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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.12
- 出版社: 暮しの手帖社
- サイズ:22cm/229p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7660-0160-0
紙の本
バナナは皮を食う 暮しの手帖・昭和の「食」ベストエッセイ集
『暮しの手帖』創刊号(昭和23年)から第1世紀38号(昭和32年)までに掲載された「食」に関するエッセイを選んで紹介。平塚らいてう、木下順ニ、サトウ・ハチローなど、多数の...
バナナは皮を食う 暮しの手帖・昭和の「食」ベストエッセイ集
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商品説明
『暮しの手帖』創刊号(昭和23年)から第1世紀38号(昭和32年)までに掲載された「食」に関するエッセイを選んで紹介。平塚らいてう、木下順ニ、サトウ・ハチローなど、多数の著名人が、食生活や料理についてつづる。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
昭和も遠くなりにけり | 檀ふみ 著 | 1−6 |
---|---|---|
奥さまにヒゲのないわけ | 扇谷正造 著 | 17−23 |
地獄極楽 | 田宮虎彦 著 | 24−27 |
著者紹介
檀 ふみ
- 略歴
- 〈檀ふみ〉女優、エッセイスト。
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紙の本
昭和の美味しさ、ここにあり! 『暮しの手帖』よりえりすぐった
2009/05/07 09:02
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日の夕方のこと、少々小腹が空いた。
いや少々ではないな、猛烈にお腹が空いてきた。
しかし時計を見ると、あと30分程度で娘が中学校から帰ってくる。
いつも娘とのおやつタイムを楽しみにしているワタクシなので、ここでなにか食べては一緒におやつが食べられないではないか!と思う。
だのにこの空腹感は許してくれなさそうだ。
なにか口にしないと、バターンと倒れるぞ~とまで要求してくる。
そのとき、ふと目に飛び込んできたのが、キッチンカウンターにあった黄色いバナナだった。
………。
もう、これは焼くしかない。
そう、バナナを焼くのだ。
つい最近仕入れたばかりの自然派おやつレシピ!
岸本葉子さん著『おとなのごはん日記』で紹介されていた焼きバナナ。
植物性油をフライパンにさっと引いて、三枚に立て切りにしたバナナをさっと焼く。あいにくメープルシロップはなかったので、焼いたままをそのまま食べたが、その甘いこと、美味しいこと!
瞬く間にペロリ。そして30分後には、しっかり娘ともおやつタイムを楽しんだのでした。^^;
バナナつながりで選んだこの一冊。
雑誌『暮しの手帖』の創刊号時代から、昭和の時代の食にまつわるエッセイをえりすぐって集めたものです。選者は壇ふみさん。目次を見ると、井伏鱒二さん、幸田文さん、坂口安吾さん、石井好子さん、佐藤春夫さん、草野心平さん…などなどの顔ぶれが並び、さすが『暮しの手帖』とうなります。
表題の「バナナは皮を食う』は牧野富太郎さんのエッセイ。牧野富太郎さんといえば、あの植物図鑑のおじさんではありませんか。「バナナはバナナバショウ一名実バショウ、即ち学名で言えば…」バナナも彼にとっては研究対象の植物の一種なのだなぁ~と思うことしきり、でした。
食ア・ラ・カルト、
おむすびの思い出、
わたしの大好きな味、
自炊や工夫は身を助ける、
海外での甘い味辛い味、
味覚のこだわり、
つけものばなし、
ジャンルわけも『暮しの手帖』らしいなぁと思い、嬉しくなります。
一つひとつ大切に読みながら、昭和の食べものエッセイの醍醐味をぞんぶんに楽しみました。そうして「著者のほとんどは、すでに亡き人になっている」とあった壇ふみさんの言葉を思い出して、当たり前のことながら、文章は残るのだなぁ~と思い知りました。
昭和の美味しさ、ここにあり!
あちこちのページから懐かしい匂いが立ち上がってきそうでした。