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商品説明
これは、影歩異界の物語。太古の昔からくりかえされてきた、出会いと別のはてしなき物語。ひとりぼっちの少女・リアの唯一の友達は、ビスク・ドールのオフェーリア。リアはオフェーリアの中にもぐりこみ、魂を持つ人形を見抜く力を持っている。幼いリアには知るよしもないけれど、それは人形使だけが授かる能力。美しい旅芸人・影華に拾われ、旅を続けるリアを待ち受けていたのは、人形たちが引き起こす奇怪な事件の数々—。端麗な言葉がつむぐ幻想的でマジカルな物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
魂を持つ人形を見抜く力を持つ少女・リアの唯一の友達は、ビスク・ドールのオフェーリア。リアは旅芸人に拾われて旅を始めるが、人形たちが引き起こす奇怪な事件の数々が待ち受けていて−。端麗な言葉がつむぐ幻想的な物語。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
人形流しの夏 | 11−52 | |
---|---|---|
顔なし人形の謎 | 53−187 | |
落ちた人形の謎 | 189−269 |
著者紹介
山田 正紀
- 略歴
- 〈山田正紀〉1950年愛知県生まれ。「神狩り」で星雲賞を受賞し、作家としてデビュー。「最後の敵」で日本SF大賞、「ミステリ・オペラ」で本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞。
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もしかすると、押井守がアニメ化したら、そっちのほうが面白いかも、なんて思います。むろん、山田の作品のよさを認めたうえで、これはアニメのほうが完全に表現できるんじゃないか、そんな気がして★四つ。
2008/09/22 19:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
装幀が大好きな理論社のミステリーYA! 、著者はこのシリーズ数多いる書き手のなかでは最も大物・山田正紀。ちなみに、私は筒井康隆先生にも書いて欲しいな、と思っています。北村薫さんにも登場して欲しいし(ま、ミステリ・ランドで新作を出したばかりですが)、若手なら森見登美彦にも声をかけて欲しいなと。この三人についてはミステリーYA!にこそ相応しい・・・
さて私が最も尊敬する作家の一人、山田正紀ですが、この叢書では『午後の恐竜』に続く二度目の登場。でも、内容は全く違うもので、今回はどちらかと言うと『イノセンス』に近く、いい意味でアニメにしたらピッタリの内容だと思う次第。押井守さん、宜しくお願いします。ということでカバー折り返し文をコピペ。
これは、影歩異界の物語。
太古の昔からくりかえされてきた、
出会いと別のはてしなき物語。
ひとりぼっちの少女・リアの唯一の友達は、
ビスク・ドールのオフェーリア。
リアはオフェーリアの中にもぐりこみ、
魂を持つ人形を見抜く力を持っている。
幼いリアには知るよしもないけれど、
それは人形使だけが授かる能力。
美しい旅芸人・影華に拾われ、
旅を続けるリアを待ち受けていたのは、
人形たちが引き起こす奇怪な事件の数々――。
端麗な言葉がつむぐ
幻想的でマジカルな物語。
となっています。contents ですが、目次には載っていませんが、本文に入る前にイントロ部分があります。それも含めて簡単に紹介しておきます。
◆人形流しの夏:リアが影華やミシェルと出会い彼女と行動を共にするようになった経緯や、風間という影華の思い人が登場する、人物紹介的な部分。
◆第一話 顔なし人形の謎:筑後川の流れを越えたところにある街の水天宮の縁日で行われるに人形流しの夏祭り。造り酒屋『菱屋』の娘・お糸の紙雛だけが流されずに少女の下に戻ってくる。人形に霊がとりついた・・・
◆第二話 落ちた人形の謎:槍ヶ岳、奥穂高を望む宿場町の秋祭りの名物、北一之町がくり出す「布袋台」別名「人形山車」から落ちた人が人形に変わった。疑われたのは山車で調べものをしていたお雇い外人のカラバーユ・・・
◆第三話 消えた人形の謎:半島の海辺の村にいた、人形をよりしろにした讃岐院様と呼ばれる護り神、別名・空虚這子(うつろほうし)、その人形から魂蟲が消えた・・・
◆言の葉事典:この話に出てくる、私たちの世界のものと似た名前のものについての絵つきの事典。例えば紫陰花(あじさい)、痣顔(あざがお)、鴨脚樹(いちょう)、蛾死(うえてしぬ)、空虚這子(うつろほうし)、屍草(かばねぐさ)、断頭草(くびきりそう)、消栗(けし)、錯蘭(さくらん)などなど。
あとがき
となっています。感心したのが巻末の言の葉事典。文字情報だけではなく、リアルな絵がついているのがユニークであり、労作だなあと思います。言の葉事典・挿絵 近藤達弥とあります。あえて特記しておきます。ご苦労様、本当に素晴らしいお仕事だと思います。これがあることで、一つの世界が閉じた、そういう働きもしている気がします。
時代は、明治初期、特定が出来ないので大雑把に日清戦争前としておきます。舞台も、明治であれば帝都・東京となるのが普通ですが、そうならないところがユニークです。連作ですから、登場人物は共通していますが、お話は各話完結。ただし、時間の前後は順番通りなので、最初から読むのが自然です。
話の内容については、これ以上踏み込まず、登場人物について書いておきます。
リア:八歳の少女。七歳の時、影華に拾われる。天性の人形使い。
オフェーリア:リアに操られるビスク・ドールで、まさに『イノセンス』を思い出させます。
影華:元人形使いで、現在は「木偶まわし」という芸を見せる大道芸人。人形使いとしては、リアに遠く及ばない。年齢はよくわからないが、二十代の美女と考えておけば間違いない。色気を感じさせる描写は皆無だが、アニメにしたら最も存在感があるに違いない。
風間:太鼓まわり。影華の想い人で、年齢は三十代後半だろうか。影華とのやり取りは、アッサリしているけれど、これまたアニメになったら話の中心にくること間違いがない。
ミシェル・カラバーユ:フランス人の六歳の少年。第一話でリアと出会い、以降、大人のコンビ影華と風間に対するようにリアとミシェルと配されるが、どちらの組み合わせもベタベタしないところが山田らしいし、読んでいて軽やかで心地よい。
カラバーユ:お雇い外人で鉄道技師。ミシェルの父で、職業がらか、日本中を旅している感がある。勿論、ミシェルともども。
最後は、装幀関係。装画・挿絵は福井利佐、マークイラストレーションは谷山彩子、ブックデザインは守先正+高橋奈津美+輪湖文恵。並び順から想像するに、責任者が守先、実質的な作業は高橋、その補助が輪湖でしょうか。関係者全員を列記して敬意を表する気持ちはわかりますが、読者?としては実質的な作業者だけ明記して欲しいなと思います。
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古今東西の5編
2016/12/07 09:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨーロッパや中近東を放浪していたころの著者の姿が思い浮かぶ。羽白熊鷲など、日本列島の先住民に敬意を表するところも山田正紀らしい。