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驚くほど似ている日本人とユダヤ人 (中経の文庫)
〔「大使が書いた日本人とユダヤ人」(2006年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】武士道精神に魅せられた、豊な感受性と幅広い知識をもつコーヘン元大使。彼の目を通...
驚くほど似ている日本人とユダヤ人 (中経の文庫)
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商品説明
〔「大使が書いた日本人とユダヤ人」(2006年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
武士道精神に魅せられた、豊な感受性と幅広い知識をもつコーヘン元大使。彼の目を通して見た日本とユダヤには、誰も気づかなかった多くの類似性があった!文化の奥行きの深さに気づかされる書。【商品解説】
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「日本の武士道精神とユダヤの人生哲学」には非常に共通するものがある
2010/01/05 16:41
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年にわたってイスラエルで空手を修行してきた著者が、在日イスラエル大使としての滞在も含め、三度にわたる自らの日本滞在経験も踏まえて書きおろした思索の書。
本書の著者であるエリ・コーヘン氏は、「日本の武士道精神とユダヤの人生哲学」には非常に共通するものがあることを教えてくれる。
著者は、ユダヤ人としてのアイデンティティのきわめて強い人であり、しかも空手修行に加えて、英文で宮本武蔵の『五輪書』を熟読してきた人でもある。英国でM.B.A.を取得した国際ビジネスマンであり、国民皆兵制のもと軍務もこなし、政治家と外交官も経験してきた"実践の人"である。
訳文がこなれて読みやすいということもあろう、松濤館空手五段の腕前をもつコーヘン氏の文章は核心を突く指摘に充ち満ちており、読んでいてビンビンと心に響くものを感じた。
イスラエルは人口比でみたら、日本以上に各種の日本武道が普及している国であるという。この意味においては、正確には日本人と”ユダヤ系イスラエル人”に共通するものが多い、というべきかもしれない。
日本人とユダヤ人がよく似ていることは、日本人とユダヤ人の双方からさまざまな人たちによって指摘されてきたことである。しかし著者は、いわゆる「日ユ同祖論」からは距離を置いている。こういった立場をとらなくても、日本人とユダヤ人がかなり共通性をもっていることを著者は確かに示している。
本書を読むことで、あらためて日本人とは何なのか考えるキッカケになるであろう。そして必ずや日本人としての自覚、誇りを見いだすはずである。ただちょっと日本人を理想化しすぎているきらいがなくはないのだが・・・
日本人は、共通点と相違点をよく認識したうえで、自らの鏡としてのユダヤ人(=ユダヤ系イスラエル人)を大いに意識すべきなのである。
パラパラと見ているうちに、思わず引き込まれて最後まで読んでしまった。読むべき価値のある一冊といえよう。