が待ちうけている。自民党は分裂の危機をどう乗りこえるか、世代交代ははかれるか。民主党は小沢氏がほんとうに「改心」しているのか、政治主導による脱官僚が実現するのか。この秋も目が離せない。
さて、本書だが、ご本人にも自覚はおありのようだが、どうも「昔はよかった」史観で書かれている気がする。ただし、「それに比べていまの政治家は・・・」のように、その政治家失格ぶりをガンガンあげつらってばかりいるわけではない。タイトルから事前に想像するほどには、「失格政治家」についての話にスペースをとっていない。むしろ、与野党から将来有望そうな政治家を紹介することでバランスをとろうとしている。
日本の電圧が低下したことを、太平洋戦争の経験者がすくなくなったことに関連づけているのには、あまり賛成できなかった。
長年の取材による数々のエピソードは、おもしろかった。とくにそれまで懇意にしていた小沢氏からいきなり絶縁されるあたり。田崎氏は、それをきっかけに小沢氏のオフレコ発言を雑誌に公にする。同業者からも非難されて窮地に陥るのだが、そのときのご家族の励ましの言葉が泣かせる。
紙の本
日本の政治をダメにした (!?) 元記者がみた政治家たち
2009/09/21 17:33
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
「なぜ日本の政治家はダメなのか」 という副題から,ずっとまえから日本の政治家はダメだったといいたいのかとうけとった. しかし,読んでみるとそうではなくて,田中 角栄,金丸 信,梶山 清六 をはじめ 小泉 純一郎 までがとりあげられて,ホジティブに評価している. 売り上げをのばすために故意に本の内容とはちがうタイトルをつけたのではないだろうか.
政治記者だった著者の反省の弁もふくまれているが,結局はマスコミが政治家のわるいところばかりを誇張するので国民も政治家はダメだとおもいこみ,それがかえって (政治家ではなく) 政治をますますダメにしているのではないだろうか. 民主党政権の成立とともに,そういうながれも変化することをのぞみたい.