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商品説明
40年以上どもりに取り組み、考え続けてきた著者が、どもりに悩む子どもたちの質問に答えたQ&A集。子どもが直面する具体的な場面をふまえ、どもりとどうつきあえばよいかをやさしく語りかける。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
伊藤 伸二
- 略歴
- 〈伊藤伸二〉1944年奈良県生まれ。大阪教育大学特殊教育特別専攻科修了。伊藤伸二ことばの相談室主宰。日本吃音臨床研究会会長。大阪教育大学非常勤講師。著書に「吃音者宣言」など。
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紙の本
吃音だけにかかわらず、人と人のコミュニケーションのあり方、「より良い人生の選択と生き方」の先達として皆様方に役に立つ一冊だと心から思います。
2008/12/23 15:44
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:吃音 どもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
私自身「どもる人」として48年の歳を重ねて参りましたが、この書籍を手にした時、これこそ私が待っていた本であることを実感しました。「どもり」に悩み苦しんだ幼児期・少年期・青年期に出会えていたら、もっと早くに「吃音受容」し、自己否定せずに生きていたかも知れません。吃音だけにかかわらず、人と人のコミュニケーションのあり方、「より良い人生の選択と生き方」の先達として皆様方に役に立つ一冊だと心から思います。巻末に記載されているホームページアドレスから「吃音ホットライン」を知り、著者の伊藤伸二さんと直接お会いし、この本に対する想いを聴かせて頂きました。皆様も御一読される事をお勧めします。その他の参考になった書籍は「知っていますか?どもりと向きあう一問一答」「治すことにこだわらない、吃音とのつき合い方」「やわらかに生きる―論理療法と吃音に学ぶ話すことが苦手な人のアサーション―どもる人とのワークショップの記録」「知っていますか?セルフヘルプ・グループ一問一答」です。
紙の本
何度でも読まれ、人生の友になる本
2008/09/01 01:22
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:深海魚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊藤伸二さんの近刊『どもる君へ いま伝えたいこと』は、何度でも読まれ、人生の友になる本だ。
「小学5年生から、中学生を頭において書いた」と、伊藤さんも「おわりに」で書く通り、全編で出来るだけ分かりやすいことば、分かりやすい言い回しが使われ、小学校高学年以上の漢字にはふりがなが振られている。小学生でも、吃音に深く悩み、正面から向き合おうとする子どもたちの中には、しっかりと考える力を持つ子どもが多い。本の大部分を読みこなしてくれるだろう。
とは言え、中に書かれていることのレベルの高さ、考え方の深さは、決して分かりやすいだけのものではない。吃音に関する知識について、例えば治療法について、アメリカの最新の情報が盛り込まれている。吃音とともに生きることについて、大阪吃音教室の仲間で話合っていることや、吃音ショートコースで全国の仲間と話合っていることのうち、一番深いところが、惜しげもなく書き込まれている。
言い換えれば、ことばの使い方、言い回しの選び方には配慮しているものの、伊藤さんは読者をまったく子ども扱いしていない。小学生に向け、中学生に向けて、真剣に、対等な人間として語りかけている。
この本は、多くの子どもたちにとって、一度出会い、一度読み込めば、その後の人生で何度でも再読されるような本になるだろう。吃音を巡るさまざまな波をかぶるたびに、波を乗り越えるたびに、本の中のあちこちが胸によみがえるだろう。
この本は、子どもたちから大人まで、いま吃音に悩んでいる人、これから吃音とともに生きようと思っている人に、広く読まれて欲しい本だ。