紙の本
リスだって野生だ
2023/11/23 17:22
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
リスは可愛い。だがやっぱり野生動物だ。リスが蛇に遭遇した時に威嚇の動作をしたり、弱っている蛇の個体にかみついたり、匂いを体に移したりするという。先生はその実験観察に取り組んだ。
紙の本
題名の勝利!
2010/06/10 23:39
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとインパクトのある題名だろう。そんなバカなと思いながら思わず手にとってしまった。
著者は鳥取環境大学で人間動物行動学という難しそうな学問を日々研究・教育している先生なのだ。たが本書は難しい専門書ではなく先生の周辺で起きる様々な事件が描かれている。その主役は研究用に飼っているアカネズミ・ヘビ・イモリ・ヤギであったり大学周辺で出会う野生動物であったりする。そしてその驚きの行動に興味をもち導いてくれるのが本書である。
ちなみに題名になっている行動はヘビの偽臭をつけることによって襲撃をうけにくくする為におこなわれるらしい。それにしても動物と人間の行動に似通っているといわれてもあまりピンとこない。たが狸は溜糞のニオイずけで自分を主張しホモサピエンスは駅前の落書きによって自分を主張する。こう並べてみると驚くべき共通点がみえてくるではないか。こんな目から鱗のエピソード満載の本書。動物の生物としての長い歴史とそして受け継がれた情報と記憶に圧倒され興味を抱かせてくれる作品だ。そして何よりも著者の対象物への愛情にみちたまなざしが印象的である。
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面白かった!
いきなり文字が太字になっている一文を見つけたら、そこは要注意。前後がすっげぇ面白い!
愛らしいシマリスがヘビの頭を齧るのは何故か。という動物行動学を通した見解は、この本を読めばすんなり頭の中に入ってきました。
きっと小難しい専門書だったら、こんなにもストンと頭の中に落ちて理解出来なかったんでは無いかと。
この本は「先生、」シリーズのパート1。そして、今はパート3まで出ているらしい。
買うっきゃない。なぜって私の「(似非)狩猟採集人」としての本能がウズウズしてくるから(嘘つけ!
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筆者は鳥取環境大学の動物行動学の先生。
土屋賢二先生の、理系バージョンみたいな? 土屋先生ほど達筆でもないし、抱腹絶倒ではないけれど、動物の話なので、ほのぼの笑えて楽しいです。むしろ『動物のお医者さん』的雰囲気かなー。
動物好きで、は虫類系が大丈夫な方には、激お勧め♪
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動物の生態もさることながら、先生が素敵!
動物の行動や生態学について書かれているのですが、
難しい学術書ではなく、
大学の中での生活に見事に落とし込んでいるので、
とても読みやすかったです。
動物もさることながら、著者のお茶目っぷりや、
大学に通う学生達の個性豊さが読み取れ、
読んだあと楽しい気持ちに。
動物学に詳しい人にも、動物嫌いな人にも読んで欲しいな、
と個人的には思いました。
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フィールド現場系の視点が満載の本。タイトルと「はじめに」、を読んだ感じでは、もう少し裏話要素のみなのかと思ったのですが、わりと生物観察内容について正面から書いている本でした。学生のフィールド興味のためのとっかかりにはいいでしょうねー。表題のシマリスの行動等非常に驚きの知見もありました。グールドのように生物に関する本質的な謎の追求ではないし、小泉先生のように調べたことがこんな応用にも、といったことは全くなく、あくまで知的好奇心のために日々活動しているという姿勢ですね。
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鳥取環境大学”先生”シリーズ第二弾。
相変わらずのほっこりぶりで、心がいやされます。
<2010/04読了>
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色んな動物たちの普段の生活では知りえない行動を楽しく教えてくれます。
自分がシマリスを飼っていることもあり、タイトルに惹かれて購入。
飼ってる動物でも、普段見せない本能的な行動とか書かれてて
新たな一面を知ることが出来ました。
実際うちの子がそのような行動をするかは見れません。
蛇捕まえてきてうちの子に近づけるほど勇気なんかありません。
あ、でも蛇の抜け殻なら安全かな。
見つけたときにはやってみようかなぁ。。。
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動物観察は己を知るため-『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』
http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20100525/1274735963
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前作の方がインパクト強かった気がしますが、またほのぼのさせていただきました。
タイトルのシマリスにはびっくり。
すっかり頭の中でぼのぼのの「シマリスくん」が「いぢめる?」って汗かきながらも蛇の頭にアタック「いただき!」と皮をはぎ取って「プスタポステ・・」と身体にすり付けてる姿に変換されてしまいました。
恐るべしシマリス。
あと植物の知恵もすごい。自然てすごい。
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アオダイショウのアオが脱走し90日間もその存在を見つけられなかった、と朋道はいいます。研究室のなかにいることがわかっていての、この怠慢…。あるいはどんくさいというべきか…。もうひとつ苦言を呈すると、タヌキの溜め糞の章は失敗作です。この本が醸しだしている軽妙洒脱なクオリティーを、下げてしまっています。
余韻としてのこるのは、アカハライモリのフェロモン、ソデフリンについての言及です。額田王は、日本人研究者が命名したソデフリン、はたして気に入ってくれるでしょうか。どんな反応をするのでしょうか。気になるところです。
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る -額田王
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このタイトル、すごく興味を惹かれますよね。
頭の中にイメージが浮かびそうな、浮かばなそうな、
不安定な感じがするからでしょう。
筆者は鳥取県の鳥取環境大学で、動物行動学・人間比較行動学を
専門に研究している方だそうですが、
「専門家が書いた難しい本」というよりは、研究者であり教育者でもある筆者が、
動物やゼミの学生たちとともに過ごす日常、そしてハプニングを、面白く、
また、専門用語を交えながらも、解りやすく、
学問的な視点からみた事件簿のように描いています。
例えば、
「駅前広場にヤギを放しませんか?」
「1万円札をプレゼントしてくれたアカネズミ」
「駅前に残された“ニオイづけ”はタヌキの溜め糞?」(目次より)
……いったい、どんなことが起こってるんだ?という感じですが、
それを楽しく読ませてくれるのは、筆者の、動物・人間たちに注ぐまなざしの温かさと、
学問的な視点から来る独特な距離感だと思います。
文中には、
「遺伝子が…ミトコンドリアの中にあるチトクロームというたんぱく質の
…アデニン、チミン、シトシン、グアニン、…」云々と専門用語満載の箇所も
あるにはあるのですが、わからない箇所は飛ばしても大丈夫!
「理科のお勉強」から離れて久しい私でも、充分楽しく読みきることができました。
こういう本を中高生の頃に読んでおけば、もっと自然科学分野に興味が持てたかも…
恐る恐る読み始めましたが、予想外に面白かったです。
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載ってる動物の写真が、不思議なことに、どれもかわいいのです。
著者である先生がご自身で撮ったものだそうで、おそらく、動物に対する愛情がにじみ出てるのだと思います。
軽妙なエッセイ調で、先生が日々体験している環境学や行動学についてのコトが綴られていて、楽しく読むうちに、それらの学問についてのさわりが学べたりできちゃいます。
鳥取環境大学の先生による、動物行動学(人間・生徒・先生ご自身含む)についての、分かりやすい読み物。
しかも笑えます。
げらげら笑えます。
大学で飼ってるヤギのヤギコとのあれこれとか。
脱走したヘビのこととか。
ドバトとか。
動物好きには溜まりません。
ますます動物や自然界が愛おしくなります。
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2010.10.12.読了。
実におもしろい。先生がわくわくすることに、私もわくわくなれる面白さ。生物って興味が尽きませんが、それ以上に興味を持つ先生自体が興味深い(笑)
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小林先生の講義を受けたくなりました。
動物行動学の教授が書いた、動物に関しての日常エッセイ本(…でいいのだろうか)
研究室で蛇を飼い、ヤモリを見つけては捕獲に飛び付き…という行動もさることながら、書き口も非常にコミカルで面白い。
テンポが良くて読みやすいです。
本当に生き物が好きなんだなと思います。天職なんでしょうね…。
読んでいるとヤモリすら愛おしくなってきます。