紙の本
世界は言葉でつながっている
2008/06/15 21:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻が彩夏がナルミを世界に呼び込もうとする話だとすれば、3巻はナルミが彩夏を世界に引き戻そうとする話と言えるかな?園芸部と温室という同じ設定を使って、違う事件を組み立てるのは結構面白いと思う。これをもって本当の意味で1巻の事件は完結する。
ドタバタして、痛い目にもあって、自分の世界を守ろうとして他人が守ろうとした世界に手を掛けたりするんだけれど、結局、自分の想いを相手に伝えるには言葉しかないんだ、と気づいたナルミは、一つ成長したのだろうか。
ニートが活躍する話のはずなんだけれど、今回のメインはどう見ても学生だよ…
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内容(「BOOK」データベースより)
彩夏が戻ってきた。冬の事件の後遺症で、僕との過去をみんな忘れて―。ぎこちない関係のまま、僕らが昔通りの園芸部の活動を再開した矢先、僕は生徒会長に呼び出される。「園芸部は廃部にするから」廃部の理由である、設立時のうさんくさい経緯を調べていくうちに、四年前の不可解な生徒死亡事件が浮かび上がる。その容疑者は、テツ先輩だった。口を噤み協力を拒否するテツ先輩とニート探偵団を敵に回しアリスと僕は捜査を始める。はたして事件の真相は、そして彩夏と僕の居場所である園芸部の存続は?緊迫のニートティーン・ストーリー、第3弾。
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これまでの三作で一番「死者の言葉」というテーマがしっくりくる話だった。
彩夏の記憶、部活の消滅危機、五年前の生徒の死の真相といった幾つかの重要な要素が絡まり合いながらも、全てを綺麗に回収しながら着陸。
アリスがどんどんデレてきているのがちょっと気になるけど、基本的に割り切りがしっかりしながらも信頼感の崩れないニート達は好きだ。(12/9)
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やっぱり先が読める展開。
でも面白かったのが不思議です。
やはりキャラに魅力があるからだろうか?
しかし今巻で一区切りしたような気が済んだけど、
現段階で4巻が既に発売されている。
これはまた一波乱あるのだろうか?
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んー
1,2巻と比べると、そこまでなかったかな
インパクトが薄かった、気がする
あやかが戻ってきたのにな
あ、でも、凄くいい内容だったとは思う。
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彩夏が帰ってきて、1巻で謎だった園芸部の話とつながる。今巻からラブストーリーの要素が強くなる?アリス可愛すぎ。
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三巻です。
一巻でアレしたヒロイン(?)が復活。
主人公と彼女が出会った園芸部のルーツとなる部分を巡るお話です。
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面白かった。
彩夏の件はこれでもう終わりで今後、記憶が戻る展開はないのかな?
快復しただけでも、充分奇跡なんだろうし、何もかも元通りにはならんよな。
テツ先輩と喧嘩とか、鳴海アツイね。
オレなら最初の1撃で心折れてるよw
それにしてもアリスの照れ隠しは可愛いなぁ~
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1巻でバッドトリップにより飛び降りた彩夏が全生活史健忘となりつつも奇跡的に復活した矢先に、いびつな存在だった園芸部を廃部としようとする動きがあり、それをなんとかしようとあれこれ画策する話。
それぞれが自分の居場所を求める物語で、今回で主人公の鳴海の居場所がストンと収まったので物語としてはこれで終了かな。
これ以後も話は作れるとは思うけれど、どれも蛇足になっちゃいそうな感じがする;;
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今巻では事件の大きさでは過去2巻と比べると微々たるものですが、その分今まで仲間として過ごしてきた人物同士が敵対、もしくは協力しあわずに話が進行していました。
「たったひとつの冴えたやりかた」というキーワードに沿った話の展開は相変わらずで、主人公であるナルミはそのために四苦八苦しながらもなんとか道を模索していきます。
それは傍目から見れば愚行であったりもするのですが、その選択肢を選ぶことそのものに意味を持たせているように感じます。その点において今巻では、彩夏という存在が大きかったように思われます。
話の面白さはそこそこでも、要素として切り取ったときに魅力が垣間見えたりするので、そういった部分も含めトータルで楽しむことができるなと思います。
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シリーズ三作目にしてようやく納得の出来だった(うわ、偉そうだ・笑)
今巻はシリーズ第一作目で飛び降り自殺を図って病院で意識不明だった彩夏が、意識を取り戻して戻ってくるところから始まる。
このシリーズは作者の別シリーズ(『さよならピアノソナタ』)とは違って内容がかなり重いこともあって、あまり積極的に読みたいわけではなかった。
でも、第一作を読んだ時、彩夏のその後があるのならば、ぜひ見届けたいと思った。だから、この巻を読まずにはいられなかった。
読んでみて、よかったと思う。
失ったものも、痛みもあるけれど、それでも明日に向かってナルミたちが歩き出す感じが希望を持てて救われた。
それとともに、今回の事件。
テツ先輩が関係している過去の高校生死亡事件を巡る真相が、今までのような索漠とした話でなく、アリスの謎解きの場面でグッと来てしまった。
それも、今までになくよかった。
でも、ナルミは相変わらずへたれだな。
変なところで勇気を出すくせに、肝心なところでは勇気がない。
自分の気持ちを伝える勇気を持てない。
それがたぶん、一番大切なことなのに。
それでも、今回、少しだけ成長したのかな。
ラスト、ナルミとアリス、そして彩夏の未来に期待の持てる終わり方はこれで最終回でもいいかなと思わせるものがある。
ただ、ナルミを巡るアリスと彩夏の関係にちゃんと決着着けないと、たぶんこのお話は終われないよね(笑)
ということはまだまだお話は続くという事かな。
これなら、続きを読みたいと思った。
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話は1,2巻と比べると断然面白くなってきた。
今回アリスの登場シーンがだいぶ少ない気がしたが、ナルミが頑張る。超頑張る。
まぁ、二人の距離的には今回かなり近づいた気がするけど、彩夏いるしなぁ・・・
そう、2巻の最後で彩夏が帰ってきたんだったよね(うろ覚え)。
今回は1巻の話と密接に関わってくる。
なぜ園芸部は創設されたのか・・・今回も死者の言葉は周りの人を傷つける一方、人の温もりというものも感じる。
ニート集団はどうしようもないダメ人間の集まりなのに、個性的でぬくもりがあって、そしてすごい眩しい。
あぁ、私の人生って・・・(以下激しく脱線のため省略)
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園芸部存続の危機、テツさんの過去、そしてすぐにでも壊れてしまいそうな彩夏との関係。読み出すと先が気になり止められない。
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誰しも大切な場所がある。
それは自分の命をも捨ててまでも守る大切な場所。
周りに嘘をつき自らが罪をかばってまで守る大切な場所。
そんな場所があなたにもありますか?
今巻のテーマは居場所であると思われます。
今回の事件は過去におこったものでしたが、まさかの一巻への伏線がありました。まさかのでしたが・・・
今回のメインはニート探偵団のテツ先輩の物語になっております。なにげに仲間達のメインの話って今巻が初になりますので今まで読んでいて気になったところがいくつか判明しました。
今後の仲間達の話もかなり気になるところです。
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1巻の時の物語に決着をつける話。色々と上手く伏線にしたな、と思う。しかし、本題についてはベタと言っては語弊があるけれど相当に早い段階で各自の動機には予想がつき、どのような決着に持っていくのかと言う興味の方に移った感じがある。