白昼堂々 （光文社文庫 結城昌治コレクション）

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チームワークが整った万引集団。時代は昭和40年代。

明るく生きるのに必死で更に刑事に対して負い目を感じているが、小心者で善良な面も出ていて、ついスリの味方をしてしまう。人の懐でなく、デパートなら直接の被害者が居なくて良いなんてちょっと可笑しな発想。

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廃坑になったかつての炭鉱村に暮らすものたちが、組織的な万引き団を結成、貧困から抜け出して一発逆転を狙って警察相手の大がかりな作戦を計画する。
ルパン三世と銭形警部のようなどこかシンパシーをかんじている敵対する警察との化かしあい、スリリングな描写、仲間内の信頼、人間関係。
伊坂幸太郎のお薦め本。昭和40年に書かれたことを思うと、その陽性な空気感やコミカルでいて人間くさいピカレスクも味わい深い。
でも、あえて今、読む必要があったかというと・・・？

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九州の炭鉱がさびれ食いつめた者が自活できるよう、かつてスリの名人として名をはせた者がその腕を教授する。
しかし次第にその道にも行き詰まりを感じ・・・その時新たな道である「チームワークによる集団万引き」を画策するが・・・

話の流れとしては面白いのですが、かなり昔に書かれた小説ということでところどころ言い回しというかが古臭く感じられてしまう部分も。またその時代の小説の主流なんだと思いますが、話の展開が急というか思わせぶりな登場人物や伏線とか特に何もないまま終わったりするとなんとなくもやもやするというか・・・いや面白いんですけどねｗ

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図書館から借りました

　現代（といっても、もう３０年以上前になるのだなー）
　犯罪小説。舞台は日本。

　炭坑が閉鎖してしまい、そこにいた者たちは生活のために万引きやスリをして、近隣からは泥棒部落と呼ばれるようになってしまう。彼らに万引きやスリを教えたのは、引退したはずのスリの名人で、ダメダメ人間になってしまった連中を更正させるためだった。（更正させるためにスリや万引き犯にしちゃうのだよなー）

　しかして。
　スリはパクられる（作中では刑務所に入るのを「ボタくう」、またはまんま「ボタ」、という）と、罪が重い。万引きならまだ軽い。
　ということで、デパートの反物等々専門万引きに転向。全国を荒らし回る。

　万引き集団視点で物語は進行。
　憎めない連中が、ぽかをやりながら仕事をしていく。
　警察も追う。
　警察と、元スリたちのなれ合い。（癒着ではないが、顔見知りなので親しげに声をかけあったりする）
　警察も万引きに気がついて、だんだんに仕事がうまくいかなくなってきて。

　テンポもよく、おもしろい。
　いろいろ考えて、頭連中は動くのに、仲間たちはダメダメ。個人プレー（単独で万引き）しちゃあ掴まる。
　勝次さん（名人スリで、こいつらの頭目）が苦労人。こいつらのために共済（掴まったときに弁護士用意したり、家族養ってやったりするための）を管理して、スリ仕込んだり、万引きし込んだりして、苦労しているのに、連中はてんで勝手。。
　なんかどんどん同情してしまう。人が良い。。かわいそすぎる。

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伊坂幸太郎のおすすめ本ということで、手にしました。

時代が古いですが、物語時代は古臭くは感じませんでした。
でも最後のオチはお茶目すぎだろ、おい。

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40年以上昔の話なのに、古さを感じさせない。
廃坑やスリで内容は暗いのに、コミカルに描かれていて読みやすかった。

銀三がデパートから逃げようとして、アドバルーンで刑務所に落ちる。

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40年以上も前の作品と云うこともあって、どうしても古さは否めないが、面白いので今でも読む価値は十分にあると思う。笑えるラストもいいんではないかい。

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あらすじに悪漢小説（ピカレスク・ロマン）とある。
初めて知ったジャンル。

泥棒の話です。現実的に考えるとあまり楽しく感じないのに、フィクションとして考えると、なんだか底抜けにワクワクしてくるのはなぜでしょう。

伊坂幸太郎さんの推薦小説その1を読み終わりました（笑）。

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スリと万引きの楽しい仲間たちと、警官の知恵比べ。明るくユーモラスに書かれています。現実ではありえないのかもしれませんが、登場するのは悪意の少ない犯罪者ばかりで、面白く読めます。

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昭和40年代が舞台なだけに、今からでは考えられないような犯罪の手口が描かれる。

クライムサスペンスと言えそうな部分はラストに向かう一部だけで、後は刑事と主人公たちのいたちごっこが描かれるのみなのが残念。

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集団万引。ユーモラスに書かれているが、ニヤニヤや吹き出すような面白さでもない。ラストは漫画みたいな終わり方。伊坂幸太郎さんオススメで読んだけど、やはり古い小説だからか、伊坂さんが書いた方がもっと面白くなりそうとは思う。

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伊坂さんがエッセイのなかでこの作品のことを書いていて、読んでみたくなって購入。探すのにちょっと苦労して、古本屋さんで見つけて買った。
伊坂さん作品とはもちろん全然違うが、スリ改め、万引き犯一味の人情味あふれる魅力に、ついつい応援する気持ちで読んでしまっている自分に気付き。。。
読んでいる最中も気持ちのいい、読書体験でした。純粋に楽しかった！

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黒い家に出てくる指狩り族のモデルだとして手に取ったものだから、当初の印象とずいぶんと違う作風で肩すかし/　もっと凄惨な、炭坑街の陰鬱な話かと思っていた/　しかしユーモラスで怪盗的で、良い/　炭坑街の悲劇というのは琴線に触れる/　個人的にはもう少しえぐ味があった方が良いかなと思う/