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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.3
  • 出版社: 光文社
  • サイズ:20cm/205p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-334-92601-4

紙の本

鼓笛隊の襲来

著者 三崎 亜記 (著)

戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか—(「鼓笛隊の襲来」)...

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鼓笛隊の襲来

税込 1,540 14pt

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商品説明

戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか—(「鼓笛隊の襲来」)。眩いほどに不安定で鮮やかな世界をみせつける、三崎マジック全9編。『となり町戦争』の著者、1年4ヶ月ぶり待望の新刊。【「BOOK」データベースの商品解説】

戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、はたして無事にのりきることができるのか−。書き下ろし1編を含む9編のファンタジー短編集。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

鼓笛隊の襲来 5−25
彼女の痕跡展 27−50
覆面社員 51−72

著者紹介

三崎 亜記

略歴
〈三崎亜記〉1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。「となり町戦争」で第17回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「バスジャック」「失われた町」がある。

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みんなのレビュー108件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

不思議で静かであたたかいお話

2012/08/19 20:29

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:桔梗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

9つの短編集
どれもこれも現実にはありえない設定で

鼓笛隊が台風のように日本に上陸して襲ってくるとか
自分をリセットしたい人たちが覆面をかぶって生活するとか
ある一部の人間には押すとどうなるかわからないスイッチがついてたりとか

ずらりと並ぶ ふしぎな雰囲気の話

温かかったり 切なかったり ちょっと背筋が寒くなるような終わり方だったり 
いろいろな感覚が味わえる

忽然と目の前から消えてしまった恋人への想いと期待を断ち切れずにいる主人公が
知恵の輪が解けるのと同時に 自分の気持ちにも決着をつける 
「同じ夜空を見上げて」は ふんわりと温かい気持ちになれる

待って待って待って…
でも どうしても

待つことがかなわないのなら 祈ればいい

祈ってみようか そう思えるお話だ

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紙の本

どこにもないありふれた世界

2008/05/14 22:56

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 暗い路地を抜けると目の前に思ってもいなかった空間が広がっている。そんな感覚をもつ短編集だ。
 ありふれた日常の中にあるちょつと不思議な空間。でも何となく私達もいつもと違う道を通ればたどり着けるんじゃないかなと思わせてくれる世界だ。そこには台風のように鼓笛隊が襲いかかりボタンをつけた女性やそこにあるのに誰からも見えない家に住む人や本物のゾウの滑り台がある。奇妙なのにすうっと受け入れられてしまう。そしてそれらは声高に存在を主張するのではなくただ淡々とそこに存在する。そこには理由も解決も示されない。ただ存在だけがありそれが水底にみえる石のようにゆらゆらと揺れている中を漂っているそんな気持ちになる作品集だ。
 私達のすぐ隣にあるかもしれない世界。そんな世界にしばし迷い込む楽しみを満喫しよう。

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紙の本

「日常を少しずらしてみると・・真実が見える」

2009/12/21 16:33

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yuki-chi - この投稿者のレビュー一覧を見る

概念や秩序が現実と少しずれている世界が描かれた9編。

台風でなく襲ってくるのは鼓笛隊。
公園にあるのは、本物の像の滑り台。
労働者の権利として認められた覆面。
背中に決して押してはならないボタンを持つ女たち。
空中に浮遊する都市。

日常を少しずらしてみると真実が見えたりする。
人間の心の本質が浮かび上がってくる。

私達が相容れないもの、理解できないもの。
見なかったことにするためにどこかに押し込められているもの。
私達の意識から遠ざけられているそんな負の要素が顕わになってくる。

素顔を覆い隠してばかりいるために、本当に失ってしまった自分自身。
誰もが抱く崩壊の願望、還る場所を持つひそかな憧れ。
記憶とは本当に自分の過去の蓄積なのだろうか・・。
共に生活していても同じ風景を見てるとは限らない・・
隣にいる人には自分のことが見えているのだろうか。

そして、この世界は本当に一つなのだろうか。

私達はいかに不安定なこの世界に立っているかを思い知らされ、
自分の足下にも揺らぎを感じた。

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紙の本

一皮剥けたかな

2008/03/30 20:46

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんか、一皮剥けたというか肩の力が抜けていて今回の短篇集はいいね。三崎亜記の良さは、デビュー作の『となり町戦争』で表現されていた「奇抜な設定」と「静謐さ」にあると思う。ところが、短篇集『バスジャック』や長編『失われた町』では、「奇抜な設定」と「静謐さ」ではなく「奇抜な設定」と「あざとさ」が目についてしまった。「あざとさ」を端的に表しているのがSFチックな造語だ。これが多用されればされるほど、私は物語に入り込めなくなっていた。

今回の短篇集では、SFチックな造語は減った。誰が読んでも分かりやすく、それでいて深みを増した文章になっている。得意の「奇抜な設定」も冴えている。表題作でもある「鼓笛隊の襲来」では、あたかも台風のように鼓笛隊が襲来するし、覆面を被って出社する社員や背中にボタンのある女性が登場したりする。このような奇抜な設定におけるモチーフ(鼓笛隊や覆面やボタンなど)のチョイスもよく練られている。これらのモチーフは、何かの隠喩になっていそうで、でも考えてみるとやっぱりよく分からないという線が望ましい。例えば、村上春樹の「納屋を焼く」の「納屋」であったり、「象の消滅」の「象」であったりがその最たるものだろう。本作はその辺の塩梅が絶妙なので、読後にストンと腑に落ちず、いい意味での物語的な曖昧さを保ちつづけることが出来る。

これは余談だが、どうしても作品の背後に村上春樹作品の影が見え隠れする。村上春樹ファンを試しているのか? という気さえする。「象さんすべり台のある街」はもろに「象の消滅」だし、「彼女の痕跡展」は「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」の裏返しのような作品だ。「突起型選択装置」のラストは「蛍」を彷彿とさせるし、「「欠陥」住宅」は「どこであれそれが見つかりそうな場所で」を想起させる。まあ、あまり気にしないほうがいいんだろうけどね。

「遠距離・恋愛」と「同じ夜空を見上げて」は、かなりセンチメンタルな作品だ。私にはちょっと甘すぎるが、こういう作品が好みの人もいるだろう。バラエティを考えれば、こういう作品が入っているのも悪くない。

今回の短篇集で三崎亜記は自身の持つ良さを取り戻した気がする。今度はそれを長編で活かせるかどうかに期待したい。


k@tu hatena blog

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紙の本

筒井康隆コレクション『秒読み』を先に読んじゃったんです。ああいう傑作と比較されちゃうと、類似感のある作品は全く印象に残りません。ユニークな「鼓笛隊の襲来」「彼女の痕跡展」「覆面社員」だけで★四つは甘いかなって、辛目の採点。

2009/06/29 20:12

6人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

シンプルなデザインで、カバー表と背にサイズを変えたオレンジ色の八分音符が描かれていて、これがなんともニンジン的でかわいらしいものです。カバーの紙も、縦横に細かい筋が浮き出したもので、手触りがちょっと普通ではないので面白い。そんなブックデザインは松昭教、イラストは、まつ あきのりです。

で、三崎亜記。自分でも驚いたのですが『となり町戦争』を読んでいないんです。いやあ、前にも同じことを書いていたことすら忘れてました。その後の『バスジャック』『失われた町』は読んでいます。でも、評価となると悪くはないけれど・・・。特に『失われた町』の俗な甘さが私の好みにあわなかった。ただし、『バスジャック』はなかなかよかった。とまあ、平均的なところ。

センスは感じますが、圧倒されるような出来は見せていない、現時点ではそういうところにいる作家です。ついでに書いてしまうと私の中のイメージは星新一です。都会的でスマートなんですが、個々の作品は意外とインパクトに欠ける。ま、星については巨匠という評価もあるし、日本SF史には不可欠の存在なんですが、短篇、ショートショートというのが私の趣味ではない・・・。

そして、この本も私があまり好きではない短篇集。なんとなく不安・・・。というわけで、でもないんですが出版社のHPから案内をコピペ。

見えているのに、見ていないものはありませんか?

戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか――。
表題作ほか書下ろし1編を含む全9編。眩いほどに不安定で鮮やかな世界を見せ付ける、贅沢な傑作短編集。
『となり町戦争』の著者、1年4カ月ぶり待望の新刊!

です。ふむ、でも、何というタイトルの本から1年4カ月ぶりか、くらいは書いてもいいんじゃないでしょうか。いくら今までの本が集英社から出ていたとはいえ、敵に塩を送るくらいの大らかさがあってもいい、なんて思いますよ、上杉謙信の生まれ変わりの私としては。逆の場合だってあるんだし・・・

で、全9編の初出と簡単な内容紹介。

・鼓笛隊の襲来(「小説宝石」2007年6月号):戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか・・・

・彼女の痕跡展(「小説宝石」2007年8月号):その朝、目覚めと同時に私に訪れたのは、圧倒的な喪失感だった。「私は、恋人を失った・・・」。そしてある日、「彼女の痕跡展」と書かれた看板に誘われて小さなギャラリーに入った・・・

・覆面社員(「小説宝石」2008年1月号):覆面をつけることが法で保護されるようになってから五年、不倫に悩んでいた会社の同僚にそうすることを勧めたら、彼女は早速、覆面姿で出社して・・・

・象さんすべり台のある街(「小説宝石」2007年7月号):10キロほどのところに新駅が出来たために分譲が進まなくなった町の公園に、娘が待ち望んでいたすべり台ができた。親の喜びをよそに、なぜか娘は公園に寄り付かなくなって・・・

・突起型選択装置(「小説宝石」2007年12月号):ある日、自分の部屋に女が現れた。彼女のうなじにはボタンがついていた。子どもの頃から何度かみかけ、話にも聞いていたボタンをもった女性は・・・

・「欠陥」住宅(「小説宝石」2006年1月号):親の反対をおして結婚した友人と連絡がとれなくなった。友人の奥さんは「彼は家にいるけれど、会うことはできない」という。気になった男が先方の家に行くと・・・

・遠距離・恋愛(「小説宝石」2007年10月号):私の彼が暮らすのは、ほんの一キロばかり離れたところ。でも、私たちは中々顔を会わせることができない。近くにいても遠距離・恋愛。その理由は・・・

・校庭(「小説宝石」2007年1月号):授業参観に出かけた父親が校庭に見つけたのは、小さな家。自分が学校に通っていた頃、そんなものは無かったはず。そして教室で見かけた少女、娘はそんな子はクラスにいないと・・・

・同じ夜空を見上げて(書下ろし):彼を乗せた列車が消えた。700人以上の乗客とともに。彼のことを忘れられない私は、毎年その日になると、奇跡を祈って、消えた列車を見ることができるという電車に乗って・・・

ポプラ社から出ているボクラノエスエフ・シリーズで筒井康隆コレクション『秒読み』を読み終えたばかりなので、どうしても比較してしまうんですが、やっぱりスマートさの限界を感じます。いろいろな話が収められているので『失われた町』よりは楽しめますが、ガツンと来ない。特に「同じ夜空を見上げて」なんて『失われた町』と同じじゃん、全く違うけど・・・

その点、好きだったのは「鼓笛隊の襲来」「彼女の痕跡展」「覆面社員」の三篇。なんていうか、比較の対象がない、っていうのは強いです。ま、表題作には類似のものがある気がしますが、充分に対抗できるものでしょう。ま、私の好みから言えば、「覆面社員」が一番かな、とは思いますが・・・。

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