「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.12
- 出版社: 秀和システム
- サイズ:19cm/216p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7980-2130-0
紙の本
Webクリエイターになる!? 役立つ情報満載! Webクリエイターへの就職・資格取得の最短ルートを全公開 (How nual仕事がわかる)
著者 曽根 朗 (著)
多彩な職種にわかれるWebクリエイター。その職種や仕事内容は? どのようにすれば就業できるのか? 求められている資質は? 就職・資格取得の最短ルート、業界の最新情報、スク...
Webクリエイターになる!? 役立つ情報満載! Webクリエイターへの就職・資格取得の最短ルートを全公開 (How nual仕事がわかる)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
多彩な職種にわかれるWebクリエイター。その職種や仕事内容は? どのようにすれば就業できるのか? 求められている資質は? 就職・資格取得の最短ルート、業界の最新情報、スクール情報などを紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
曽根 朗
- 略歴
- 〈曽根朗〉1955年福島県生まれ。法政大学文学部哲学科卒業。広告制作会社、広告代理店を経て、フリーコピーライター&プランナー。IT系の書籍・ビジネス書や書評の執筆も行う。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
Webクリエイター≒生活≒労働?
2009/02/23 13:44
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最早、就活には縁もなく、年金生活者である僕にとって、かような就職のための手引き書は「かんけぃ~ない」のだが、Webクリエイターって、そんな肩書きのある名刺をもらったことがないし、どんな職業なんだろうと、好奇心でページをめくったのでした。
本書によると、Webクリエイターの平均年収は【1】Webデザイナー/25~29歳(356万円max650万円)、30~34歳(390万円max800万円)、35~39歳(424万円max650万円) 【2】Webプロデューサー ・Webディレクター/25~29歳(412万円max700万円)、30~34歳(505万円max1000万円)、35~39歳(533万円max1440万円)と結構な年収を稼いでいます。
実際の名刺の肩書きは、Webクリエイターではなく、デザイナー、プロデューサー、ディレクターとして呼ばれているのでしょう。従来のメディア業界がWeb化してそのまま、冠をつけたお仕事という感じもするが、40歳以上のデータがないということは、広告、メディア業界から中高年になってトラバーユするのはハードルが高いということでしょう。
人的ネットワーク、コミュニケーション力があっても、最低限の技術的なスキルが要請される。本書では、そのような技術を身につけるための情報を盛り沢山紹介しながら、「パソコンはあくまで道具とわりきろう」とWebクリエイターにとっての「アナログ感覚」の大切さをも訴える。
《第一線で活躍しているWebクリエイターは、まず、企画段階は手を動かすことを大切にしている人が多いようです。/真っ白な紙に浮かび上がったイメージをお気に入りの筆記用具で書いていきます。メモやラフスケッチ、ラフコンテなどと呼ばれるものですが、それは、言葉や、イラストレーションなど様々です。はじめは何の脈絡のない断片が、書いているうちに次々と、つながっていきます。手書きの持つ自由さ、スピード、柔軟性はパソコンでは追いつけないでしょう。企画の点と点がリンクして線になり、線がやがて面になります。/企画書の原型ができてから、はじめてパソコンに向かうようにしましょう。p178》
かような挿入によって、著者の「言い方」(文体)が実用書であっても譲ることのできない「生き方の核」のようなものが出てきて好感を持てました。デジタル感覚だけでは、お仕事は出来ないのです。年輩者としての忠言はちゃんと言っている。
それでも、「Webクリエイターへの就職・資格取得の最短ルート」を見開きページで70以上のチャートを組み、右側には文字、左側には図表と気配りのある編集構成になっている。著者の誠実な仕事のやり方の一端が窺われ面白かったです。
曽根朗さんは、bk1の書評鉄人「ソネアキラ」さんとしてレビューを拝見させてもらったり、ブログ『うたかたの日々』を訪問したりして、ネットでは、何年間もお馴染みなのに、生の著者にお目に掛かったことがない。でも今回、本書が発刊されて、表紙の裏袖に何と、著者のカラー刷り写真が掲載されていました。始めて履歴書の写真を拝見した感じですねぇ。
そのようなネット上での著者を閲覧することによって、著者のパフォーマンスがあたりまえのように生活の一部になって、生活と労働の区別が殆どないなぁとつくづく感じる。
恐らく、Webクリエイターのお仕事も会社に就職しても時間的にも空間的にも切断して労働をすると言ったようなものではなく、生活≒労働で、その労働をクリエイターなものにすることで、生きられる。そんな贈与があるのかも知れない。
そう言えば、ブログのサーバーを経営管理している会社が求人選考に応募者のブログを閲覧することによって、適性判断をすると言っていたが、Webクリエイターとは、単なる職種ではないのかも知れない。
就活に縁のないジジイでもレビュー投稿したり、ブログ更新をしたりして好むと好まざるとにかかわらずアフィリエイトによって労働をしているつもりがないのにポイントによって対価が発生したりする。それだけではない、○○園のペットボトルを手にして公園でジョギングしてれば、僕の身体、所作が動く広告体(メディア)になっているとも言える。その限りにおいて、僕は消費を生むメディアとしての労働をしているのです。そのように何気なしに日々暮らすこと自体も労働とは無縁でない。
Webクリエイターっていう職種は生活≒労働についてラディカルに考えるヒントが一杯つまっている感じがしましたね。
葉っぱの終わりある日常