サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

ブックオフ宅本便ポイント増量キャンペーン ~4/15

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 5件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.12
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/414p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-406110-5

紙の本

小林秀雄の恵み

著者 橋本 治 (著)

小林秀雄が「晩年の仕事」として、人生のすべてを賭けるように書き継いだ「本居宣長」。その本を読んで震えるほど感動した著者が、小林秀雄を人生に「学問」という恵みを与えてくれる...

もっと見る

小林秀雄の恵み

税込 1,980 18pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

小林秀雄が「晩年の仕事」として、人生のすべてを賭けるように書き継いだ「本居宣長」。その本を読んで震えるほど感動した著者が、小林秀雄を人生に「学問」という恵みを与えてくれる人として新たに読み解く愛のある論考。【「TRC MARC」の商品解説】

関連キーワード

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー5件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

大和魂の考古学

2008/04/06 21:32

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kc1027 - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本における「学問する知性」はいつ誕生したのか。
小林秀雄は、それは近世にあると説いた。近世とは主に、鎖国以降の
江戸時代だ。学問する知性は近代の専売特許ではなく、本居宣長の
国学に至る前に、すでに日本には学問する知性があった。
その認識は、近代の基点を近世にまで遡らせ、近世と近代に横たわる
「西洋的・科学的知性」という分水嶺を無意味なものとし、これまで
信じられてきた(すでに無意識下に組み込まれたといってもいいほどの)
近代的なるものを水没させてしまう。橋本治はその認識に震えるほど
感動して本書を書いた。

橋本の震えるほどの感動は、その震えるような文体でもって読むものを
引き込む。それは日本人の魂の震えの連鎖であり、この国に生きた人間
への共感だ。本居宣長が探求した国学というものは、「もののあはれ」を
学問したもので、それは日本人の魂の震えを時空を越えて感じ取る試みで
あり、大和魂の考古学ともいえる。小林秀雄は最晩年、この本居宣長の
研究に没頭する。

「魂はあるかないか、あるに決まっているじゃないですか!」と学生相手に
語る小林秀雄の講演CDを聴いたことがある。語るというか怒っている
ような口調だった。その口調は、科学的精神なるものが浸透しきった戦後
日本において、魂がぶつかり合う「もののあはれ」を軽視し、ひたすら
資本主義的成長にひた走る日本へのイラ立ちでもあったのかもしれない。

橋本は本書で、小林秀雄が没頭した本居宣長ではなく、本居宣長に没頭
した小林秀雄を論じた。小林秀雄最後の大作『本居宣長』が刊行された
1977年は高度成長もほぼ終わり、日本が近代化を完成させようとする時期
だった。批評家としての小林秀雄は、近代化の果てに、精神の荒野の
ような風景を見たのではないだろうか?それは自らの中にあったはずの
「もののあはれ」を感じ取る力が失われていく過程でもある。

橋本が試みようとしたのは、近代化の果てでたたずむ小林秀雄を、
古事記の時代から近世につながり、本居宣長を媒介にしてさらに現代へと
つながる流れの中に呼び寄せることだったのではないだろうか。
それは近代化の果てに路頭に迷い、未だ夜明け前の現代日本人に対して、
「日本的なるもの」をそっと差し出すという、最高級に奥ゆかしく、
日本的な優しさであるように私には思える。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。