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目薬αで殺菌します (講談社ノベルス Gシリーズ)
著者 森 博嗣 (著)
神戸で劇物の入った目薬が発見された。目薬の名には「α」の文字が。その頃、那古野では加部谷恵美が変死体を発見する。死体が握り締めていたのは、やはり目薬「α」!探偵・赤柳初朗...
目薬αで殺菌します (講談社ノベルス Gシリーズ)
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商品説明
神戸で劇物の入った目薬が発見された。目薬の名には「α」の文字が。その頃、那古野では加部谷恵美が変死体を発見する。死体が握り締めていたのは、やはり目薬「α」!探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後には、またも謎の組織の影が…?「φ」から続く一連の事件との繋がりは!?進化するGシリーズ、第7弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
神戸で劇物の入った目薬が発見された。目薬の名には「α」の文字が。その頃、那古野では加部谷恵美が変死体を発見する。死体は目薬「α」を握り締めていた。探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後には謎の組織の影が…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森 博嗣
- 略歴
- 〈森博嗣〉著書に「すべてがFになる」「黒猫の三角」「Φは壊れたね」など。
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もうシリーズであることの意味って、もうないんじゃないか、そう思います。麻生総理もそうですけれど、辞め時っていうのもあるんですよ、実際・・・
2009/02/23 20:24
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あんまり熱心な森ファンではないので(その割りには、出る本、殆ど読んでますが)、詳しくは知らないんですが、森が引退するっていうのは、どの世界からのことなんでしょうか。大学捨てて文筆業? それとも逆? よくわかりませんが、これだけの才能、どの世界においても痛手ではあるでしょう。
ブックデザインについては手慣れたもので、安心してみることができます。だから名前の列記のみ。カバーデザイン=坂野公一(well design)、フォントディレクション=紺野慎一(凸版印刷)、ブックデザイン=熊谷博人・釜津典之、となっています。そして日本語タイトルとは別に英文で
Disinfectant α
for the eyes
とあります。カバー折り返しは、他の森本のように
おめめまんまるまっくろけ
あいてるあながまっくらけ
やみのなかではゆがんでる
ひかりひかってまっしろけ
きえてひかってまたきえて
となっています。各行の後から4列目が「っ」で統一されてたらもっと素敵だったろうな、なんて思ったりして。そういう意味では各章のタイトルも、ご覧の通り第一章だけ字数が多い。やっぱりここらは、まちっと努力してもよかったんじゃないでしょうか。難しいのは分かってますけど
プロローグ、
第1章 さまざまなちらほら、
第2章 ときどきはらはら
第3章 つぎつぎまたもや
第4章 さらさらぜんぜん
エピローグ。
ついでに言っちゃえば、このシリーズの章構成って『Φは壊れたね』『θは遊んでくれたよ』『εに誓って』『τになるまで待って』『ηなのに夢のよう』は五章、『λに歯がない』は6章で今回は4章、なんだかまとまりがないし、第一今までは全部タイトルの頭にギリシア文字だったわけでしょ。それが崩れてる。揃ったからどう、ではないですけど、なんとなくセンスないなって。
とりあえずカバー表の言葉は
私の手は血に塗れていたけれど、
それは、生まれるときと同じく必然だった。
血を流さずに生まれるものはないのだから。
カバー後ろの案内は
神戸で劇物の入った目薬が発見された。
目薬の名には「α」の文字が。
その頃、那古野では加部谷恵美が変死体を発見する。
死体が握り締めていたのは、やはり目薬「α」!
探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、
事件の背後には、またも謎の組織の影が・・・・・・?
「φ」から続く一連の事件との繋がりは!?
進化するGシリーズ、第7弾!
です。さらりと読める本なので、内容案内はこれでお終い。読んだ印象で言えば、海月及介の言動がウザイ。私は大嫌いですね、こういう官僚タイプ。Vシリーズの紫子みたいで、近くにいて欲しくないキャラクターです。それがあるから少しも楽しめません。それに加部谷、可哀想だし。これってシリーズ化する意味、もうないんじゃないでしょうか。
ま、この温い世界に浸っていたいっていうファンがいることは認めた上で、言わせてもらいます。もう煮詰まってます、この連中もシリーズも。55年体性崩壊じゃありませんが、ガラガラポンしていい時期なんでは?森先生・・・。面白さも、フーテンの寅さん化しているし。ということで最後に少し細かめの人物紹介。
(TTK製薬の人々)
倉居三重子:社内で見つかった劇薬入り目薬などのサンプルを管理するOL。直里とは恋愛関係にあるとも言われる。
直里浩文:元研究開発部の主任研究員で、現在はC大学工学部の準教授。劇薬入り目薬の発見者。元の職場に行ってたまにサンプルの目薬などをもらっている。
竹中信次:倉居の上司にあたる43歳の課長。
北沢賢太郎:営業部部長で、神戸の事件後、社内でも劇薬入りの目薬が発見されたことから、ひそかに事件の解決を赤柳に依頼する。
(それ以外の人々)
矢場香瑠:香水を作るのを趣味とする運動家で、アパートの近くのログハウスに暮らす。
(シリーズキャラクター)
加部谷恵美:C大学三年生。今回、最も存在感のある役で、海月に思いを寄せる。階段で足を滑らせ怪我をしたところを矢場に助けられている。
雨宮純:C大学三年生。落ち込む加部谷の慰め役で、常に前向きで明るい。
海月及介:C大学三年生。傲慢としかいいようのない優秀な大学生。森の小説によく登場するタイプで、超然としている姿を見せ付ける俗物。絶対に友だちにしたくない。紫子と似ている。、
山吹早月:C大学M2。
赤柳初朗:今回の事件を依頼された探偵だが、正直、全く存在の意味がわからない。
国枝桃子:自分に関係ないことにはほとんど興味を示そうとしないクールな女性だが、海月と違うのはこの人には天然のよさと、いざという時にはきちんと動くよさがある。ある意味裏表のない人間で、C大準教授。
西之園萌絵:この間までC大の研究室に居たが、現在はW大準教授。今回の話には全く関与しないが、このC大学を中心とした複数のシリーズの核ともいえる存在なので、無理やり顔を出すことにされた感がある。
犀川創平:N大準教授で、今回は萌絵との絡みで無理やり登場した感がある。
近藤:萌絵とも知り合いの愛知県警刑事。
佐野:6つ年上の近藤とコンビを組む、捜査一課に今年配属になったばかりの新人女性刑事。
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森ミステリィファンなら読めるかもだけど・・・。
2008/12/02 19:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
森ミステリィは初めて、という方には正直オススメしない。
終盤まで、どこが面白いポイントなのか全然ピンと来ないと思う。
感情の入れ方が、全然分からないのだ。殺人事件は確かに起こるが、
人が殺されたという事実があるだけで、そこに何の感情も沸かない。
ミステリィにもそれなりの感情移入が欲しいし、
そうじゃないなら感情を超越したパズルを見せてくれてもいい。
そのどちらも無いのでは、うーん・・・となってしまう。
登場人物達も、相変わらず身近に起きる殺人事件にも、
感覚がマヒしてしまったかのような雰囲気。淡々としている。
森作品の代名詞的キャラクタ、萌絵と犀川も登場するにはするが、
ほんのちょい役的で、必要性も魅力も全然感じなかった。
結果全体的に何か、盛り上がりに欠けてしまっている。
さらに時折挟まれる真賀田研究所の話や四季博士の事など、
知らない人にはさっぱり意味不明だと思う。
目薬に劇薬を入れるというテロ手法は、面白い発想だと感じた。
だけど最後のトリック?的な物も、ありきたりといえばありきたりで
「ふうん・・・」程度。シリーズを俯瞰して眺めてみたりもするけれど、
それでもやっぱり盛り上がりに欠けるし、引き込まれる感も無かった。