死を前にした人物に接触して、その人物が死を実行するに相応しいかどうかを調査する死神を主人公とした連作短編集「死神の精度」1週間後に死を控えた人物として、電機メーカーの苦情処理係の女性、ヤクザ、殺人犯、床屋の女主人などが登場しますが、なかでもラストの2編、殺人犯と旅をする「旅路を死神」と、床屋の女主人と1週間を過ごす「死神対老女」がお気に入りです。「旅路を死神」は、東京から青森まで殺人犯と車で移動するロード・ノベル。その旅路で出会う人々との、ささやかなやりとりのひとつひとつが、けっこう心に染み入ってきます。そのひとつ、仙台で出会った青年がこんな風なことを語っています。「人間独自のつらいことのひと…
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