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そんな感じ。
プロの奏者を何人か知ってるだけに、大体あたっている。
でも、細かいニュアンスは違うかも。
オーケストラは基本的には非経済的であるし、赤字も仕方が無いとは思う。
だって芸術だもの。
ただ、それに影響されていろんな人が音楽に関わって、世の中全体が豊かになるのならば、
こんなに人生にとって経済的なものは無いと思う。
みんなの税金を投入してまで、コンサートを開催しているのだから、
聴きにいかなきゃ損だと思うし、実際損していると思う。
やっぱり文化のかかるコストはみんなで負担すべきだと思う。
みなさん文化的な生活を送りましょう。
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オーケストラを経営学の視点から解説。指揮者のリーダーシップの秘訣とは何か。一般の会社員と比べると経営に関する常識があるとは言い難い楽団員のモチベーションを保ち続ける組織構造とはどのようなものか。そして、なぜ人々に感動を与える「至高の芸術」を創り続けられるのか。こういった問題に答えることで、オーケストラに直接携わる人だけではなく、企業で働くすべての人に有益な示唆を与える。
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自分は音楽とは距離のある所で成長してきました
歌は好きだったけど 楽器はなにもできません
劣等感からか 芸術 芸術家に対する尊敬の念があります
演奏家 楽団員の世界を回間みえて 自分としては楽しめた本でした
オーケストという人数を考えると
コンサートに5000円前後というのはすごく安いように感じていましたが
やはり採算にのってなかった模様。。
低価格であっても
音に対し 真摯に接している演奏家を一層尊敬の念が深くなりました
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読む人によると思いますが、どちらかと言うとオーケストラの内情やこぼれ話、名指揮者の逸話に興味がある人向けかなという本。
結びの言葉にもあるように、著者としてのターゲットはビジネス書愛好家。
だから音楽用語や作曲家にはかなり詳しく注釈が付いています。
どちらにしても異分野の話を聞くことで閃く発想もあるのは確かなので、面白い試みの本ではあると思います。
「ダメな部下がいるのではない。ダメな上司がいるだけだ」
誰かが言っていましたが、もとは
「悪いオーケストラなどというものはいない、悪い指揮者がいるだけだ」
というマーラーの名言があったのかと、面白い発見もありました。
本書の中で最近では指揮者の才能が画一化してしまい、フルトベングラーのような異才がいない。これはビジネスの世界でもMBAを取ればOKという風潮にもいえる。
そんな発言から思い出したのが先日のTHE WHOのライブ。
日本人というのは生真面目であるので演奏がどうしてもそうなってしまいがちなのでしょう。
どこか、きれいに箱に納まってる感じ。
それはそれで好きなのですが、THE WHOのライブで妙に感動したのは、そんな箱に収まらない解き放たれた何かだったのかもしれません。
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普段我々が身近に感じる地元のオーケストラに当てはめて考えてみると
とても分かりやすかった。
地元仙台フィルも定期会員の高齢化が見えるし,
団員の方々のブログなどを読むといろいろ苦労されているのも分かる。
しかし,日本でオーケストラを経営していくのは大変なんだなと思った。
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たいした分量もなかったので、2 時間程度で読み終わった。もともとこの本を買った際の僕の期待としては、クラシック音楽という非常に狭い市場において、リピートを増やすことによって市場を拡大していくことで、オーケストラの経営を改善していくのか、それとも新規顧客層を開拓することでそもそものパイを拡大していくのか、その両方なのか、という疑問に対して、どういう解が与えられるんだろうってワクテカだったわけですよ。現状の問題点として、僕自身が勝手に想像している仮説にもなっていない憶測は、非常に小さい市場をかなりの数のオケが奪い合っているという現状がそもそもヘルシーではないんだろうな、と思っていたんですけど、残念ながらこれに答えてくれる本ではなかったかな。
上に書いたことって、少なくとも僕と一緒に働いている人たちはいつも自分のエリアで考えていることだと思うし、僕もそれなりに考えているつもり。普段、仕事上で直面している課題を、別のエリアで考えてみることって面白いに違いない、なんて期待していただけに、ちょっと残念でしたよ。
読んでいくと、途中でまさにトライアルとリピートの話になって、「おぉぉ!」って感じだったんですけど、あっけなくスルーされてしまい、やっぱり残念。
本の内容的には、「経営学」を求める人にとっては、正直まったくもって不十分、「オーケストラ」を求める人にとっては、裏話的面白さはあるものの、知ってることも多い感じで、本そのものもターゲットがイマイチわかんなかったかも。
とはいえ、いろいろ今の仕事に置き換えて考えてみることもできて、そういう意味ではぎりぎり及第点。
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日本のオーケストラの実像がいろいろわかり勉強になります。
ちょうど某プロオケのベテラン奏者の方と親しく飲んで話をする機会があったりもしてこの本に興味をもったわけですが、日本のオーケストラをもっともっと応援したいと思いました。
[09.2.4]
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オーケストラを経営学の観点から分析した本。オーケストラの経営は現在非常に厳しい状況にあるのだなと思った。
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個人的には期待していただけに、少し残念。
筆者はマネジメント関係の大学教授(?)であるにもかかわらず、
あまり論理力を感じさせない一冊。
ただ、所々にオーケストラに関するTipsが盛り込まれ、
その部分は興味深い。
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国土の広さや人口に比べて、プロのオケもアマチュアオケも日本は多いのだそうだ。最近、コンサートには足を運んでいない。もっぱらテレビかFM放送で聴いているばかり。本当に応援する気持ちがあるのなら、チケットを購入して会場に駆けつけなければ。
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オーケストラとその特異性、一般企業との違いを出そうとするも、意外と共通点が多く、でも筆者はいまいち気づいてない。というわけで、なんともじれったい一冊。ただし、ある種の公共資産ともいえるオーケストラに対する国の支援が貧者な日本の文化的な貧困さを禁じ得ない。
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日本のプロ・オーケストラ。高コスト体質で赤字を出し続ける団体。
筆者は公の助成ばかりに頼るのではなく、アメリカのようにマネジメントをし、市場を開拓すべきと考えている。
たしかに、それはその通りだと思った。国の財政が厳しく、助成も今後はもっと削られるだろう。
しかし、そこまで人々がクラシック音楽を欲しているようでもない日本で、成功するのか・・・?
残念ながら演奏者の満足を高めることで、聴衆の満足を高め、経営を成り立たせるという筆者の示す道筋は、理想論のようにしか思えなかった。
そもそも、日本の状況で、今ある数のプロオケが本当に必要なのか? こういった前提が議論から外されている気がした。
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元プロオケのヴィオラ奏者という経歴をもつ日本では異色の経営学者である著者。
日本のプロ・オーケストラのおかれた実状(定期公演・依頼公演、チケット代金、資金出所割合、事業収支、プロオケ・メンバーの年収、指揮者のギャラ、プロ演奏家になるまでのコスト等々)が、元プロオケのメンバーならでは体験、取材、視点から描かれている希有な1冊。
経営学・マネジメントに関する本は数多くあるが、今までほとんど扱われることがなかったテーマという意味でも斬新。
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※ちょっとした感想文です。コメント等で議論をされてもご返答できません。あらかじめご承知おきください。
著者の大木氏曰く,指揮者がその力を発揮するには,次の4つをベースとしたパワーを必要とするという。すなわち,(1)肉体的な強さをベースとしたパワー,(2)音楽的才能をベースとしたパワー,(3)心理学的能力をベースとしたパワー,(4)政治的能力をベースとしたパワー,この4つである。肉体的な強さと音楽的才能については言わずもがなで,心理学的能力とは,顧客や同僚から支持をとりつける能力のことを指すものと思われる。最後の政治的能力とは,オーケストラの運営資金の獲得能力のことを指している。上記4つの指標を用いて,大木氏は,著名な指揮者とされるトスカニーニ,フルトヴェングラー,カラヤン,そして小澤征爾の4人の比較を試みている。ご関心のある方は読んでみて欲しい。
個人的に面白いと感じたのは,上記の4つの指標がリーダーシップ乃至指導者について考える上で,案外ハマりがいいということである。
(1)肉体的な強さはいずれにも必要とされるので,(2)音楽的才能をベースとしたパワーを政治的才能に,(3)心理学的能力をベースとしたパワーを有権者や党内から支持を得る能力をベースとしたパワーとして,(4)政治的能力を,政治資金獲得能力をベースとしたパワーとしてみる。(2)政治的才能について補足すると,政治家としての能力とは何か,と問われると返答に難しい。そもそも心理学的能力と政治的能力をあわせて政治家としての才能というのではないか,といわれればそれまでである。ただ日本では明治期以降,法律学・政治学の素養を持つことが政治家・官僚となる前提であったという歴史的事実があることから,さしあたって学歴(大卒以上)を指標としてみた。
これを踏まえた上で,1970年代に活躍した「三角大福中」と呼ばれた有力政治家で首相となった三木武夫,田中角栄,大平正芳,福田赳夫,中曽根康弘を例に考えてみたい。
田中角栄の場合,彼は(実際はともかく)肉体的に頑強に見え,当時多数の自民党員から支持を得て,党内最大派閥である「田中派」を率い,さらに派閥運営の資金として多くの政治資金をかき集めた。上記の指標で言えば,肉体的な強さ,心理学的能力,政治的能力を十分満たしていたと言える。学歴でいえば田中は小卒であることから,政治的才能については必ずしも十分ではなかった。
逆に田中のライバルである福田赳夫の場合,東大法卒,大蔵省を経て政治家となり,また90歳まで生きたことから,肉体的な強さと政治的才能は十分に満たしているといえよう。心理学的能力と政治的能力については,党内派閥において数の上で田中に劣っており,また資金面でも水をあけられていたことから,田中と比べて劣っていたと言えるだろう。
田中の盟友であった大平正芳の場合,東京商科大(現一橋大)卒,福田同様大蔵省を経て政治家となっているが,在職中持病の心臓病で急逝したことから,肉体的な強さには難があったと言える。また田中の協力を得て首相になったことからも,心理学的能力や政治的能力についても,田中に後塵を拝していたと言えるだろう。ただしその政治的才能��関しては,後世の少なくない歴史家やジャーナリストらがその姿勢や行動を評価していることから,十分満たしていると言えるだろう。
中曽根康弘については,御年96歳であること,東大法卒,内務省を経て政治家となっていること,在職期間5年,平均支持率40%のことから,肉体的な強さ,政治的才能,心理学的能力を十分満たしていると言える。(4)については,まあ察して下さい。
三木武夫は81歳まで生きており,明治大学法学部出身である。戦前から議会政治家として活動しているが,常に少数党,少数派閥であり,政治資金獲得の面でも苦労していたと言われている。従って肉体的な強さや政治的才能は十分であるが,心理学的能力や政治的能力において,上述の4人にはかなわなかった。
上記5人を在任日数ランキングで見ると,中曽根康弘1806日,田中角栄886日,三木武夫747日,福田赳夫714日,大平正芳554日となっている。在任日数の長短がその人物の評価を決するわけではないし結果論ではあるが,ある程度,参考にはなるだろう。
これを先の分析と合わせると,次のようになる。
中曽根康弘1806日 【(1)●,(2)●,(3)●,(4)●】
田中角栄886日 【(1)●,(2)▲,(3)●,(4)●】
三木武夫747日 【(1)●,(2)●,(3)▲,(4)▲】
福田赳夫714日 【(1)●,(2)●,(3)▲,(4)▲】
大平正芳554日 【(1)▲,(2)●,(3)▲,(4)▲】
※付言すれば,首相在任日数は田中以降,三木,福田,大平の順で減っており,自民党内の派閥間抗争が激化していったからと見るのが至当であることは論を俟たない。また中曽根については「三角大福中」のうち最後に首相になったことから,党内に対抗する人物がいなくなったことも長期政権になった一因であろう。ただ,それだけだと分析として面白く無いので,上のように考えてみた次第です。
こうしてみると,1970年代に政治家にとって,心理学的能力と政治的能力が重要であることがうかがえる。それらが十分であれば,仮に多少政治的才能が不十分であってもある程度は問題がないといえる。こうした時,昨今の政治情勢をかんがみるに,問われるは政治の世界において政治的才能を心理学的能力や政治的能力以上に,あるいはそれらを裏打ちする政治的才能を正当に評価することではなかろうか。そう感じいった次第です。
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これは興味深い。オーケストラという組織の実情(というか、大まかな仕組み)について記しながら、一般企業との違いや学ぶべき点などが考えられている。オーケストラの経営が芳しくないというのはぼんやりしか知らなかったけど、これすぐにでも実際の運営に活かしたらいいんじゃないの?という点もあり。日本にも折角プロオケが沢山あるのだし、どれも発展していったらいいなと思います。