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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.8
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社ノベルス
  • サイズ:18cm/290p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-182608-3
新書

紙の本

トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)

著者 深水 黎一郎 (著)

プッチーニ作曲の歌劇『トスカ』上演中、主演女優のナイフが相手役の首筋に突き刺さった!「開かれた密室」である舞台に、罠を仕掛けた犯人の真意は!?さらに前例のない新演出の予告...

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トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)

税込 968 8pt

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商品説明

プッチーニ作曲の歌劇『トスカ』上演中、主演女優のナイフが相手役の首筋に突き刺さった!「開かれた密室」である舞台に、罠を仕掛けた犯人の真意は!?さらに前例のない新演出の予告直後、第二の犠牲者が…。芸術フリークの瞬一郎と伯父の海埜刑事が、名作オペラゆえのリアリズムを逆手に取った完全犯罪の真相を追う。【「BOOK」データベースの商品解説】

プッチーニ作曲の歌劇「トスカ」上演中、主演女優のナイフが相手役の首筋に突き刺さった。さらに、前例のない新演出の予告直後、第2の犠牲者が…。芸術フリークの瞬一郎と伯父の海埜刑事が、完全犯罪の真相を追う!【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

深水 黎一郎

略歴
〈深水黎一郎〉1963年山形県生まれ。慶應義塾大学文学研究科後期博士課程修了。大学教員兼作家。2007年「ウルチモ・トルッコ犯人はあなただ!」で第36回メフィスト賞を受賞し、デビュー。

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評価内訳

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紙の本

芸術探偵第二弾!今度はオペラに挑戦!

2010/10/17 14:54

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ』に続く芸術探偵シリーズ第二弾。ちなみに第三弾の『花窗玻璃 シャガールの黙示』は読了済み。

フランス留学経験があり、現地で大学修士号をも取得している著者。作品の傾向から、芸術全般に強いのだなぁとは思っていたけれど、オペラにまで手を出したのには正直「あれ?」と思った。

確かにフランスオペラがないわけではない。でもオペラというとやっぱりイタリア。そしてドイツあたりが王道。現に本書で取り上げられている『トスカ』はイタリア人であるプッチーニの歌劇。しかもオペラというくくりの中では重要視される作品である。

と、ここまで書いて思い至った。もしかして『トスカ』(という有名すぎる題材)だからこそテーマとして取り上げた?

うーん。その真意は著者に尋ねないとわからないのでちょっと脇へおいておくことにしよう。


東京、上野にあるニュー・トーキョー・オペラハウスで行われた『トスカ』の公演中、スカルピア役のバリトン歌手が刺殺された。刺したのは主演女優(トスカ役)のソプラノ歌手。しかし彼女がスカルピアに対して向けたのは、模造ナイフのはずだった。誰かがナイフを本物にすり替えたのだ。しかしいつ?そして誰が?一見、そのチャンスは誰にでもあるように思える。トスカがそのナイフを握ることを知っていたのは、関係者であるはず。しかし当日の状況を再現していくと、そのチャンスは誰にもなかったように見える。<開かれた密室>での殺人事件。<清く正しく世界を股に掛けるワールドワイドなフリーター>である甥の瞬一郎にトスカの講釈をさせながら、警視庁の海埜刑事が事件の真相に迫る!(正確には、真相に迫るのは瞬一郎だけれど)


まずはじめに、『トスカ』は哀しい物語である。

ちらっと思い浮かべるだけでは、オペラには哀しい物語が多いように思う。

捕えられた恋人カヴァラドッシの死刑を止めさせるために、自らの身体を供することを求められたトスカ。彼女にその取引を打診したのが本書で実際に殺されるスカルピアである。彼女はその取引に応じることにした。その答えに満足したスカルピアは、カヴァラドッシに対して「偽の」死刑(死刑を執行する真似をする)を執行するように部下に命じる。そこまで準備が整ったところでトスカはスカルピアを刺し殺してしまう。そして翌朝、偽の刑執行が終わった後、ふたりは手に手を取り合って逃げるはずだったのだが…。死刑は実弾によって執行されてしまう。スカルピアは端から、カヴァラドッシを助けるつもりなどなかったのだ。そして全てを悟ったトスカは自ら命を絶ってしまう。

もう。幸せな箇所がなんてひとつもない。どこまでいっても悲劇。悲劇。悲劇。まぁ、だからこそ悲劇なんだけれど。

そのトスカと同じように、本書で行われる殺人事件の真相も哀しい。哀しさのベクトルというか、理由は違うのだけれど、とても哀しいことには違いない。

あぁ。このシリーズは感想が難しい。だって、メインは芸術蘊蓄なんだもの。

本書内で著者は、「スポレッタ黒幕説」という演出プランを発表している。スポレッタとは、トスカを騙したスカルピアの部下の男性のこと。実はこの「スポレッタ黒幕説」は未だ、世界中で誰一人として演出していない。そしてわたしはその「スポレッタ黒幕」演出が観たくてしかたなくなってしまった。

え?そんな勝手な説を勝手に挙げていいのかって?

それは……いいのですよ! その理由は、下記に引用する瞬一郎の言に委ねることにする。

「これが<読み替え>ですよ。そしてテキストには唯一無二の意味というものではなく、読む人がどのように解釈しても構わないというのが、ロラン・バルトをはじめとするヌーベル・クリティック派の主張なんです。(略)それにかみついたのが、ソルボンヌ大学の文学研究の泰斗、レイモン・ピカール教授だったのです。ピカール教授によりは、テキストには読みとられるべき絶対的な真実があり、それを読者が歪めることは許されないというわけです。僕は全面的にバルト支持ですから、今の例で言えば、乱歩がそれを意図していようといまいと、僕は自分の解釈で読む権利があるというわけです」
(略)
「(略)そしてオペラの場合は、どんな読み方をしようが自分たちの勝手であり、原作者たちには失礼ではないというように、暗黙の了解で決めてしまったというわけですよ。(後略)」

バルトだのピカールだのって名前は初めて耳にしたけれど、わたしも瞬一郎と同じく全面的にバルト支持です!


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