「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.10
- 出版社: 幻冬舎コミックス
- レーベル: 幻狼ファンタジアノベルス
- サイズ:19cm/275p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-344-81466-0
紙の本
翼の帰る処 1上 (幻狼FANTASIA NOVELS)
著者 妹尾 ゆふ子 (著)
「過去を視る」力を持つ帝国の史官・ヤエト。病弱な彼は、赴任先の北嶺で地味な隠居生活を送ることを夢見ていた。しかし、政治に疎い北嶺の民に悩まされ、さらには北嶺に太守として来...
翼の帰る処 1上 (幻狼FANTASIA NOVELS)
紙の本 |
セット商品 |
翼の帰る処 (幻狼FANTASIA NOVELS) 6巻セット
- 税込価格:5,940円(54pt)
- 発送可能日:1~3日
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「過去を視る」力を持つ帝国の史官・ヤエト。病弱な彼は、赴任先の北嶺で地味な隠居生活を送ることを夢見ていた。しかし、政治に疎い北嶺の民に悩まされ、さらには北嶺に太守として来た勝ち気な皇女に振り回され休まる間もない。だが、北嶺を知るにつれ、ヤエトはこの地に帝国の秘密が眠ることに気づいていく…。歴史の光陰が織りなす壮大なるファンタジーロマンの扉がいま開かれる—。【「BOOK」データベースの商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
書店員レビュー
過去を視る力を持つ帝...
ジュンク堂書店千日前店さん
過去を視る力を持つ帝国の史官・ヤエト。
超病弱で隠居願望の強い彼は、北嶺へ左遷されることとなり地味な隠居生活を夢見ていたが……。
非常に、非常に良質なファンタジーです。
政治に疎い北嶺の民には悩まされ、さらには北嶺に太守として来た勝ち気な皇女には振り回される日々。
しかも真面目な性格が災いして、看過出来ずにしっかり働いてしまい、倒れて熱を出し寝込む始末。
気づけば北嶺の人々からは頼りにされ、皇女からは信頼されてしまうという……。
果たして、ヤエトに望む隠居生活は訪れるのか!?(笑)
また、物語は「歴史」にも光をあててゆきます。
識字率は高いのに歴史……記録が残っていない謎。
暴走した過去視の力によって見えたもの。
北嶺には何かがあるのではないか?
さらにそこへ、ヤエトや皇族他が持つ種々の力「恩寵」の謎や皇女を巻き込む陰謀、そして北嶺の民が愛するFFのチョコボ的存在「鳥」の可愛さなどが絡み、それでいて物語にはぶれない軸の強さがある。
歴史、陰謀、そして隠居願望(笑)が紡ぎ出す極上の物語。
強くおすすめしたい作品です。
(卯)
紙の本
いちおしファンタジー
2009/02/12 22:32
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:asura - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりにヒットしたファンタジー小説。世界観も練られていてキャラもすべからく良しです。とくに主人公ヤエトが『恩寵』という神と契約した人間の持つ力を受け継ぐ古王国の末裔なのですが、「過去を視る」力は虚弱なヤエトには重荷で、36歳(外見は20歳)の若さながら一番の望みは楽隠居すること。左遷された辺境に皇女が太子として突然赴任し、しかも皇帝から副官に任命されたのだから辺境の民の教育に皇女の御守りと多忙この上ない、制御が難しい力の影響ですぐに死にそうになる始末。虚弱で隠居希望な副官の真摯で達観した欲の無さゆえに、死にかけるたび慕う者たちが心配でたまらなくなるのがツボ。「過去を視る」力とは、神代や英雄の時代を視ることも数日数時間前の過去を視て秘密を暴くこともできる力。知られれば争いを続ける皇家に利用される危険をはらんでいるけれども、闊達な皇女はヤエトに全幅の信頼を寄せヤエトの力を利用しようとはしない。
過去からの警告、古き力の復活、など気になる符号がいくつもあって、続編がおおいに気になる作品です。
著者は漫画家めるへんめーかーの妹。
紙の本
見かけの派手さではなく、精緻な細工が魅力
2010/05/16 00:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
帝国の官吏であり、数百年前に帝国に併呑された王国の末裔でもあるヤエトは、帝国の辺境、北嶺郡の尚書官に左遷される。彼以外の官吏は全て現地採用であり、控えめに言っても官吏ごっこをしている程度の能力しかないが、代わりにのんびり過ごせるとヤエトは思っていた。そんな辺境の地に、皇帝の末娘が太守として着任する時までは!
帝都とは全く環境の異なる北嶺では、ろくに飼葉も採れず、騎士の命たる馬も養うことができない。北嶺の民は馬の代わりに巨鳥を馴致して使役しているので問題はないのだが、一事が万事かくのごとくであり、皇女の騎士団と現地の官吏は対立をしてしまう。彼らの仲を取り持ちつつ、北嶺の事務レベルを上げ、皇女の相手をすると言う神経を使う仕事が、隠居を夢見るヤエトに降りかかってくる。
生来の病弱さと、彼に備わっている過去視の恩寵の弊害で、たびたび倒れながらではあるが、何とか仕事を切り回し、それなりに落ち着いてきた頃、ヤエトは偶然、皇帝一族と北嶺の民の間に、なんらかの関係があるのではないかと気づく。だがそれを深く考える間もなく、皇女や周囲の人々が、次々と問題を巻き起こしていくのであった。
歴史ファンタジー風の物語なのだが、主人公は大変病弱の歴史学者という風情で、とてもとても、アクションという雰囲気はない。代わりに、異文化対立や歴史の謎、高貴な生まれの人々の苦悩など、人物や世界を少しずつ詳らかにしていくことで、確かな舞台を作り上げていく。
見かけの派手さではなく、精緻な細工が魅力の作品だろう。
紙の本
キャラクターの掛け合いが楽しめる
2008/11/17 21:56
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界観がストーリーとともに丁寧に描かれ、ファンタジックな良さが出てきます
キャラクターもそれぞれ生き生きとしていい感じ
派手さはないですが、地味にキャラクターの掛け合いが楽しいです