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商品説明
なぜ、妥当な政見を持ち妥当な政策を実行した人々が「悪人」よばわりされ、長い目で見れば幕府を崩壊に導いた松平定信のような「バカ殿」が評価されるのかを検証する。『週刊ポスト』連載の単行本化第15弾。【「TRC MARC」の商品解説】
『週刊ポスト』誌上で大好評連載の歴史ノンフィクション『逆説の日本史』の単行本化。第15巻では主に「八代将軍吉宗」と「田沼意次」を取り上げます。六代家宣から家継を経て、八代吉宗が将軍になるまでは日本史上有数のミステリーであるとして、その「強運」の数々を検証。「名君」と呼ばれる吉宗ですが、経済の運営者としては「下の下」である「バカ殿」であることを示し、「享保の改革」が本当に「改革」であったのかを検証します。 また、「稀代のワル」そして「賄賂の帝王」と言われる田沼意次の「賄賂伝説」はデッチ上げられたもので、その烙印を押された背景には「儒学」があると分析。実は有能であった彼の虚像と実像に迫ります。【商品解説】
著者紹介
井沢 元彦
- 略歴
- 〈井沢元彦〉1954年愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業。作家。TBS報道局記者を経て執筆活動へ。80年「猿丸幻視行」で第26回江戸川乱歩賞受賞。著書に「天皇になろうとした将軍」など。
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紙の本
吉宗はバカ殿であった!?
2011/02/12 16:29
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
本巻では六代将軍・家宣から老中・松平定信の時代、18世紀全般を扱っている。日本史の定説を懐疑的に見て、新たな見方を示す井沢節が炸裂している。「暴れん坊将軍」こと8代将軍・吉宗は名君どころか暴君、バカ殿であった!?寛政の「改革」を行なったとされる松平定信も、幕府滅亡の原因を作ったバカ殿。一方で、「悪徳政治家」のイメージを植え付けられている側用人・田沼意次は「極悪人」どころか、真逆の評価をしている。私が昔、習った正徳の治や、享保の治、寛政の治は必ずしも「改革」(=善)ではなかったということ示されている。天明の大飢饉への幕府の無策が、幕府への信頼の失墜、明治維新に繋がっていくことが分かる。