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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2007.12
- 出版社: 日本能率協会マネジメントセンター
- サイズ:19cm/205p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8207-1713-3
紙の本
「残業ゼロ」の仕事力
著者 吉越 浩一郎 (著)
どうすればスピードは上がるのか? 「早朝会議」「完全ノー残業」「がんばるタイム」など、ユニークなしかけを次々繰り出し、19期連続の増収増益を達成したトリンプ元社長が明かす...
「残業ゼロ」の仕事力
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商品説明
どうすればスピードは上がるのか? 「早朝会議」「完全ノー残業」「がんばるタイム」など、ユニークなしかけを次々繰り出し、19期連続の増収増益を達成したトリンプ元社長が明かす、常識破りの働き方。〔「君はまだ残業しているのか」(PHP文庫 2012年刊)に改題,再編集〕【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
吉越 浩一郎
- 略歴
- 〈吉越浩一郎〉1947年千葉県生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。トリンプ・インターナショナル・ジャパン代表取締役社長等を経て、吉越事務所を設立。講演活動などを行なう。
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紙の本
長時間労働を見直すための本
2008/02/11 21:39
19人中、19人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、ニュースで「名ばかり管理職」の問題が取り上げられています。サービス残業だけで月100時間とか、倒れるまで働かされる、ということが報道されています。
その本質は、「残業はあって当たり前」という考え。どうせ残業するんだから…と思っているから昼の仕事のスピードがダウンする、長時間労働で体力を消耗し、ますます仕事の効率が悪くなる、あげくの果てに体を壊したり、女性の場合は、子育てや家事と両立できないからと仕事を辞めざるをえなかったり。本当に、どこでも起きている問題だと思います。
「残業ゼロ」の仕事力は、外資系下着メーカー、トリンプの元社長が、トリンプで成し遂げた「NO残業」への取り組み、社員の仕事の効率を上げる方法について、書かれている本です。
著者の吉越浩一郎氏は、定時になったら会社中の電気を消して回ったり、残業をした部署には罰金を課したりして、初めは社員にさっぱり受け入れられなかった「残業ゼロ」を達成することになります。他にも「早朝会議」や「デッドラインを決める」など、さまざまな取り組みがあいまってですが、結果、人は減っても収益は上昇、個人の処理能力は何倍にも向上したことが実証されました。
著者は、仕事に自己実現とか、夢とか、余計な意味を持たせないほうがいいという考え方は、多くの日本のサラリーマンの働き方とは合致しないものかもしれません。
でも、著者のいう、「仕事は人生そのものではなく、人生の一部です」と気づいたときに、会社以外には何も残っていなかった…というのでは寂しすぎます。
私も毎日深夜まで残業していたことがありました。仕事が山積み、社員が皆残業するのが当たり前と言う雰囲気、そんな環境では、残業したくないという考えそのものが間違っているような気がしたものです。でも、環境が変わり、自分である程度帰る時間をコントロールできるようになった今、あんな毎日残業の日々には絶対戻りたくないと思いますし、早く帰ると決めることで、仕事の効率・質ともに上がったのではないかと思ったりもします。
残業がなくならないのは、仕事内容ではなく、会社の風土によるもの、と著者が言うとおり、日本では恒例化した残業。連日のニュースを見ても、そろそろ本格的に見直すべきなんじゃないかと思ってしまいます。
紙の本
トリンプ元社長が提唱する「残業ゼロ」にするための方法論
2008/08/31 13:02
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
トリンプ元社長が提唱する「残業ゼロ」にするための方法論です。この本の中では、いわゆる効率的に仕事をこなしていくための方法・・・というよりも仕事に対する考え方が書かれています。
特に私が注目したのは、「会議」について。日本の会議は、とにかく形式的。あいさつと長ーい上司の話。何かを決めるのではなく、そこら集まって時間をつぶすという印象が強いです。
「会議はデットラインを決める場にする」
お勧めの方法。これで物事が早く動きます。
「小さく分ける」
これもお勧め。大きな問題をそのまま議論すると、議論が拡散しがち。小さくしてから、考えて解決するというとても実用的な方法。
「「残業は悪いこと」という意識を徹底させる」
日本人はとにかく長時間労働好き。残業している姿をみせることが、会社への忠誠の証と考えている方も多いのでは。でも、仕事って結果ですよね。
「人生を楽しむためには準備が必要だ」
色々な考え方がありますが、私はこの考え方に大賛成。仕事だけが人生ではない。けれども仕事でも足跡を残せるような仕事をしたい。だから効率的に。
常識破りの考え方というフレーズで紹介されていますが、読んでいくと「もっともだ」と思える部分がたくさんあります。
お勧め本。
http://blog.livedoor.jp/c12484000
紙の本
work ror life
2008/03/21 01:02
20人中、20人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ろでむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル“「残業ゼロ」の仕事力“を一見すると、残業しない方法論がロジック立てて説明されていると思うかもしれない。けれども、そんな優しい記述は一切ない・・・。
さて、著者は、「面白い制度を世に輩出している社長」として知られている吉越浩一郎氏。ご存知、元トリンプ代表取締役社長。「早朝会議」、「ノー残業デー」、「がんばるタイム」などの制度は、実はパクリものだったのである。
そんな吉越氏は、残業ゼロとする方法を、優しく説明はしてないが、とてもシンプルに回答している。それは、
(1).仕事のデッドライン(期日)を決める
(2).仕事の中の問題点を顕在化(洗い出し)し、細かく分類する
(3).とにかく“スピード”で片付ける
の3つ。
(1)はどこの企業でも行っていることである。ましてや、小学生でさえもこのデッドラインはある。それくらい世間に浸透していることだ。けれども、それはなかなか実現化されてない。吉越氏はこの疑問に、日本企業は仕事の範囲を明確化していないからだと、答えている(p.149)。これをきっちり管理することで、会社全体の効率がよくなると説いている。
また、(2)は担当者別に切り分けられるところまで切り分けろと言っている。評者が思うに、この本の中で一番重要だと感じた。問題が見えれば問題そのものは半分解決しており、解決策も見えているからだ。あとは、どのような経路を辿って解決するのか考えるのみ。評者が高校生のころ、数学の教師に「困難は分類せよ!」と強く訴えかけられた記憶がある。数学の問題は難しいようにみえるが、紐解いていけば、知っている事象の塊だということである。知らない=見えていないのであって、見えるようにすることに一番時間を要する。つまり、この(2)こそが仕事で時間を掛けるべきものの一つだと考えている。もちろん、「止まったまま」考えるのではなく、「走りながら考える」ことが前提である。
(3)は、火事場のクソ力、と捉えるとわかりやすいだろう。人間、追い込まれると普段の倍以上の力が働く。このありえない状態を続けることがもっとも効率的なんだ!と吉越氏は経験上、結論付けたのだろう。あくまで、スピードを出すのではなく、スピードを出さなきゃいけない環境を与えるという認識をしてもらえるとよい。従って、人によってはストレスが溜まり、プレッシャーを感じてしまうに違いない。なので、規則を作った後は、それを守るための工夫を凝らし、何か“ご褒美”を与える制度があるとよい。
本には、この3つを成り立たせるための補足が随所に散りばめられているが、著者が日本人に(企業戦士に)一番訴えかけたかったのは、私生活をもっとたのしもう!なのだと感じた。ベンチャーで働くものにとって耳の痛い書籍ではあったが、楽しく生きている?の問に、強く答えられない自分がいることに気づく一冊でもあった。
≪以下、心に響いた文≫
・リーダーになる資格とは、ものごとをほぼ100%の確率で成功させることができる、ということです。
・君子豹変す
・規則を決めたら、それを守らせるための工夫も合わせて考える必要がある
・大切なことは毎日仕事を終えたあとの3時間あまりを、「自分の人生のために投資する」と考えることです。
・私の妻の母国であるフランスには、バカロレアという大学入試資格を得るための試験がある。
・「完璧なたたき台」とは、現状どうなっているのか、何が問題なのか、どう対処するべきか、 それにはどれくらいの時間や費用がかかるべのか、そういうことを担当者が会議に先立ち 整理して解決策をまとめてくる、ということです。
・目的地までいちばん速くたどり着くためには、立ち止まらないこと
・実践で勝負を分けるのは、本人もきちんとわかっていない、言葉に出来ない 暗黙知をどれだけ持っているかなのです。暗黙知は誰も教えてはくれないので、手に入れたければ盗むより他ないのです。
・いったんビンを置いたら、添えた手を一気に離すのではなく、揺れ具合を見て少しずつ位置を変えていけばいいのです。
・ゲームに勝つためには、「ゲームにあまりのめりこまない」というのも重要なことです。
問題が顕在化することができれば、その時点で問題の8割は解決済みだともいえます
・孫子の兵法:各個撃破
・大きな問題を分けて小さくするのです。
・効率的な仕事の組み合わせに、ああでもない、こうでもないと頭を悩ませるというのは、 まだ自分と時間に余裕があるからなのです。
・あらかじめ「できるとわかっていることをやる」のが仕事ではありません。 「会社にとって正しいことをやる」のが仕事なのです。
・残業で社員を疲弊させて売上を伸ばしたところで、それになにか意味があるのでしょうか。 私にはわかりません。
≪目次≫
第1章 御社の残業がなくならない理由
第2章 問題はとにかく「分けて」考える
第3章 次に「会議」を変えていこう
第4章 「残業ゼロ」の達成まで
第5章 「速くて強い」チームの作り方
第6章 「仕事の常識」はこれだけ変わった
第7章 本当のワークライフバランス
紙の本
ここまで残業を否定してくれると気持ちいい、でも本当はとっても厳しいことを言っている事も理解できる!!!著者の人間としての強さに感服!
2008/05/12 23:32
12人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「残業=悪」という基本を最後まで貫き通し、論旨を展開している。これだけ徹底的に残業を否定した本はあったのだろうか。しかも著者自らが実践しているから、その説得力は計り知れない。
残業が良くない点は誰しもが理解しながらも、「そうは言っても・・・」として、否定しきれないのが通常であった。残業を否定すると、そのツケがまわってくるし、なにしろ仕事がかなり厳しくなる。著者が語る様に、質をぐーんと高めないと不可能であるからである。それらが怖いし、しんどいし、実現できないと思うから、そして一定の成果も示さないといけないから、残業は仕方ないと言う。
私はかつて残業ばかりしていた。訳あって転勤したら、転勤先の職務柄、4年近くほとんど残業しなくても済む様な仕事をしていた。昨年の人事異動により、また残業をする生活に戻っている。残業すると家族のことを考える余裕がなくなる。ましてや著者が言う通り老後の人生のことなど考えることすら出来ない。本当に良くない!残業は良くない!人間を疲弊させる。もっと家族と過ごす時間を確保しよう!
色々なことを叫びたい。全ては無理でも少しでも実現できる努力はしていきたい。つくづく著者の人間としての強さに憧れる。本書でも感じたし、また上司にも言われる事でもあるが、会社の中で自分を強く出す必要性をとことん感じる今日この頃である。
紙の本
”できる”のに、”しない”理由がある。それは「忙しいのに儲からない」理由と同一である。
2008/09/02 23:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ショートチョット - この投稿者のレビュー一覧を見る
「”核兵器”を作ることはできるが、作らない」と何故はっきり言わないのだろう。
「しない、させないサービス残業」などと上っ面のことばかり並べているのに似ている「非核三原則」。「作らない、持たない、持ち込ませない”仕事”」と置き換えたらよくわかるだろう、その無なしさが。
残業しないことが可能なのに、”残業なし”と、しない理由がある。
「まぁ、いいっか、残業代稼げるし、忙しいそうに見えるし・・・」これがすべてを言い表している。
経営者が作業対効率を著者のように考えている会社は稀である。というより本書など必要ないだろう。
ところがここまで売れると、ないものねだりの夢を追う需要が強いとうかがい知ることができる。
長い時間、会社にいる従業員を見るとどう思うか、その立場になくても、あなたが経営者だったら本当はどう考えるかを思考すると自明であろう、この現状は。
しかも「自己研修です」といってサービス残業してくれる従業員がいたら、経営者としてどう思うか。「どこかで、会社にとってマイナスのことをして帳尻を合わせているに違いない」と考える経営者は稀である。おうおうにして「よく頑張っているなぁー」であろう。
だからこそ、もう一度繰り返すと「まぁ、いいっか、残業代つくし、忙しいそうに見えるし・・・」である。
本書の方法論を待たなくても、仕事を効率化させる手法を身につけている人はいっぱいいる。ただし、そう”しない”のである。なぜなら、定時の遥か前に仕事を終えてしまうからである。
定時以前に帰れる法もなく、要領をかましているのに「ヒマなやつ」ととられかねない。だからこそ「まぁ、いいっか、残業代稼げるし、忙しいそうに見えるし・・・」なのである。
こうして効率とはほど遠い会社がいくつも出来上がる。忙しいのに儲からないのは、あたりまえなのである。