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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.1
- 出版社: 早川書房
- サイズ:20cm/349p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-208893-2
紙の本
大気の海 なぜ風は吹き、生命が地球に満ちたのか
1960年8月。ジョゼフ・キッティンガーは大空の端から飛び降りて、地表に生還した。彼は3万メートル以上の上空、与圧服がなければ血液が沸騰し、同時に体中が凍りついてしまう苛...
大気の海 なぜ風は吹き、生命が地球に満ちたのか
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商品説明
1960年8月。ジョゼフ・キッティンガーは大空の端から飛び降りて、地表に生還した。彼は3万メートル以上の上空、与圧服がなければ血液が沸騰し、同時に体中が凍りついてしまう苛酷な場所へと巨大なヘリウム気球で昇り、そこからパラシュートで降下したのだ。キッティンガーが降下の間に通りぬけたこの大気が、地球を生命で満たすことを可能にした。大気は呼吸に不可欠であるだけではない。それは植物によって気体から固体の食物へと姿を変えるし、大地を暖かい毛布のように包み込む。さらに、遠距離無線通信を可能にし、宇宙から降り注ぐ危険な放射線を防ぐ役目も果たしているのだ。17世紀のガリレオによる空気の重さの測定、隻眼のパイロットが発見した「空気の大河」ジェット気流、農家の若者が納屋の扉を黒板代わりにして解き明かした大気の循環の謎、ぜったい安全であるはずの冷却剤がもたらした思いもよらない危機…。『スノーボール・アース』のガブリエル・ウォーカーが、大気の謎とそれにかかわった人々の歴史から、地球に生命が存在する理由にもつながる壮大なストーリーを描いていく。わたしたちの頭上に広がる世界を巧みに綴った傑作サイエンス・ノンフィクション。【「BOOK」データベースの商品解説】
ガリレオによる空気の重さの測定、安全であるはずの冷却剤がもたらした危機…。大気の謎とそれにかかわった人々の歴史から、地球に生命が存在する理由にもつながる壮大なストーリーを描いたサイエンス・ノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ガブリエル・ウォーカー
- 略歴
- 〈ガブリエル・ウォーカー〉ケンブリッジ大学で化学の博士号を取得。サイエンスライター。BBCラジオで多くの科学番組に出演。「スノーボール・アース」で毎日出版文化賞を受賞。
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紙の本
私たちを守ってくれている大気という存在
2008/09/26 23:06
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
空の話はなんとなく好きです。
で、おお、面白そうな本だと思って手にとってみました。
著者の略歴を見てみると、
なんと、この方「スノーボール・アース」の方じゃないですか!?。
「スノーボール・アース」もエンタメ・ノンフ(最近そういう分野が本の雑誌で作られました)
で話題の一冊で読みたいなぁって思っていたのですが、
なんとなく寒いの苦手なのでちょっとpendingしていました。
で、本書ですが、
副題がそのままテーマなのですが、
地球を覆っている大気についての本です。
科学書なのですが、とても読みやすく、で著者のウォーカーさんの軽いユーモアにも助けられてサクサク読めます。
けれど、あとがきにもあったけど純粋には、科学書ではないかもしれません。
各章テーマが書かれた後に、時間と場所がぽーんと書かれ
(それで、一応時間軸に沿って描かれていますが、空間と時間を自由に移動できる)
その科学の理論などがこうこうこうでと実験を経て確認され論理的に説明され書かれているのでなく
それを発見したり理論を打ち立てた科学者の生い立ちが描かれそれこそ小説的に
若干のユーモアを交えながら又、著者の女性ならではの優しさにも満ちた
お話しとしてその科学理論が描かれていくからです。
だから、ストーリーとして理解しやすく、読みやすいわけです。
もう一度、書き直すと、理系書なのに、きわめて、人文系的アプローチなのです。
ほんと、一言、大気ってエライ!!。
総じて、私たちが、残酷で寂しい宇宙から大気によっていかに守られているかを
形や、アプローチを買えながら描いた一冊です。
それこそ、大地に抱かれながら、なんて言葉が歌の歌詞に出てきそうですが、
大気の大きな腕に抱かれながら、、、ですね。