天神のとなり

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傷害事件で職を追われ、ヤクザの使い走りになった鏑木。
ヤクザの命令で事件に関わっていく短編集。

人生を投げ出してしまっている主人公だけれども、五條瑛の書く人物はやっぱり魅力的。
鏑木の手伝いをする青年・京二の謎。
鏑木が手に入れたブツ。
続きが出てほしい話でした。

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元大学准教授で今は、ヤクザの使いっ走りの鏑木が主人公の連作短編集。構造は『赤い羊は肉を喰う』などの他の連作短編集とほぼ変わらず。鏑木が、人は良いけど、上司に対してはいまいち従順じゃない反抗的なのも、五條小説の主人公としてはありがち。五條小説の定番が盛りだくさんな一作だが、外国との絡みがないのは残念と言えば残念。面白いことは面白いが、軽い方向へも、重厚な方向へも行けない、どっちつかずさがあって、他の連作短編集（『上陸』とか『君の夢はもう見ない』とかのこと）の方が出来はよかったなぁと思う。

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他人の心の痛みに敏感で、まじめで正直なのに世渡りベタ。そんな男が生きる東京・亀戸天神あたり。人生を棒に振りそうになりながら、それでも懸命に生きる姿をいったい誰が笑えるだろうか―。明日がなくて悪かったな。元大学准教授・鏑木。現在、理由あってヤクザの使いっ走り。

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チンピラもの。連作短編集で読みやすかった。大学助教からとある事件を経てヤクザの使いっ走りにまで身を落とした鏑木が、親分のヤクザ白樺の身の回りのことを私設探偵みたいに調査する話。鏑木の、身を落としつつも流されるままにボーっとしているところがよかった。あと京二。五條さんはこういう、どんな環境にいてもしっかり立ってるいい奴ぽいひとを描くのがうまいなあ。でもラストのその後が気になります。結局ブツはどうしたんだろ？

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ひねたオヤジは大好きです。

が、この話の主人公鏑木はどうにもしょぼくれてて苦手〜。もうちょっと救いのある終わり方だったらよかったのに。すかっとしない。

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「俺はやくざじゃない。」けど、やくざの使いっパシリの主人公の話。
根はいい人なんだけど、まっとうに生きるすべもないというか、流されるままに生きているという感じ？
実際、あまり印象に残ってないのだけど…きっと、こういう人っていっぱいいるんだらろうなぁと云う感じ。

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図書館より拝借。

やくざの使い走りになったおじさんのはなし。
わまりのひとが、みんないいひと。

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内容（「BOOK」データベースより）
他人の心の痛みに敏感で、まじめで正直なのに世渡りベタ。そんな男が生きる東京・亀戸天神あたり。人生を棒に振りそうになりながら、それでも懸命に生きる姿をいったい誰が笑えるだろうか―。明日がなくて悪かったな。元大学准教授・鏑木。現在、理由あってヤクザの使いっ走り。

（借）

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最近のインテリヤクザ（笑）に使われている、元大学潤教授が、探偵まがいの事をする連作短編集。なんだか裏世界風ではあるんだけど、どんよりしておらず、人物がみんな淡々としてる。でもそこが良いような気もする。もうちょっと長めの話も読みたいような、これくらいの長さの連作が丁度いいような。

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大学教授や医者や社会的地位のある人が人生に躓き、何故かやくざの世話になっている。捨て鉢でもなく、その境遇に甘んじている。心地よいとさえ感じているように思える。希望も失うものも持たない者の強みだろうか。お得意の革命小説ではないし、短編だし、読みやすかったが、事件、解決というプロセスにもう少し工夫というか、ひねりが欲しい。まぁ続編に期待したいところです。

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半固ゆで玉子小説。大学准教授の地位を訳あって追われた鏑木が、拾ってくれたヤクザの使いっ走りとしてかかわる色んな事件たち。任侠モノの泥臭い血なまぐささは全然無くて、なんていうか、さらりとした大人のヤクザモノて感じ。出てくるヒトがみんな哀しく優しいってのも日曜の昼に読むにはうってつけ。ジャケットの、2/3を占める赤い帯に暗い目をした美女と「明日がなくて悪かったな」の言葉が洗練された雰囲気を醸している。この先どっちに転ぶか、危ういラストもいいな。

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ある傷害事件を起こして、大学の准教授の立場を追われた鏑木は、やくざ組織の会社の探偵役として、日常的な事件の謎を解いていく。
京二や青木、エイコなど登場人物も魅力的。ちなみにタイトルは、鏑木の好きな蕎麦屋の場所から来てるところも、結構好き。

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となりは蕎麦屋なんですね。

お金の為に仕方なくヤクザに指示され探偵まがいのことをする主人公。
続編がありそうな感じで終わってますけど、どうなんでしょう？
主人公の周辺の人々のことも気になりますね。

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ソフトなハードボイルド。
一話完結で読みやすかった。
登場人物がそれぞれ陰をもっていて、全体的に雰囲気が重い。
だからこそ、軽妙なやり取りやほのぼのとした会話などで一息つける感じ。

飄々ととぼけている主人公だが、実はギリギリのところで漂っている。
だけどもそれもいつまでのことか…。

続きがあるなら読む。

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主人公の「鏑木」と「クロカバ」の掛け合いが好きです。
京二の存在もストーリーに＋αになっている。
(ドラマ「リーガル・ハイ」の加賀 蘭丸の立ち位置。関係ないが、このドラマは面白い)

また、キャスト構成が良く、続編orドラマ化しても成り立つと思う。

全体の構成が短編集で構成されており、短編集嫌いな自分でも入り込みやすかった。最後の章が続編があるかのように、完結していなかったのが唯一の不満です。
続編に期待。