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紙の本
弥勒の掌 (文春文庫)
著者 我孫子 武丸 (著)
愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。事件の渦中に巻き込まれた二人は、やがてある宗教団体の関与を疑い、ともに捜...
弥勒の掌 (文春文庫)
弥勒の掌
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商品説明
愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。事件の渦中に巻き込まれた二人は、やがてある宗教団体の関与を疑い、ともに捜査を開始するのだが…。新本格の雄が、綿密な警察取材を踏まえて挑む本格捜査小説。驚天動地の結末があなたを待ち受けます。【「BOOK」データベースの商品解説】
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書店員レビュー
ある事件がおこる。...
ジュンク堂書店明石店さん
ある事件がおこる。被害者と加害者が生じる。これは本当に偶然なのだろうか?どこかで仕組まれていたものではないのか?この本を読むと、『偶然』ということに疑いを持ちたくなります。
この小説に登場するのは二人の男。一人は強面のベテラン刑事。一人は、かつて自分の教え子とまちがいをおこした高校教師。刑事の妻はホテルで殺され、高校教師の妻は失踪。本当の妻の姿は謎めいており、二人の男はそれぞれある宗教団体へと行き着く。救いを求めてここへ来た訳ではない。『ここは、怪しい。近づいてはいけない』と思えば思うほど、行ってみたくなる・・・。
二人の男はいつしか足を踏み入れてしまう。
宗教団体の裏が少し見えます。
明石店 文庫担当
紙の本
天下一品の後味の悪さ(誉め言葉です)
2010/01/15 20:03
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
うーん、面白い。我孫子さんお得意の手法にまんまとひっかかったな、と快い読後感に包まれる。しかし! 後味爽やかかというと決してそうではない。
物語の主人公はふたりの男。一方は妻を殺された刑事、もう一方は妻が失踪した高校教師。独自に犯人を捜す刑事と妻の行方を捜す高校教師――物語はこの二人の男の視点が各章ごとに入れ替わる形で進行する。
まったく別の事件を追いかける無関係の二人だったか、「救いの御手」という宗教団体に疑いの目を向けたことから二人は出会い、共に調査を開始する。そしてラストでは「救いの御手」の秘密が明かされ、お互いの事件の真相も解明される。
が! この真相がちょっと曲者なのだ。新本格が好きな読者ならば思わずにやりとしてしまうが、すっきりしたラストをお求めの方にはなかなかお薦めできないミステリだ。どう曲者なのかというと…これはネタばれに繋がるので詳しくは書かないが、この作品には、読者に向けた「仕掛け」が施されているのだ。
故に、真相はちょっと拍子抜け。余韻や雰囲気に浸るよりも、「よーし騙されてやろうじゃないか」という気持ちで読むべき作品だ。
ちなみにわたしはこういう仕掛け、結構好きです。ただ、苦手としている方が多いことも確か。ものは試し、という。こういうミステリがお好きかどうか、一度読まれてはいかがだろうか。
電子書籍
衝撃のラスト(ネタバレ)
2023/08/17 07:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
主役となる男2人が絶妙にダメ男
かたや教え子に手を出し、反省と後悔の日々を送るもいざとなったら責任を転嫁しがちな教師
かたや2005年当時でも化石のような価値観で仕事や家族に接する悪徳刑事
敵役の組織のボスが女性らしいということもあり、この二人が無惨に破滅していく姿をただただ眺めることになるんだろうなと思っていたが…
どう見てもかないそうにない相手になんの武器も持たないまま最終章に突入するので生暖かい目で見守っていたら思わぬ真相ととんでもない誰得エンドwが待っていたという
この結末と一人の人間が宗教にハマっていく過程がとても気に入りました
それにしても「向日葵の~」の次にこの作品を読んで勝手に思ったが、こういう真相のパターンって「葉桜」の影響受けてたりして
電子書籍
結構面白かった
2023/04/29 09:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
そんなラストを迎えるんだ、、
ってびっくりしたものの我孫子さんらしいエグさみたいなものが出てて
楽しく読めました!