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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.4
- 出版社: 洋泉社
- サイズ:17×19cm/1冊(ページ付なし)
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86248-250-1
紙の本
団地ノ記憶
団地ブームの火付け役、サイト『団地百景』『公団ウォーカー』が満を持して贈る団地写真集。日本全国から厳選した39の団地を収録。団地をもっと楽しむための住棟解説、団地巡りのモ...
団地ノ記憶
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商品説明
団地ブームの火付け役、サイト『団地百景』『公団ウォーカー』が満を持して贈る団地写真集。日本全国から厳選した39の団地を収録。団地をもっと楽しむための住棟解説、団地巡りのモデルコース付き。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
長谷 聰
- 略歴
- 〈長谷聰〉東京都出身。団地巡リスト。ディスプレイデザイナー。webサイト『団地百景』主宰。
〈照井啓太〉1986年生まれ。大学生活を送るかたわら、団地ファンサイト『公団ウォーカー』を運営。
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紙の本
団地にふりそそぐ陽光は、5月がいちばん輝いていた
2009/04/07 02:45
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る
廃墟系の写真はなく、「美しい」団地の写真のみで構成されています。美しいといっても、そこは団地なので生活感にあふれた美しさです。
厳選されたカットが、ときにノスタルジックに、またはリリカルに、そしてファンタジックに記憶のシナプスを発火させます。
じつに残念なことですが、多くの団地が解体期にあるそうです。「いま記録に残しておかなければ」という作者たちの情念が、静かに伝わってくるようです。
企画ものとしておもしろかったのは「団地巡りのモデルコース」で、公団ひばりヶ丘団地を紹介しています。この企画だけで、もう一冊本がだせそうな気がしますね。「観光地じゃないんだから!」と住人の方に怒られそうですが(汗)。
それで思いだしたのですが、団地(ここでは公団系の住宅で中規模以上のもの)は、「ミニ探検」が好きだった子どもにとって「周遊コース」としての遊び場でもありました。
対照的だったのは社宅です。中層住宅が数棟ほどで構成された社宅は、ある意味団地のミニ・ヴァージョンでした。しかし、社宅は周囲を塀で囲まれていて、関係者以外立ち入り禁止でした。気にせず入りこんで遊んでいる子どももいましたが、私は入るのに躊躇させられました。
それに比べて、公団系の団地はその多くが開放的でした。探検のしがいがあります。プレイ・ロットの遊具には、オブジェ的におもしろいものがありました。芝生に入ってもめったに怒られることもなく(地域や時代による差はありましたでしょう)、寝そべったり走ったりして遊べました。植え込みのなかは「秘密基地」となり、傾斜のある小道はローラースケートで滑ることができました。
広々とした共有地がベースになっている団地は、おおげさにいえば「公園都市」といった趣をもっていたのです。
本のほうに戻るとしましょう。残念なのは96ページしかない薄さです。もっとあってもよかったと思います。ただ、WEBサイトに行けばさらにいろいろ見られるようになっています。ありがたいことですね。
ともあれ、団地ファンなら押さえておきたい本でしょう。