紙の本
なぜ短くならないのかをかんがえるのもおもしろい
2008/10/01 18:59
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
としをとると時間がみじかく感じられるようになるといわれている.この本はその理由をおもに心理学的にあきらかにしようとしている.代謝,感情,注意,その他さまざまな要因が説明されている.私自身はとしをとって時間がみじかくなったとはおもっていないので,なぜそれらの要因があてはまらないのかをかんがえながらよむのがおもしろかった.
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子供と大人との時間の感じ方の違いが分かったのはおもしろかったが、1つのネタで本として引っ張るには若干長すぎだったかも。
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タイトルに引かれて読み始めたが、読者の期待に反して基本的な内容を
理解させる章立てが始まり興味が減退する。
記載されている内容の個々の錯覚などは面白いのであるが、知りたいのは
時間の進みであるので、終わりまで持たないスキップさせて頂き
最後の部分はとても面白い、たしかにここだけでは枚数が少ないが
本当に読みたいのは最後の部分と思った。
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心理学的な視点から「時間」について考察する。
ただ、前半部分のほとんどが
有名な錯視等の話だったのがつまらない。
後半のみだったら星5つ。
★★★★★
その後半に記述されている
「時間」の感じ方については、
初めてだったし、ためになると感じる。
そもそも、大人になることによって
時間が短く感じるのは、
主に今まで過ごした時間に対する
相対的なものが理由だと思ってた。
でも、よく考えれば、
そこまで急速に短くなるわけじゃない。
「時間」とどう付き合うかを考えさせられた。
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一般に年齢と反比例な関係にあるという仮説を立てた「ジャネーの法則」
…同じ一年であっても、10歳の子供にとっては人生の10分の1であり、
60歳の大人にとっては60分の1である。
年齢に対する比が小さいほど時間が短く感じられるので、
加齢によって時間が短く感じられるようになる
しかし、この法則にはいくかの問題がある。
同じ年齢でも人によって、加齢による時間の感じ方の変化は異なる。
同じ個人でも、いろいろな要因によって、感じられる時間の長さは変わってしまい、
年齢に感じられる時間の長さを決定する唯一の要因ではない。
この仮説を立てる際に、感じられる時間の長さと実際に経った時間との関係を
調べるような実験を行っていなかった。
から始まるのだが、
「物理学的時間」と「心理学的時間」の特徴を比較したり、
どんどん話が難しくなっていき、どんどんそれているような、私にはわからなかった。
第1章 時間って何だろう
第2章 私たちは外界をどう知覚しているのか
第3章 時間に関わる知覚はどう処理されるか
第4章 人間が体験する時間の特性とは?
第5章 時間の長さはなぜ変わるのか
第6章 現代人をとりまく時間の様々な問題
第7章 道具としての時間を使いこなす
そんな中でおもしろかったのは
「動物の知覚」
・トゲウオのオスは腹部が赤いもののみをライバルとみる
・カエルは運動方向によって、餌とみたり、危険な存在とみなしたりする
・ツグミのヒナは、2つの円が特定の大きさの関係にあるとき、親鳥と間違う
人間においても、
フレーザーの錯視、ミューラー・リヤー錯視、ボンゾ錯視、
水平垂直錯視、ツェルナー錯視、ホゲンドルフの錯視…と、100年前からもあったりして、
その構造を理解しても、なお錯覚を起こし、いい加減なものである。
「体内時計」
日光の入らない部屋で、眠くなったら寝て、目が覚めたら起きるという
生活を何日か続けた場合、起きる時間と寝る時間は毎日少しずつずれていき、
平均で1日につき約1時間ずつ遅れ、おおよそ25時間周期。
動物の場合は人間よりも正確な種が多いが、それでも少しずつずれていく。
(ネズミの場合には1日で5分程度進む)
この25時間周期と潮の満ち引きや月の満ち欠けのリズムとの対比が指摘されることもあるが、
どうしてこのようなずれが生じるのか、それが月によって身体が影響を受けることによるもの
なのかは、解明されているわけではない
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そろそろ本川達雄の「ゾウの時間ネズミの時間」
が古くなりつつあるので、新年度の講義用に読んでみた。
使えそうなネタは豊富だが、もう一度しっかりと
読む必要がある。
人間の心地よいテンポについてのお話は、相方も
気に入ってくれた、講義以外にも使えそう・・・
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時間については、誰もが年を取ると1年が早く感じられることと思います。誰もがと言うのは想像でしかありませんが、少なくとも私はそうなんですよね。それは10歳の子供の1年は自分の人生から言って、10分の1の長さですが、50歳の人間から言えば1年は今まで生きてきた中の50分の1でしかないと言うことが影響していることと思っていました。
確かにそのことも影響しているのでしょう。しかし、そういった年を重ねるたびに短くなる以外に、楽しい時間はあっという間に過ぎたり、退屈な会議はなかなか時間が進みません。
物産展の販売などでも忙しいとあっという間に時間が過ぎているのに、お客様がいないと全然時間が進みません。
不思議なもので、どうしてそう感じるのか、、、そのあたりを解説しています。そのあたりが興味深い話でした。最後には時計の時間をツールとして使うと言う話がありましたが、その件は、いまいち消化不良でした。
「一年は、なぜ年々速くなるのか(竹内薫)」と言う本もあって、比較して読んでみようかと思ったけど、さすがにそれは「時間がない」?(笑)
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表題の、「大人の時間はなぜ短いのか」があまり効果的に
説明されてないように思えて、少しもどかしい。
人間の知覚というものの曖昧さ、だまされやすさという所から
始まっていて、盛り上がらないまま、時間の感知の解説。
結局回答ははっきりしないまま。
まぁ、こういう本もあるさ。次行ってみよう。
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この辺をストレートにつっこむ人は少ないので、一度は目を通すのにいいかと。
前置きが長くなるのも仕方ないかなとも思う。
ひとついえば、時間の知覚というのは個人の意識で「大人になれば」違うものだと思うが、子供のころは誰もが似たような「1年」だろう。
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[ 内容 ]
大人になると、子どもの頃より、なぜ1日や1年が短く感じられるのだろうか?
同じ1時間が、遊んでいるとあっという間に過ぎ、退屈な会議ではなかなか終わらないのは、なぜなのだろう?
物理的な時間とは異なる、人間の感じる時間の流れには、どんな特徴があるのだろうか-。
時間をめぐる身近な疑問をもとに、人間が体験する時間の不思議について、事例や図版を挙げながら分かりやすく解き明かす。
忙しい現代社会で、時間とうまく付き合う方法も伝授。
あなたの感じる時間は、常に変化している!
大人になると、子どもの頃より、なぜ一日や一年が短く感じられるのか?
退屈な会議はなぜなかなか終わらないのか?
時間をめぐる身近な不思議を、事例や図版を挙げながら分かりやすく解説。
[ 目次 ]
第1章 時間って何だろう?
第2章 私たちは外界をどう知覚しているのか
第3章 時間に関わる知覚はどう処理されるか
第4章 人間が体験する時間の特性とは?
第5章 時間の長さはなぜ変わるのか
第6章 現代人をとりまく時間の様々な問題
第7章 道具としての時間を使いこなす
[ POP ]
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共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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時間に絡めた自己啓発系と思って手に取ったら、科学系の本でした。
【生きている時間】となどいう概念はなかなか興味深かった。
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2011/4/7読了。
人間の知覚には必ずタイムラグが存在する。さらに、トレーニングでは解決できない錯覚もある。
絶対的ではない時間、身体的時間の中で生きていることを自覚し、公共的時間と上手く付き合って行くことが重要である。
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年を重ねるにつれて、一日や一年の時間経過があっという間に過ぎていくように感じる。これは私自身も最近になってようやく実感するようになったことなのだが。実感するようになってから、そういった内容について書かれているだろう本に目が行くようになった。本書もその一つである。しかしながらこの本に関しては、「大人の時間はなぜ短いのか」ということについて、今現在の推論に基づいて様々な人間の仕組み(たとえば脳の処理や心理的効果)について述べているものであり、結論として明確に把握できるわけではない(そもそも今の段階ではなぜ、大人の時間が短いのかは分かっていないようである)。
ただ、そもそも「時間」という概念が一体なんであるのか、ということについてはよく考えさせられ、特に時間についての問題点を述べている第六章や、最終章である第七章では「時間が有限であること」やそれに伴い人間が決して特別な存在ではないということを認識させられた。著書の中で第五章までは「時間」の長さの謎を様々な実験結果などを通して解説してくれている。それで気づく事は、私たちが決してこの地球上の中で「特異」な存在ではないことである。私たちは科学技術の発展に伴い人間の能力をあまりにも過大評価しすぎているように感じられるが、それはあくまで技術の発展に伴う進化であり、私たち個々の能力が進化したわけではないということに再注目すべきだ。現代において「時間」に拘束される生活が基盤となってきている。しかしながらそれはあまりにも滑稽な話だ。年齢や心理的要素、体調などにより個々が感じる時間は変化する。私の時間感覚と他の誰かの時間間隔は決して同じではないのだ。その同じではない感覚を共有するために時計があるのであり、今の時間があるのだと思う。「時間」に拘束されるのではなく、均質な公共との時間の付き合い方をもっと柔軟に考えていくべきなのではないか、ということを考えさせられた。
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確かになぜなんだろう?
いつの間にか30台になって、漠然と感じてたから、
手に取ってしまった。
そもそも時間ってなんなんだ?
時計のこと?
いやいや。
物理学や哲学における、「それ」のとらえ方から
始まり、ニューロンでの時間特性や時間にかかわる錯視…。
ときに難しい検証を踏まえ、様々な角度からあたって
まとめられた本。
結局、「答え」は?
それは読んだ人の取り巻く環境、
「それ」との付き合い方の数だけ、存在しているのかも
しれない。
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時間って……なに?考えたことがある人は決して少なくないと思います。タイトルを見て買ってみましたが、この問いに対する答えにはそれほど多く紙面が割かれていません。むしろ、時間とは何か、ということを様々な科学的側面から考察しているという感じです。中学理科も覚束ない私には正直、読み進めるのがしんどい内容で、科学の方面に明るい人はともかく、読み物としての楽しみはあまりありませんでした。しかし、時間について改めて考えるきっかけにはなったし、とても興味深い分野だとは思います。