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商品説明
濃茶の席で、裏千家教授、大澤信郎の次男・祐二が毒殺された。事件とはまったく無関係の編集者・西田は、会社の業務命令を受けて調査を始める。やがて、容疑者とされる美女・神凪百合に淡い思いを抱いた彼は、彼女への疑いを晴らすため、事件解明に向けて奮闘する。しかし、その後も続発する毒殺事件を前になす術もなく、隣室に住む、自称“毒草師”の御名形史紋に相談を持ちかけた。数日後、関係者一同の前に颯爽と現れた御名形は事件の謎を看破し、大澤家が隠匿し続けた秘密を暴き出した!「千利休=キリシタン」説が呼び覚ます、殺人の系譜—。驕慢尊大な男・御名形史紋の推理が冴える。【「BOOK」データベースの商品解説】
茶席で発生した連続毒殺事件。「千利休=キリシタン」説が呼び覚ます、殺人の系譜−。犯行に使われた、謎の毒物とは? 自称「毒草師」で驕慢尊大な男・御名形史紋の推理が冴える!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高田 崇史
- 略歴
- 〈高田崇史〉1958年東京都生まれ。明治薬科大学卒。「QED百人一首の呪」で第9回メフィスト賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「鬼神伝」「QED諏訪の神霊」など。
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紙の本
悪い作品じゃないんですけど、記憶に残らないんです。謎が小さいとか、論理的ではないとか、そういった問題ではない。要するに、魅力がない・・・
2009/03/02 20:33
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に稀なんですけど、何も記憶に残らない作品、ってあるんですねえ。いえ、サイトウユウスケの装画はいいんです。色合いも含めてインパクトあるし、片岡忠彦の装幀もいい。正直、出版社名を確認するまではてっきり講談社本だと思っていました。そういう意味でも手堅いデザインです。
でも、中身が思い出せない。出版社のHPにある
濃茶の席で、裏千家教授、大澤信郎の次男・祐二が毒殺された。調査を始めた編集者の西田は、容疑者とされる美女・神凪百合の疑いを晴らすため、事件解明に全力を注ぐ。しかし、その後も続発する毒殺事件を前に自力解決を諦め、隣室に住む、自称〈毒草師〉の御名形史紋に相談を持ちかけた。数日後、関係者一同の前に颯爽と現れた御名形は事件の謎を看破し、大澤家に脈々と息づく秘密を暴き出した!
を読んでも全くダメ。自分の作った 主な登場人物メモを見ても薄ぼんやりとしか浮かんでこないんです。ただし、悪い印象は抱かなかった。ま、主人公である西田真規の主体性のなさ、っていうか、何にでも唯々諾々っていう姿勢はヘタレ嫌いの私には少しも魅力的ではない、それは確かです。
それと毒草師である御名形史紋の登場が遅い。しかも設定がコミックス、っていうのが凡百です。それと宗教、もういいんじゃない、宗教タタキ、なんて思います。ま、毒草師、というのが珍しいので、いやになるほどありふれている、っていうところまではいきませんけど。
で、ミステリとしての印象より、美女を巡るコメディっていう感じのほうが強い。以上でも以下でもない、そういうお話です。とりあえず関係者紹介。
(探偵チーム)
西田真規:「ファーマメディカ」編集部員で、大井町線の九品仏のマンション暮らし。本業ではない事件の取材で、坂本美和が教える茶道教室に通い始める。堂本、辰巳とは以前の事件で知り合う。
遠藤悟士:医薬品業界向け書籍を出版する会社「ファーマメディカ」の編集長。
御名形史紋:西田真規のマンションの隣室に暮らす毒草師。
(一応、宗家チーム)
大澤信郎(宗信):世田谷の奥沢に暮らす裏千家教授。60歳。最初の事件時、稽古に参加している。
大澤徹太:長男、短気で愚か。
大澤祐二:次男、30歳。お茶の稽古中、小隊不明の毒物で死亡。
(一応、お弟子さんチーム)
龍河誠 :大澤信郎の弟子、32歳。最初の事件の稽古での正客。『石神教』に入信している。
坂本美和(宗美):大澤信郎の弟子、42歳。最初の事件の稽古でお茶を点てる。ふっくらした印象の優しそうな女性。
松江亜子:大澤信郎の弟子、26歳。最初の事件の稽古での客。カソリック系『曙光の会』の会員。
神凪百合:大澤信郎の弟子、26歳。最初の事件の稽古での客。稽古暦は数年と浅い。病院受付勤務の美女。誰にもやさしいが、西田にも非常に優しい。宗教団体『石神教』の幹部の娘。
火渡祥子:大澤家とは家同士が長い付き合いをしている。百合の友人、26歳。最初の事件の時、水屋にいた。クールな印象の美女で、堅苦しい茶道が好みではない。
(一応、捜査チーム)
辰巳浩助:警視庁捜査一課警部
堂本素直:警視庁捜査一課巡査部長。くそまじめな若者、と辰巳から見られている。
一ノ関元子:「ファーマメディカ」が親しく付き合っている、もうじき還暦を迎える内科開業医。