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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2008/04/14
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/269p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-326910-8

紙の本

Χωρα 死都

著者 篠田 節子 (著)

不倫の関係を続ける亜紀と聡史は、逃避行のようにしてエーゲ海の小島にやってきた。その島の廃墟の教会で、亜紀は聖母マリアのような幻を見た上、掌から血が流れ出すという体験をする...

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Χωρα 死都

税込 1,624 14pt

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商品説明

不倫の関係を続ける亜紀と聡史は、逃避行のようにしてエーゲ海の小島にやってきた。その島の廃墟の教会で、亜紀は聖母マリアのような幻を見た上、掌から血が流れ出すという体験をする。だが島の人々は、廃墟は「ホーラ」と呼ばれる不吉な場所で、そこに教会など存在しないという。さらにたび重なる、不可思議な出来事。それらは神の起する奇蹟なのか、それともホーラが持つ妖しい力によるものなのか…。【「BOOK」データベースの商品解説】

不倫の関係を続ける亜紀と聡史は、エーゲ海の小島の教会で、掌から血が流れ出すという体験をする。さらにたび重なる不可思議な出来事。それらは神の起こす奇蹟なのか、それとも…。妖しくも美しいゴシック・ホラー。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

篠田 節子

略歴
〈篠田節子〉1955年東京都生まれ。東京学芸大学卒業。「絹の変容」で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。「ゴサインタン」で山本周五郎賞、「女たちのジハード」で直木賞受賞。

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みんなのレビュー21件

みんなの評価3.3

評価内訳

紙の本

怖い、っていうんじゃなくて、鬱陶しいなあ、っていう感じでしょうか。不倫ていうのも、客が帰ってしまった観光地というのも、宗教も。スッキリしないお話・・・

2008/08/13 20:51

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ちゃんと調べたわけではありませんが、篠田節子と文藝春秋との取り合わせは珍しいかな、なんて思います。しかもタイトルが『ホーラ 死都』でしょ。ホラーと読み間違える人間がいてもおかしくはありません(私だけか?)。それとカバーの雰囲気、これこそ講談社本です。音羽の出版社と篠田、ホラーっていう繋がりは自然なんですよ、先入観上は・・・

そんな装幀は、文春本といえばこの人、美女だと私が思い込んでいる大久保明子、Phpto RMN-Herve Lewandowski/amanaimages だそうです。ついでに書誌データですが、流石、老舗の出版社


初出「オール讀物」2006年2月号~9月号
(単行本化にあたり、一部加筆修正いたしました)

初出と加筆修正を明確に分けています。これが正しい。ちなみによくある間違った表記が

初出 「オール讀物」2006年2月号~9月号に、単行本化にあたり一部加筆修正いたしました

です。初出と加筆修正がごったになっています。二行に分ければなんの問題もないのに、こんなあたりまえのことが出来ない出版社が多いのにはガッカリ。ま、勝負すべきはデータ表示ではなくお話の中身だというのはよく分かりますが。というわけで早速内容にはいりましょう。ちなみに本文は、タイトルなしの全九章構成です。

話の舞台となるのはエーゲ海の小島、パナリアです。そこは

小島ながら、小アジアとヨーロッパを繋ぐ交易の拠点として栄えた時代もあり、クレタ同様ヴェネツィア人が入植した歴史もあり、古くから良質のワインを生産しヨーロッパに輸出していたといいます。中でも、島特産の白葡萄を乾燥させて作る甘口の白ワインは、トスカナ地方で生産される聖酒になぞらえ「ヴィンサント」と呼ばれている

そういった島ですが、主人公たちが世間との連絡の煩わしさを避けるために携帯電話も持たず、そこに渡ったのが、これから11月を迎えようという時期で、観光客も帰ってしまいホテルも殆どが閉めている状況です。後先になりましたが、そこで恐ろしい体験をすることになる日本人カップルについて書いておきましょう。

主人公は亜紀、45歳くらいで、結婚して20年になります。子どもはいません。プロのヴァイオリニストですが、演奏者としての才能は普通です。女性だけの弦楽アンサンブルを主宰していて、気取らない姿勢がいいのかマスコミに評価され、演奏会はいつも満員で、夫と老いた母からなる一家を支えています。

亜紀の夫は音楽評論家ですが、若いとき天才といわれたピアニストでした。順風満帆に見えた演奏家としての道は、重要な演奏会での躓きで閉ざされてしまいました。ただ、人前で演奏はできないものの音楽にたいする才能は変わらず、それゆえに亜紀の演奏に対しても手厳しい見方をしています。 

亜紀の今回の旅行の相手は気むずかしい夫ではなく、建築家で美術大学で教鞭をとる聡史です。彼も亜紀と同い年のようですが、はっきりとは書かれていません。既婚者ですが、子どもがふたりいる点は亜紀と大きく異なります。四世代同居家庭の家長で、ラリー・マニア。二人の関係は亜紀が30歳くらいの頃からで、15年ほどとあるので、亜紀の年齢が特定できたわけです。

既婚者同士の関係ですから不倫ということになりますが、いつも慎重に行動しているせいでしょう、周囲はだれも気付いてはいません。今回は亜紀が海外にいく、ということで二人は人目を避けてロンドンで落ち合いますが、海外で羽を伸ばしたい二人は、帰国を前に短い小旅行を企てます。

渡った島がパナリア、宿泊することになったのが、かつての修道院を改装した、家族が経営する小さなホテルで、他に客もいない食事の席は、予想外に盛り上がり亜紀も聡史に贈られたばかりのヴァイオリンで早速演奏を披露することになります。しかし、そこに現れた老女は、亜紀のヴァイオリンをみて「あなたのそのヴァイオリンに悪魔が憑いている」「そんなものは焼いてしまえ」と叫ぶのです。

そしてあくる日、散歩に出かけた二人が迷い込んだのは、滅びたはずの古い町でした。その時から、亜紀の掌には・・・

読めばこれはホラーではなく、タイトル通り「ホーラ―死都」であることが分かります。そして、やはりホラーであることも。ただし、怖いのは過去の因縁ではなく、人間。それも宗教にとらわれてしまった人。宗教の歴史が長く組織が強大で、しかもその分派が孤立した世界で生きている、これは本当に恐ろしい。キリスト教、やっぱり私は好きになれません。

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紙の本

エーゲ海に行ったことはない。紺碧の海、ふりそそぐ陽光、大小の島々、真っ白な教会や家々など。明媚な風景と古代遺跡、神話世界のロマンに思いをはせる、いわば観光用のイメージだけがある。

2008/06/11 16:13

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

それとジュディ・オング『魅せられて』があった。
経済的に充分ゆとりのある男女、ずるずると長いこと続いてきた不倫関係にも倦怠感を覚え

昨夜の余韻が隅々に

気だるい甘さを残してる

レースのカーテンひきちぎり

体に巻きつけ 踊ってみたくなる

Wind is blowing from the Aegean

女は海

………

女が背徳の悦楽に区切りをつけるか、どうしようかと贅沢に悩むにふさわしいロケーションなのだろう。

「不倫の関係を続ける亜紀と聡史は、逃避行のようにしてエーゲ海の小島にやってきた。その島の廃墟の教会で、亜紀は聖母マリアのような幻を見た上、掌から血が流れ出すという体験をする。だが島の人々は、廃墟は『ホーラ』と呼ばれる不吉な場所で、そこに教会など存在しないという。さらにたび重なる、不可思議な出来事。それらは神の起こす奇跡なのか、それともホーラの持つ妖しい力によるものなのか………」
「滅びた町が生き惑う男女を誘惑する。重たい現実を背負った男と女が見たものは、聖なるものか邪なものか」
「聖と俗が織りなすゴシック・ホラー」

トルコの沖合に浮かぶ小島パナリア島。篠田節子は観光用パンフレットにあるような光の当たるイメージのその陰、禍々しい妖気が立ち込める孤島を描出する。神か悪魔かと得体の知れない神秘体験をする二人なのだが、かなり薄気味悪い作品である。

古代、この土地の人々はギリシアの神々を信仰の対象にしていた。そこにはおそらくオリエントの呪術的宗教も影響していたであろう。この土着の神々の聖地をキリスト教が征服し、その文化を破壊する。ビザンチン帝国、ギリシア正教の支配。次に十字軍の遠征、ローマカソリックを信奉するヴェネツィア人の制圧。そしてイスラム、オスマントルコの占領下に入る。何千年の長きにわたっていくつもの異文化衝突がこの地で繰り広げられた。ある文化にとっての神は別の文化にとっては悪魔であり、聖なるものは邪悪なるものであり、正義は不正義にとってかわる。そしてこの精神世界と平行して現世の政治支配世界がある。繁栄のときもあったが享楽と官能におぼれる支配者の下には常に虐げられ貧苦にあえぐ土着民の存在があった。

伝統文化と現代文明の対立を描いたものに『弥勒』『コンタクトゾーン』という傑作があるが、本著はこの視点に人間の歴史が始まって以来のこのコンフリクトの堆積という史観が加わった意欲的作品である。ところどころで語られるこの地の成り立ち、読み進むにつれ理解が深まると、廃墟「ホーラ」のグロテスクな不気味さがいやがうえにも盛り上がってくる。それは土着の神々の復讐なのだろうか。抑圧された人々の祟りなのだろうか。あるいは不倫という背信の行為に「罪」の意識が作用した幻想なのだろうか。読む人によってさまざまな解釈が楽しめるあいまいな存在。それが「ホーラ」なのだと思う。


若くして挫折した元ピアニストの夫と痴呆の母を抱え、40台半ばの亜紀は脂の乗り切ったヴァイオリニストである。聡史は歴史的建造物の改修や復元のエキスパート。誰にも知られずに10年以上も続いた二人の関係にもかげりが見えはじめ、これが清算の旅になるだろうと予感しつつこの島へやってきた。聡史が交通事故で状態は悪化し、島は嵐に遭遇して、いつ帰国できるのか見通しが立たなくなる。長引けば隠しとおせるものではない。世間体や保身。表面化すればお互いの家族を傷つける。黙っていれば嘘の積み重ねになる………どうすればいいのかと相談する人のいない孤独の亜紀は不安と怖れで錯乱していく。

不倫のなれそめもそうだが、この亜紀のグジグジした内心、いかにも二時間テレビドラマで見飽きた日本人の類型ではないか。スカッとした女の自立『女たちのジハード』を書いた篠田節子であるから、なにをいまさらの感をぬぐえない。
ところが著者の絶妙のひねりがあった。不倫=人の道にはずれる。これが日本人の感覚である。日本人だから不倫=神の定めた戒律を犯す行為(罪)との意識はない。しかし、錯乱する亜紀はこの島の濃厚な宗教的雰囲気の中で、神と向き合わざるをえなくなる。罪であるならば聡史の交通事故は罰なのか。罰であるならば神に許しを請えば許されるのか。しかし信じてもいない神に神頼みなどできるものなのだろうか。と、ますます途方にくれることになる。著者はここで不倫についての異文化コンフリクトを試みている。背徳行為にあるうしろめたさという日本人的感性を異文化である宗教的戒律(罪と罰)に対峙させ、そこで生じる混乱を描いている。下手をすると理屈が過ぎて面白みが半減しかねないが、そこを「聖と俗が織りなすゴシック・ホラー」に仕立てたところは、さすが著者の才であろう。

ただ類似のテーマ性を含んだエーコ『薔薇の名前』を読んだ直後だったためだろう、どこかなじめないところと物足りなさを感じた。

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2008/05/12 18:13

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2008/05/19 21:46

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