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満月の夜に (SB文庫)
ときは現代。不死の者たちは人知れず実在していて、“ローア”という社会を作り、人間たちにまぎれて暮らしていた。ヴァンパイア(吸血鬼)の父とヴァルキリー(戦乙女)の母を持つエ...
満月の夜に (SB文庫)
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商品説明
ときは現代。不死の者たちは人知れず実在していて、“ローア”という社会を作り、人間たちにまぎれて暮らしていた。ヴァンパイア(吸血鬼)の父とヴァルキリー(戦乙女)の母を持つエマは、自らの出生の秘密を探るためひとりパリへ向かう。生まれて初めての土地で“ローア”を見つけられずに衰弱していくエマ。そんな彼女を何者かが襲う。それは、彼女を運命の“伴侶”と悟ったライキー(人狼)の王ラクレインだった…2007年度RITA賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【RITA賞パラノーマル部門最優秀賞(2007年度)】【「TRC MARC」の商品解説】
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種族の違いを乗り越えて…
2008/10/23 11:56
16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めるる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ときは、現代。ヴァンパイアやヴァルキリー(戦いの女神の末裔)、ライキー(人狼)、魔女、妖精といった不死の者たちは、<ローア>という社会を作り、人間たちにまぎれて暮らしています。ヴァンパイアの父とヴァルキリーの母をもつエマは、自らの出生の秘密を探すため一人でパリに来ていました。生まれて初めての土地で<ローア>を見つけられず、衰弱していくエマ。そんな彼女の前に現れたのは、一人の美しい男。彼は、エマを運命の「伴侶」と悟ったライキーの王・ラクレインだった・・・。
ライキーの王・ラクレインは宿敵のヴァンパイアに捕まり、150年間不死ゆえの終わりのない拷問にかけられていました。そんなとき「伴侶」の匂いを嗅ぎ取り、拷問から逃れることができるのです。しかし、「伴侶」が宿敵のヴァンパイアと気づき、愕然とします。
地獄を味わった後に、一千年以上探していた「伴侶」を探し当てたラクレインは、荒々しくエマを扱ってしまいます。後に後悔しますが、あんな登場をされたらエマでなくても怖いですよね…。
エマはヴァンパイアとヴァルキリーのハーフですが、生きた者から血を吸った事はなく内気な性格。ヴァルキリーのおばたちの元で暮らしていました。このおばたちがとっても個性的。私的にはレギンが気に入ってます。
敵対する種族のエマに対する独占欲を見せながらも、自分の仲間たちがエマを受け入れるのは容易ではないことに悩むラクレインの姿や、臆病だったエマが徐々にではあるけれど強さを身につけていく過程が丁寧に描かれています。そんな二人のロマンスを中心に500年に一度起こる『大決戦』の兆しがちらほらと…。現代の機器に戸惑うラクレインの姿も面白いですが、エマを欲するラクレインとヴァルキリーのおばたちの対決も見所です。
どんどん面白さを増していく展開に最後まで目が離せず、一気に読み上げてしまいました。本書でRITA賞のパラノーマル部門最優秀賞したのも納得できます。
今後も『大決戦』を軸に数々の種族の運命とロマンスが展開されるようです。
ヴァルキリーのルシアとラクレインの弟ガレスの二人の今後も気になり、シリーズの今後がとっても楽しみです。