日本の歴史を通して、気鋭の歴史学者が人事の側面から眺めてみようという書である。結論は昔も今も変わらないということになるのだが、史上の出来事を人事の面から見直してみようという興味深い試みだ。通して読んでみて、人事に関連する項目を洗い出した程度に留まっているのは物足りなかった。もう少し深堀を願いたいところだ。 全体を古代、中世、戦国、近世の4つに分けている。古代では何といっても聖徳太子の人事が話題になる。抜擢人事の第一号だという。平安時代では菅原道真である。なぜ、九州へ流されて失脚したのだろうか。何と学者であった道真は学閥による人事に敗れたとのことである。 中世では源頼朝の人事に焦点…
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