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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2008/08/07
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/255p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-327280-1

紙の本

いのちなりけり

著者 葉室 麟 (著)

水戸光圀の一通の書状が、葬り去られた鍋島の過去を招きよせる。上意討ちの命を受け、愛する妻の父親を狙わねばならなかった男の赤心。骨太の時代小説にして、清冽な恋愛小説。【「B...

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いのちなりけり

税込 1,650 15pt

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商品説明

水戸光圀の一通の書状が、葬り去られた鍋島の過去を招きよせる。上意討ちの命を受け、愛する妻の父親を狙わねばならなかった男の赤心。骨太の時代小説にして、清冽な恋愛小説。【「BOOK」データベースの商品解説】

「何度生まれ変わろうとも、咲弥殿をお守りいたす」 上意討ちの命で、最愛の妻の父を狙わねばならなかった男の赤心。水戸藩と幕府の暗闘のさなか、引き裂かれた夫婦が再びめぐり合う−。骨太の時代小説にして清冽な恋愛小説。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

葉室 麟

略歴
〈葉室麟〉1951年北九州市生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者などを経て、「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。「銀漢の賦」で第14回松本清張賞を受賞。

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みんなのレビュー24件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

あひ見むことは

2012/08/19 20:22

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:桔梗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

これほどまでに一途に想い続けてもらえるのが とても羨ましい


水戸光圀と将軍家の謀略渦巻く中 一度は夫婦となりながらも引き裂かれるふたり 咲弥と蔵人
実直で不器用な蔵人に 和歌が好きな咲弥はひとつの問いを投げかける

答えが見つからないまま離れ離れになって もう一生会うことはないかもしれないのに
それでも蔵人は 日々懸命に生きていく中で 咲弥に想いを伝えるため ぴたりと心に沿う和歌を探し続ける
何年も 何十年も…


長い間会わなければ忘れられてしまうものだと思っていた
会える見込みがないならなおさら
声や顔やその人の感触が薄らいでいくにつれて 想いも消えてしまうんじゃないかと そう思ってたけど

会わずにいる間に より一層つのる想いってのもあるらしい
いつかきっと そんな強い想いが生きる力になることもある


いつでも何度でも そしてこれからもずっと 会うたびに違う君を好きになる
会うことそれ自体が 自分のいのちのようなものだと そのために生きてるといっても過言ではないと


そんな風に想われることも 想える相手がいることも
どちらも幸せだろうなと思う

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紙の本

是、武士なり

2008/10/05 16:25

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

肥前小城藩の重臣の一人娘咲弥と
その婿の雨宮蔵人の恋愛小説。
しかしただの恋愛小説ではありません。

頑丈だけが取り柄と思われる愚鈍な風貌の蔵人に
初夜、「これこそご自身の心だと思われる和歌を
教えていただきたい」と要求する咲弥。
しかも前の夫が雅やかさを備えた武士であったから
そのような人を夫に持ちたいため、というキツイ求めです。
それまでは寝所をともにしないとまで言い出します。

この無茶ぶりの咲弥はやがて蔵人を想うようになります。
しかしそれまでに二人の間は長い時間と遠い距離が
横たわるまでになっています。
恋愛小説は二人の男女を中心に回っていくものですが
蔵人と咲弥は、世の中心とはなりません。

小城藩と本藩との確執、水戸家と将軍家の対立や
朝廷と幕府の暗闘といった、
運命に翻弄される武士たちの姿を淡々と描き
恋はその波間に沈んでいくかに見えます。

二人は「武」として描かれます。
誰かを支えてこそ、その存在がきらめきます。
蔵人は「天地に仕える」と言いますが
この小説が『葉隠』成立の裏話という側面を持っていることに
結びついていきます。

愛もまた誰かのために存在することで成り立ちます。
武と雅と愛がしっかりと結びついた純愛小説なんですね。


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紙の本

いっとき武士道でもって政治・経営を論ずることがもてはやされた。世界経済のオールメルトダウンを前にしてはそんな立論の姿は消えた。この物語は「葉隠」成立の前夜である。私は「葉隠」については「武士道とは死ぬことと見つけたり」とおよそ次元の違う「忍ぶ恋こそ至極の恋」という言葉しか知らない。だがこの二つが見事に融合しているではないか。「葉隠」でもって現代人にお説教する気配などまったくないのが爽やかであった。

2008/11/03 23:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

冬の夜、寒風にさらされながら満天の星を望む。そういう厳しさの中にあってこそ感得できる清爽感がこの作品にはあった。そしてわれながら夢幻のごときこの世をずいぶんと長いこと生きてきたなと感傷にふけりながら読み終えた。深みと厚みが充分に描写された史実の背景で登場人物たちが生々しく呼吸している。背景は複雑である。複雑なこの背景だが無駄な叙述は徹底的に削ぎ落とされている。さらに人物たちの心理にしても著者の感情の入れ込みはほとんどない。淡々と描写するところで読者の想像力は活性し、人物に思い寄せる哀歓がいやおうなくふくれあがってくるのだ。名文である。

佐賀藩鍋島家はその昔竜造寺家支配から下克上により実権を簒奪して成立した経緯があった。鍋島家に組み込まれた竜造寺系と鍋島本家の確執がこの物語の発端にある。竜造寺の流れをひく名門天現寺家の一人娘咲弥が再婚の相手として父(天現寺刑部)から押し付けられた入り婿が雨宮蔵人。咲弥は蔵人が婿入りしたその夜に風雅を知らぬ男とさげすみ再婚したことを後悔する。そして蔵人にこれこそ自分の心だと思う歌を教えろと迫る。無骨の蔵人は返答できないままに形だけの夫婦ができあがる。

「上意打ちの命を受け、愛する妻の父親(天現寺形部)を狙わねばならなかった男の赤心。骨太にして清冽な恋愛小説」
「何度生まれ変わろうとも咲弥殿をお守りいたす。わが命に代えて生きていただく………」
「水戸藩と幕府の暗闘のさなか数奇な運命により引き裂かれた夫婦が再びめぐり合う」
とこのようなコピーだけをみると読むのが照れくさくなるような時代物恋愛小説と誤解されそうだが、蔵人が実は剣の奥義を究めた士だと徐々に明らかになる過程で謎が幾重にも深まるストーリーにまずはのめりこまされる。

舅を討て。鍋島家の支藩・小城藩主の嗣子(元武)から蔵人に下された密名である。しかしこの暗殺が露見することを恐れる元武は事が成就した後の口封じのために蔵人に対しても刺客を差し向ける。武士道における主従関係とはこのような場合、主君の悪が外部にもれないようにし、主君の悪を己にひきかぶりことに本分である。「武士道と云うは死ぬこととみつけたり」事に当たって間髪をいれず死地に飛び込む。死の潔さが武士の生き方のすべてである。昔々、流行した時代小説であればこれは武士道残酷物語なのだが、著者にはそのようなかび臭い気配はまったくない。たとえ主命が理不尽であってもその是非を問わない。武士の中の武士とも言える蔵人はまったく迷いがないように見える。そして舅は刺殺された。逐電した蔵人を刺客が追う。さらに蔵人の妻・咲弥はいくつもの疑問をいだきつつも、剣客深町右京の助力を得て、父親の敵である蔵人を追う。
18年の月日が流れる。江戸城内で綱吉擁立をめぐる幕僚たちの暗闘。水戸光圀と綱吉の確執。綱吉と朝廷の対立などなどが徐々に離れ離れの二人の運命にさらなる過酷さを加える。謎、また謎のストーリー展開には息継ぐ間がなく、連続する決闘シーンのひとつひとつに手に汗を握る、傑作の時代小説である。

このなかでさまざまな武士たちのそれぞれの「武士道」が表現される。なかでも島原の乱で父を斬殺された黒滝五郎兵衛の語りが印象的だった。
深町右京より仇である幕府の柳沢になぜ忠勤を励むのかと問われ
「ひとはひとに仕えることでしか生きられぬ。立派な理屈などいらぬ。人に仕えておのれの力を尽くすのみだ」
ここまで決然と物申すのではないが、なるほど立派な理屈などいらないか。長いサラリーマン人生にはいささかそういう気持ちで自分を奮い立たせたこともあったか。

風雅の女性、咲弥もまた天現寺家の汚名を晴らさんとする「武士」である。そして武士道の人・蔵人は咲弥を知り雅の心を求めて、武士はだれに仕えるのかと問われたときに「天地に仕え、命に仕える」との心境を披瀝する。死身に徹する武士の本分。一方で愛とは生きることの喜びである。そして二人が白刃の群れる死地におもむく時、この相反する死と生の形が静謐のうちに合一する。

春ごとに 花のさかりは ありなめど あひ見むことは いのちなりけり

いのちなりけりである。男と女が長い年月をかけていま、相見えんとする命をかけた情感には涙をこらえきれなかった。まさに大人の純愛小説である。

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2009/03/12 21:25

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2009/01/18 18:44

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2009/09/30 20:07

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2010/03/20 23:51

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2011/10/20 22:36

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2012/04/19 20:56

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2019/09/17 09:37

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2013/03/02 17:51

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2013/04/09 22:32

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2013/08/16 17:04

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2013/11/17 19:04

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