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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.8
- 出版社: メディアファクトリー
- レーベル: MF文庫ダ・ヴィンチ
- サイズ:15cm/259p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8401-2414-0
紙の本
竜岩石とただならぬ娘 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
著者 勝山 海百合 (著)
大富豪・李大人の屋敷で働くことになった少年・李衛は、白家へ大事な書物を借りてくるというお遣いに出る。雨が降っているわけでもないのに、着ている物が濡れて重くなる。路地には蟹...
竜岩石とただならぬ娘 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
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商品説明
大富豪・李大人の屋敷で働くことになった少年・李衛は、白家へ大事な書物を借りてくるというお遣いに出る。雨が降っているわけでもないのに、着ている物が濡れて重くなる。路地には蟹の鋏で首を挟まれた猫、人気のない白家では壁から一抱えもある魚が泳ぎ出て来て仰天。果たしてその魚は、白家のお嬢様?不思議な話の数々、中国志怪風の“怪しい話”20話。第2回『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞作品の文庫化。【「BOOK」データベースの商品解説】
【『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞(第2回)】【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
王冠のバナナ | 7−27 | |
---|---|---|
ひょうたん息子 | 29−38 | |
羅浮之怪 | 39−41 |
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紙の本
文庫で楽しめる上品な作品集
2008/09/12 22:09
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mikimaru - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても趣があって美しく、上品な作品集。表題作でもある2作品はいうまでもないが、P156以降につづく「ねぎ坊主」、「いいなずけ」などは、わたしの好きな作品だ。
日本の若い女性作家でこれだけ中国の雰囲気を描ける人がいるのだと、目を開かされた気がするし、同時にうらやましくもなった。
P.56からの「流刑」は、聊斎志異などに見る狐の話とくらべても、遜色ないように思う。名前を呼ばれて瓢箪におさまるラストの描写もいい。
願わくば、話の並び順に何らかの配慮をいただければありがたかった。
冒頭の「王冠とバナナ」は日本の山村の話だが、それ以降はP.174で「いいなずけ」が終わるところまで、ずっと中国(もしくはアジアのどこかの国)を思わせる話がつづく。だが、そのあとの三作品は場所や題材が日本のものであるというだけでなく、かなり雰囲気が異なるように思う。
では後半から雰囲気が変わるかというと、また前半にあったような話も出てくる。
どれもよい話だけに、掲載順などにもうひと工夫あるとよいように感じた。