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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.7
- 出版社: 早川書房
- サイズ:20cm/515p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-208939-7
- 国内送料無料
紙の本
乱鴉の饗宴 上 (氷と炎の歌)
著者 ジョージ・R.R.マーティン (著),酒井 昭伸 (訳)
ロバート一世の死後、七王国全土で繰り広げられてきた“五王の戦い”は、新たな局面を迎えていた。破竹の進撃を続けていたスターク家の狼王ロブが、フレイ家の卑劣な裏切りに斃れ、「...
乱鴉の饗宴 上 (氷と炎の歌)
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商品説明
ロバート一世の死後、七王国全土で繰り広げられてきた“五王の戦い”は、新たな局面を迎えていた。破竹の進撃を続けていたスターク家の狼王ロブが、フレイ家の卑劣な裏切りに斃れ、「鉄の玉座」とその後ろ盾のラニスター家が優位に立ったのである。覇権を盤石なものにすべく、ラニスター家が打った次ぎなる手は、婚姻を通じて南部の大家タイレル家を取り込むことだった。だが、少年王ジョフリーは結婚披露宴の席上で毒殺されてしまう。その責めを、みずからの姉、王母サーセイ太后に負わされた「小鬼」ことティリオンは、兄ジェイミーの情けを受け、密かに脱出するが、その際、「王の手」である父タイウィン公を殺害してゆくのだった…。盤石に思えたラニスター家の体制にも翳が差し始めた。その機に乗じて鉄の玉座を狙う各地の諸公が跋扈する。七王国は新たなる戦嵐の時代を迎えつつあった—世界20カ国以上で愛され、ローカス賞を三度受賞した至高の異世界戦史、待望の最新刊。【「BOOK」データベースの商品解説】
七王国の覇権を握るラニスター家の体制に翳りが見え始めた。その機に乗じて鉄の玉座を狙う各地の諸公が跋扈する。七王国は新たな戦嵐の時代を迎えつつあった…。至高の異世界戦史シリーズ第4部。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジョージ・R.R.マーティン
- 略歴
- 〈ジョージ・R.R.マーティン〉1948年ニュージャージー州生まれ。「ヒーロー」でSF界にデビュー。「ライアへの賛歌」等の短篇でヒューゴー賞、「サンドキングズ」でヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞。
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書店員レビュー
発売と同時に、ファン...
ジュンク堂書店京都BAL店さん
発売と同時に、ファンタジーファンの間で人気沸騰した”氷と炎”シリーズの第4弾。
七王国と呼ばれる広大な国とその周辺国を舞台にした、壮大な物語。
シリーズを通しての中心人物とは別に、焦点となる人物が違うのが特徴的。
刻々と変わる人物関係や運命。中心と思わされていた人物が死んでしまったり、悲惨な境遇に陥ったり、とまさかの展開の連続。そして、それが七王国の王座を巡る権謀術数と絡まり合い、大きな時代の流れとなっていく。
とにかく、濃密で圧倒的な大人のための異世界群像劇であり、戦史である。
現在、第2部まで文庫化されているので、そちらから読むのがオススメ。
京都BAL店文芸書担当
紙の本
第一部と第二部とのつなぎの役目。
2009/08/02 02:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやぁ、、どんな風に書けばいいのか、
迷ってしまいます。
どんな風にでもかけるぐらい、このシリーズに入れ込んでいる私。
気分としては、ウェスタロスに暮らしていて、トンメン王子に統治されています。多分。
しかも、シリーズものってプロット紹介が書きにくい。
だって、ヒャク・パー・ネタバレになるんだもん。
先ず、3巻目の記事に対して訂正をしたいと思います。
洋書まで置いている大型書店まで赴き、読めない洋書を開き、読める単語だけ
拾い読みしたのに、この4巻目に対して間違って紹介していたので、、
一応、3巻目で本書、マーティは、氷と炎の歌の第一部が終わる予定でした。
(だから、3巻目は、第一部のフィナーレということで、あの怒涛の展開だったのです)
で、4巻目は、それから少し時間を置いた、数年後の設定でかかれる予定でした。
が、つなぎの意味で一冊書く予定が、書き出すと長~くなってしまうマーティン。
急遽、これを4巻目として出すことにしました。
が、それでも、4巻目が物凄く長くなることに気付いたマーティン。
二冊に分けることにしました。その前半一冊が、本書「乱鴉の饗宴」なんです。
だから、ティリオンも、デーナリスもション・スノウも
(スノウは、サムウェルの出立の場面でチラッと出てきますが)
本書には、出てこないわけです。
こんだけ、書きまくってしまうマーティンですが、やっと現在にして
書きたいことが、ようやく見えてきたとか、、言っています。
(あんたは、一体ほんとに、、、。面白いから全部許すけど、、)
この辺の事情がわかったので、訂正して書いておきます。
で、本書ですが、
一応、五王の戦いとウェスタロスでは、呼ばれだした
3巻目までの戦いは、一応、終結(ほんとは、全然していないんだけど、)して
その直後からお話しは、スタートします。
玉座を守り続けている、ラニスター家というか、サーセイとジェイムが中心のお話しと
ウェスタロスの南部位置する、マーテル家の話、烏賊と呼ばれるグレイショイ家のお話が
身分を偽ってアリン家にいるサンサと、海をわたってしまったアリアの話も
又、黒衣のブラザーのサムウェルの学問修学の旅などが、描かれます。
今まで、あまり権力の中心に位置しなかった周辺部の話が描かれ、
より世界観が重厚になった感じです。
マーティンが第一部のフィナーレとして気合を入れて書いた
3巻目、王乱の戦旗」の怒涛の展開に比べると、若干面白さは落ちるけど、
やっぱりマーティン。面白い。このシリーズ、北上さんも薦めていて、
(SFは、一応、大森さんの分野なんだけど、簡単に面白いとは、いつも書いているけど、
あんまり熱心にプッシュしている感じではない)
北上さんも、マーティンについては、なんか、読者の心をつかむ力を持っていて
とあまり正確でない、表現で褒めていますが、
今回は、マーティンの面白さについて、よく考えたいと思います。
というか、私自身もあんまりわかっていないんだけど、、、。
本書、極々簡単に書くと異世界ファンタジーです。
ファンタジックな要素は若干ありますが、かなり少なめ、
リアル路線で、史劇風のお話です、各地に王様がいて、権力争いをしている。
で、なにがどう面白いんだ?と訊かれてもすぱっと答えられない。
でも、なんとなく4巻目の本書でわかった気もする。
キャラクターみんなが、たくさんでてくるんだけど感情移入しやすくて、
そのキャラたちの思いが極々平凡な私たちにもわかるように書かれているんです。
あの権力を手中におさめているサーセイですら、鬱屈した思い、かなわぬ思いがあるんです。
そして、各章、各章、きちっと落ちがつくというか、ストーリテリングも上手い。
この辺が、上記した北上さんも言う、読者の心を掴む力なんだと思います。
1巻目、2巻目のころは、ジェイムってあんまり好きでなかったです。
近親相姦だし、一応、キングスレイヤーって呼ばれているけど、
ぼんぼんで順風満帆で、捕まってもキザだし、、。
でも、最近は、好きになりました。サーセイは、今でも嫌いですが、、。
それと、これにも触れないといけないと思うのですが、
本書より、訳者が変更になりました。
岡部さんから酒井さんへ、。でファンの間で物議を醸し出している
訳語の変更について、、、。
巻末で酒井さんは、一応きちっと説明してくれているんですが、
1巻目から読んできたファンとしてやっぱり、釈然としない思いがあります。
正直書くと、いくら酒井さんのオーディオブックが正しいという説も理解出来ますが、
こんなにたくさん変えて欲しくなかったです。
名前の発音は、兎も角、日本語を当てなければいけない名詞の訳語は、ちょっと、、。
原文では、読めない語学力の私としては、翻訳者にヒャク・パー依存するわけで、
少し悲しいです。
このシリーズがたくさん出て、酒井さんの訳語になれるときが、来るのかなぁ、、、。
大森さんが、岡部さんってそんな名訳だったの?と少しとんちんかんなこと書いているのも
ちょっと悲しかったです。そういうんじゃないんですよ、、。
話を戻して、、、。
この4巻目ですが、つなぎの役なわけで、しかも、その前半なので、
シリーズを全部俯瞰してみてどう評価されるか、わかりませんが、
あれだけの面白さだった3巻目で、すぱっと終わり、第二部にいったほうが、よかったかも
ともちらっと思うんですよね、、。
これだけは、歴史が判断するとしかいえないですが、、。
兎も角、一応、これで、原書の最新刊に追いついたことにもなります。
次作は、dance with dragonっていうそうですが、
まだ原書でも出ていません。
これで、英語圏のファンと同じなんだと、
まぁ、追いついただけでも、基本的にタイムラグが二三年ある、翻訳エンター界では
ちょっと嬉しいです。