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紙の本
生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却 (NHKブックス)
著者 安冨 歩 (著)
現代の生きづらさはどこからくるのか。市場(イチバ)で飛び交う創発的コミュニケーションを出発点に、生を希求する人間の無意識下の情動を最大限に生かすことで、時代閉塞を乗り越え...
生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却 (NHKブックス)
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商品説明
現代の生きづらさはどこからくるのか。市場(イチバ)で飛び交う創発的コミュニケーションを出発点に、生を希求する人間の無意識下の情動を最大限に生かすことで、時代閉塞を乗り越える道を探究する市場経済論。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
安冨 歩
- 略歴
- 〈安冨歩〉1963年生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。東京大学東洋文化研究所准教授。著書に「複雑さを生きる」「「満洲国」の金融」「貨幣の複雑性」など。
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著者/著名人のレビュー
安冨歩は、西欧思想の...
ジュンク堂
安冨歩は、西欧思想の根本に据えられ、人間の自由=「選択の自由」という近代経済学の大前提を徹底的に検証、「最適な選択」の計算不可能性を示す。そして、その不可能性を乗り越えて組織や市場がまっとうに運営されるためには、人間の創発する力に頼るしかない、という。その創発する力を阻害するもの、例えば「ハラスメント(矛盾したメッセージによって学習過程を混乱に陥れること)」を取り除く事こそ、マネジメントの根幹なのだ。
マイケル・ポラニーが見出した「創発的計算」は、身体の諸状態のすべてを動員し対象についての知識を形成する課程の全体である「暗黙知」の作動によるもので、本人にとってさえ特定できず、いかに高度なコンピュータを駆使しても分析不可能である。そして、創発を阻害する要因=自己欺瞞によって自動人形と化した人間が相互作用によって作り出す巨大な協同現象こそ、自己増殖する経済システムの正体なのだ。そうした「自由の牢獄」から抜け出すためには、我々は自らの身体の持つ「創発」する力=生命の持つ生きるためのダイナミクスを信じるしかないのである。
「経済学」の基盤を根こそぎにする、刺激的な論考!