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紙の本
エア新書 発想力と企画力が身につく“爆笑脳トレ” (学研新書)
著者 石黒 謙吾 (著)
麻生太郎著「口元曲げれば日本が変わる」、野村克也著「球界の中心で愛をぼやく」…。こんな新書が読みたい! ウィットと笑いに富んだ架空の新書を100冊紹介。発想力と企画力が身...
エア新書 発想力と企画力が身につく“爆笑脳トレ” (学研新書)
エア新書
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商品説明
麻生太郎著「口元曲げれば日本が変わる」、野村克也著「球界の中心で愛をぼやく」…。こんな新書が読みたい! ウィットと笑いに富んだ架空の新書を100冊紹介。発想力と企画力が身につく“笑う脳トレ”本。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
石黒 謙吾
- 略歴
- 〈石黒謙吾〉1961年金沢市生まれ。著述家・編集者。著書に「盲導犬クイールの一生」「ダジャレヌーヴォー」「CQ判定常識力テスト」など。
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紙の本
雨後のタケノコ
2011/08/18 11:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔から、新書は雑学のネタ元として重宝してきた。
が、少し前、新書ブームといったものが起きて、猫も杓子も新書を出版、という感じになってしまった。
(幸い今は、それほどでもなくなってきた感じがするが)
タレント本まで、新書のフリをして出てくるのは、個人的には「紛らわしい」としか思わなかったが、ブームの証拠だったと取るべきだったのか。
以前、読んだ新聞記事の中で、新書が息の長い本を目指すより、その時、旬なものを扱うような雑誌化している、というのを目にした事がある。
たしかにその通り。タイトルも目を引くようなタイトルが多くなった。
そいった新書も読んだが、「タイトル負け」している感じがするので、最近は、その手のものは避けるようになってしまった。
ところで、この本のタイトルにもなっている「エア新書」というのは「勝手に新書を作ってしまおう」というもの。
サイトもある。
ルールは、以下のものを揃えること。
「タイトル」
「サブタイトル」(ただし省略可)
「著者名」
「帯の文句」
「見出し」(5本)
ただし、根底にダシにする人(または物)への「愛」がなければならない。
というのも風刺マンガでも、相手を貶めようとする意図があると、読んでも後味が悪いものが多いからだ。
「批判」や「風刺」「皮肉」は、とりあえず置いておいて、笑えるネタを作ってしまおう、ということだ。
本書のサブタイトルに「発想力と企画力が見につく”爆笑脳トレ”」とあるのは「仕事にも役立ちますよ」というフリをしているだけとしか思えない。
著者は「批判」「風刺」などは考えていない、と言っているが、その内容を見ると、やはりどこかに「批判」「風刺」は見え隠れする。
「架空の新書で遊ぶ」という本を新書で出す、ということ自体が風刺になっていると思う。
ただ「笑える」ということが前面に出ているため、オブラートに包まれていて、時には風刺の「味」さえほとんど感じられない。
この本に収録されているエア新書は、100冊。
あまりに多くのエア新書を挙げたので、巻末についている他の新書が紹介されているページには、わざわざ「この新書のラインナップは本物です」という注意書きがあるほど。
読み終わってみると、自分もマネしたくなる。
近年の新書のベストセラーのタイトルと、最近、いろいろなものに「力」がつけられているのを考慮して、こんなものを考えてみた。
「力の品格の壁 ~99.9%は強引な造語~」