紙の本
新宿のオアシス・ベルク
2009/08/10 00:06
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SPRINGーRING - この投稿者のレビュー一覧を見る
新宿駅の東口、有料トイレの近くにベルクはあります。私が、ベルクを知ったのは2、3年前。友人が連れってくれました。共通の趣味をもった友人たちと“ベルク部”という部活を作ってしまったほどお気に入りの店です。新宿へ行くと必ず寄りたくなる店です。(時には、店から溢れるくらい人が並んでいて、入れない時もありますが…)
いつも頼むのはジャーマンブランチのビールセットです。女性がひとりでビールを飲んでも平気なお店なのです。私は、ひとりビールはしませんが、この店は別です。ビールが本当に美味しい。ワインや日本酒が好きな方も大丈夫です。こだわりのワインや日本酒も置いてあります。ノンアルコールの方も大丈夫です。コーヒーやカレーライスもとても美味しいのです。
本書では、たった十五坪のお店に、毎日1500人が訪れる秘密が書いてあります。無名店が成功した秘訣は「安い・ウマい・早い」です。この美味さのこだわりが丁寧に紹介されています。。職人達と開発した、コーヒー豆、ハム、パン。日本酒やワインもお客様と分けるという考えで、低価格で販売されています、このほかに、店長・井野朋也さんがベルクを始めたきっかけなども書いてあって興味深かったです。
最後の章では、2008年から始まった立ち退き問題についても書かれています。
経営者がマイシティからルミネに変わってから、退店勧告騒動が起きています。
こんなに賑やかで盛り上がっているお店はなかなかないと思います。
願わくば、ベルクが都会のオアシスとしていつまでも続きますように。
紙の本
個人店の生き残りの方法を具体的に教えてくれる書。
2009/02/21 22:48
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人店の生き残りの方法を具体的に教えてくれる書。
著者は、新宿駅で飲食業を営む経営者。これだけナショナルチェーンと言われる飲食店が全盛の時代に、個人店であるベルクがどうやって生き残ってきたかを教えてくれます。
答えは、こだわりと個性と長い期間で事業を考えること。
チェーン店の最大の武器は、標準化による統一された味とサービス。
それに対抗するためには、なにかしらのこだわりと個性的な何かが必要です。
そして何よりも「息の長い商売」を勧めています。
個人店は、資金も人材も乏しいです。ですから、漁業に例えると底引き網ではなく一本づりを目指すべきだということです。当然、莫大な利益を短期間で挙げることは不可能です。
しかし、常連客に支えられた商売は、長く続けることができます。
商売の目的をどこに置くのか、がポイントです。
「店を長く続けることで、お客様に喜んでいただく」ことを目的にしているところは、本当の意味でよい店だと言えると思います。
私自身、ベルクに行ったことはないのですが、本書を読んで一度行ってみたいと思いました。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
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新宿駅東口の改札を出て徒歩15秒にあるベルクという大衆飲食店の店長が書いた1冊です。タイトル通り、個人店が生き残るための哲学が存分に伝わり、またベルクというお店の魅力が伝わってきます。学生時代を通じて何度も新宿を行き来しながらも、ベルクに気が付けなかった自分が情けなく思えます。
昨今、資本力のある大手チェーンに個人店が淘汰される傾向はますます強くなっています。特に最近のショッピングモールにテナントとして入っている飲食店は(おそらく)全て個人店です。モールの鮮度を保つために定期的にテナントを強制的に入れ替えていくような施策を取る以上、個人店が顧客や取引先と長期に渡る信頼関係を結ぶ長期熟成型ビジネスにはマッチしません。短期決戦型の企業戦略により、飲食店の寿命は2〜3年と言われています。そういう資本があるからこそ成り立つビジネスも市場のニーズがある以上、私は肯定しています。但し、小さな個人店のようにそのお店だけが持つ味わい深いお店が生き残ることが出来る社会であって欲しいと思います。
著者であり店長である井野氏はコーヒーについて、甘み、苦み、酸味、コク、香り、重さ、後味、強さがあると述べており、コーヒソムリエと言えるほどのこだわりがあります。こういうこだわりは大手では本部が一括して管理しているのでしょうが、現場で味を追求するライブ感覚は乏しいかもしれません。そういう私もスタバやドトールのような大手コーヒーチェーンにはお世話になっています。大手は期待したものに対して外れが少ない一方で、感動であったり発見が少ないと思います。
それは、本部で作り上げられたマニュアルであったり、ブランド戦略で統一されているお店の外装によるものかもしれません。
大手は大手にしかできないことを個人店は個人店にしかできないものを追い求めることで、飲食ビジネスが今後も盛り上がり、消費者である我々に選択する価値を提供し続けて欲しいと思います。
中島孝志が選ぶ文句なくNO1の一冊と本の帯に書かれていましたが、たしかに素晴らしい1冊でした。今月中にベルクに行ってきます。
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いてもたってもいられず
読み終えてすぐ新宿に行った。
こだわりを感じました。
雰囲気も味であるということ。
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大手資本による飲食店チェーンのマニュアルは、危機を予期し、事前に回避することに主眼が置かれている。なので本当の危機が訪れた場合、そこのスタッフは人間としてのナチュラルなリアクションが取れないのだ。健全な飲食店 (に限らず全てのサービス業) 経営に必要なのは、強固なマニュアルよりも、醸成されたフィロソフィーなのだ、というようなことが書かれている。
文章のタッチも軽妙で読みやすく、中盤まではベルクという超繁忙カフェのライブ感が伝わってきて楽しかったが、終盤精神論に走りがちで、星ひとつマイナスです。
佳書。
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新宿駅東口に店舗を構え、小さな家族経営ながら奮闘されているお店、ベルクの物語です。
大型店のマニュアル化されたサービスでなく、心から醸し出る情熱でお客様に接して集客力を伸ばし、多くの支持を得ていることに深い感銘を受けました。
大半の小売店が大型店に吸収され、減少していく昨今。
長くお店を構えている、そのベルクでさえも駅ビルのオーナーから退去を迫られています。
是非、生き残って欲しいと思います。
当社も家族経営です。
ベルクのような情熱を参考にして、一人でも多くの参拝者に満足して戴けるお社にしたいと思います。
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噂に聞いて、一度は行ってみたいと思っていた「ベルク」。たった15坪の小さなビア&カフェだが、アイテム数100、1日の入店客数1500、その売上60万円という驚異のお店である。フランチャイズにはない、個人店としての生き方を店長自らが描いた著。大手チェーンと張り合って商売をするために極めた「うまい、安い、早い」の実践。ホームレスから有名人までやってくる幅広さ。こういうお店なら、朝も夜も行ってみたい。ところがいま、駅ビルから立ち退きを迫られているとのこと。1万人以上の署名を集めたとのことで、私も応援したいよう。
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ふと駅の書店で手に取った本
こんなビジネスモデルが東京の新宿に生き残っていることに驚きました。
自分が住む東京のはずれの駅にすら、こんな店は存在しません。
ルミネに負けずに頑張ってほしいです。
そして、
万が一ベルクが無くなる=東京の文化の焼失
と言っても過言ではない気がします。
コーヒーラバーの僕としては、今度ぜひ立ち寄りたい。
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これ読んだら、ベルク行きたくなって行っちゃいました。
規模の大小に関わらず、こだわりと責任を持って仕事をやりとげたい人にオススメの本ですYO!
(最後ちょっとフザけたけど、おもしろさはホンモノです。)
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ファーストとスローの狭間で-『新宿駅最後の小さなお店ベルク』
http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20090326/1238021707
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まあまあ。おもしろかったけど、ビジネスの基本的なことはしっかりまとめられてると思う。
後半部分はちょっと主張したいことだけ書いてた気がするけど。
とりあえベルクに行ってみよう。
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新宿駅東口徒歩15秒、15坪、セルフ形式のビア&カフェ。個人店ベルク。
早くて安くて美味い、しかも調味料を控えたり、カット野菜は使わないなどのこだわり。
20年近く営業していて、朝から晩まで大人気のようだけど、駅ビルから立ち退きを迫られている。
ビジネス書としては普通かな。
しかし、多くのファンと立ち退きで苦境に立っていることから、人気の本。
立ち退きになる前にお邪魔したいところ。
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大企業とは違う、中小企業が生き残るために何を考え、行動すればいいか?その一つのヒントがこの本の中にある。自営業者必読。
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ビジネス書「文句なく1位」の帯に惹かれ購入しましたが、まさにその通り。著者が経営するルク(喫茶店?ビアレストラン?)についてのエッセイ風の文章の中に、経営戦略、マーケティングからCS、ESといった要素まで盛り込まれています。読後、新宿駅東口にあるお店は、お気に入りの1店になりました。
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店主のお店に対する真摯な心構えがひしひしと伝わってくる本。
あと、個人的にオン・オフの考え方とかが結構「そうだよなぁ〜」と思って
部屋を掃除したくなりました。
このお店を私が好きなのは、やっぱり煙草が吸えるところとかかなぁ…。
女性が一人でぼけっとお酒飲んで煙草吸えるお店って少ないような…。
と、こんな風に書くだけでお店に行きたくなりました。ビールもコーヒーも
カレーも何でもおいしいから食べたくなるよ!!