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紙の本
くるみわり人形 (講談社の創作絵本 バレエ名作絵本)
著者 石津 ちひろ (文),堀川 理万子 (絵),E.T.A.ホフマン (原作)
クリスマス・イブ、クララは人形師のドロッセルマイヤーから、くるみわり人形をもらいます。兄がこわしてしまったくるみわり人形を気づかううち、真夜中の12時に。すると、クララは...
くるみわり人形 (講談社の創作絵本 バレエ名作絵本)
バレエ名作絵本 くるみわり人形
05/09まで通常1,595円
税込 798 円 7ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:5,940円(54pt)
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商品説明
クリスマス・イブ、クララは人形師のドロッセルマイヤーから、くるみわり人形をもらいます。兄がこわしてしまったくるみわり人形を気づかううち、真夜中の12時に。すると、クララはどんどん小さくなって…。人気の高いバレエ作品を絵本のなかに再現した「バレエ名作絵本」シリーズ。第1巻は、クリスマスのファンタジー『くるみわり人形』です。【「BOOK」データベースの商品解説】
クララは人形師のドロッセルマイヤーから、くるみわり人形をもらいます。兄がこわしてしまったくるみわり人形を気づかううち、真夜中の12時に。すると、クララはどんどん小さくなって…。バレエ作品を絵本の中に再現。【「TRC MARC」の商品解説】
ようこそ絵本の劇場へ。さあ開幕です。 バレエを観たことがありますか? それは美しく楽しい体験です。絵本を開くと、そこは劇場。ダンサーもオーケストラも準備が整って、いよいよ始まりますよ。【商品解説】
著者紹介
石津 ちひろ
- 略歴
- 〈堀川理万子〉1965年東京生まれ。東京芸術大学大学院修了。絵本に「きつねのスケート」など。
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紙の本
お恥ずかしいしだいですが、くるみわり人形、映像や音楽は知っていましたが、肝心のお話の内容は全く知りませんでした。この本ではじめて知ったそれは・・・
2009/04/16 19:25
7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は先入観の塊みたいな人間ですが、絵本についてもそれがあります。要するに「創作絵本」は「名作絵本」より上であると。そして絵描きさんによるオリジナル作品が正統であると。根拠はゼロ。気分です。だから有名な原作に絵がついた、っていうそれだけで遠ざける。これが正しいとは思いませんが、価値観だから仕方がない。
で、この本、贈っていただいたものです。絵を描いている堀川さんが知り合い。だから『バレエ名作絵本 くるみわり人形』なんていう普通だったら絶対に手を伸ばさないものでも、一応は目を通す。で、です。読んで愕然としました。『くるみわり人形』って、こういう話だったんだ、あのバレエはこういう話に基づいていたんだって。
恥ずかしい話ですが、『くるみわり人形』っていうと私の頭には、バレエ音楽しか思い浮かびません。「バレエ」ではなくて「音楽」のほう。見るのではなく聞くだけ。我が家には多分三種類のCDがあります。多分、ていうのは、滅多に聴かないので確証が持てないからなんですが、まずはカラヤン指揮のもの。それから小沢征爾が指揮のものとプレヴィン指揮の全曲版です。
音楽を聴くのに知識は無用、というのがモットーなので解説を読んだこともない。そのせいか我が家には娘が二人いますが、彼女たちもバレエには縁がありませんでした。もっぱら水泳と体操教室。特に観るとなるとバレエは私も苦手、特に男性のあのもっこりが(三浦しをんさんは、それがいい、って書いてますけど)ダメ・・・
夫にしてもオペラは見に行っても、バレエには興味を示さない。ま、男の人のバレエ好きは女性にとっては「なんだか新体操好きの男性くらい厭らしい」としか思えないのも事実なんですが。ということで、我が家、「くるみ割り人形」についてはメロディこそ思い浮かぶものの、話の内容は誰一人知らなかったんです。
で、今回の本です。見る、というには活字量があります。大人でも楽しめる絵本といったほうがいい。方向性は違うんでしょうが、岩波のクロスセクションの本を連想しました。あれは対象が小学5,6年生ですが、絵と解説を読んでいれば船や城の出来方が分かってしまう。この『バレエ名作絵本』は、対象年齢こそ5歳ですが、『くるみわり人形』の構造がよくわかります。
構造、って書くと語弊があるので、物語が、といってもいい。だから読み終わった夫が「こういう話だったんだ」と言ったのがよく分かります。子どもに読み聞かせるうちに、大人が思わず納得してしまう、そういうところも同じ。そしてもう一つ、絵、があります。じつによく研究されているところもクロスセクションの本に似ています。
絵本、っていうのはお話だけがよくても、絵だけが上手くてもだめなんです。逆に、その両方が良ければ、ここまでよくなる。そういう意味で、絵本に対してオリジナルだとか、原作があるとか、そういうことを評価基準にすることは意味がない。結局、しっかりとした企画に基づいている、それが基本で、あとは中身なんだという当たり前のことを教えられた一冊でした。