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思想地図 vol.1 特集・日本 (NHKブックス)
思想本来の力とは何か? 袋小路の時代に入り始めているゼロ年代の思想を俯瞰し、2010年代の知的な羅針盤の設立を目指す。特集は「日本」。「日本右翼再考」など現代日本の課題に...
思想地図 vol.1 特集・日本 (NHKブックス)
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商品説明
思想本来の力とは何か? 袋小路の時代に入り始めているゼロ年代の思想を俯瞰し、2010年代の知的な羅針盤の設立を目指す。特集は「日本」。「日本右翼再考」など現代日本の課題に向き合う論文を多数収載。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
国家・暴力・ナショナリズム | 東浩紀 ほか述 | 6−60 |
---|---|---|
日本右翼再考 | 中島岳志 著 | 63−86 |
日韓のナショナリズムとラディカリズムの交錯 | 高原基彰 著 | 87−118 |
著者紹介
東 浩紀
- 略歴
- 〈東浩紀〉1971年生まれ。東京工業大学世界文明センター特任教授。著書に「存在論的、郵便的」など。
〈北田暁大〉1971年生まれ。東京大学大学院情報学環准教授。著書に「広告の誕生」など。
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予想される思想
2008/06/04 12:35
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る
「予想される思想」というのは、いかがなものだろうか? 雑誌が出る、編者の名前がわかる、そこから書き手のラインが読める、その通りの人が書く、それぞれが専門でみせる思考とは違って、立場だけがクリアになりながらもどこかで聞いたことのある議論が、「思想の最前線」の装いの元に交わされていく。こんな光景は、こと東浩紀をめぐっては、ことさらに珍しいことではない。現状を切り開いていくのが思想なのだとしたら、そうした思想を持つ者の振る舞いが、こうまで予定調和的な現実は、思想的にどのように考えられているのだろうか?
もちろん、一方で、「意義」を認めるにやぶさかではない。論攷によっては光るものもあるし、「思想」に賭けようとする意気込みも十分伝わるし、かかれた言葉それぞれの知的テンションの高さは、それとして評価できもする。雑誌という形態をとったのだから、今後、いかに「予想される思想」を超克していくのか、そこで真価が問われることになるだろう。